1. 番長方面
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  3. ドルシネア・ダイアリィ 第一部・目次

Last Modified : 8 JANUARY 2004


五人のベテランと一人の初心者

国盗り争いであるコンクェストで、ウィンダスが一位に返り咲いた。森の区の広場に、楽団・バレリアーノ一座が帰ってきた。

画像・バレリアーノ一座。
全ての種族で構成された一座。彼等がいると広場が晴れやかに。

しかし実は以前から……コンクェストに負けていたときから、彼等はそこに存在していた。姿自体は見えなかったが、楽団員のガルカが吐く炎が地面から出ていたり、ミスラの投げるナイフの音が地面の中から聞こえていた。要するに、バグなんだろう。コンクェスト一位の記憶が掘り起こされる……「スタンド名・アンダーワールド」、なんて思っていた(「ジョジョの奇妙な冒険」ネタ)。

Flさんがタロンギ大峡谷で二人パーティを組んでいるというので、レベル12のシーフで密かに向かった。偶然を装って出会おうという魂胆だ。とか言って、ゴブリンに絡まれて殺されたら洒落にならないのだが。タロンギの南側、峠地帯で「丁度よい相手」の強さのウサギに挑戦しつつ、北側の峡谷地帯へ。

峡谷の北東部に、白い巨大な建物を見た。その頂点は、高く雲を貫いている。

画像・タロンギ北東部。
その名も「メアの岩」……建物ではなく、巨大な岩なのか?

その建物の周りには、強そうなカラスマン・ヤグードが守りを固めるかのように陣取っている。紫に輝く部分があって興味を惹かれるが、とても近づけそうにない。

峡谷をうろつきながらFlさんの姿を探していると、先にFlさんがサーチで私の存在に気付いたようだ。無念、驚かせられなかった。その後、誘われるままにそのパーティに合流した。Flさんと一緒にいたのは、ドルシネアと同じフェイスタイプのミスラの戦士だった。

と、他にもメンバーを集めている模様。あれあれ、本格的なパーティとなるのか? そのつもりがなかった私は少々困惑。見る見るうちに、六人のフルメンバーパーティが出来上がった。Flさんがいるものの、他は知らない方ばかり。そのようなパーティに参加したことのない私は、緊張がぐんと高まった。ヘマしたらどうしよう、ヘマしたらどうしよう……。


フルメンバーの戦闘

パーティのメンバー同士で挨拶する中、早々にパーティプレイ初心者であることを告げる。知らせないでヘマするよりは知らせてフォローしてもらう方が、自分自身にとってもパーティにとっても安全で有益だろう。挨拶後、ブブリム半島で狩りをすることとなり、タロンギから東へと駆け抜けた。

ブブリムのアウトポストに陣取り、狩りを開始する。……が、少々面倒なことになっている。他のパーティも多くいて、狩り場が混みまくっているのだ。その場で繰り広げられる戦闘のログがメッセージウィンドウを埋め尽くし、困惑する私とFlさん。「釣り役」の人が少し離れた場所にいる敵に攻撃を仕掛け、待機しているメンバーの元へ引っ張ってくる訳だが、人が多くいてどこから引っ張ってくるのか見当が付かない。おかげで戦闘に入るのが少し遅れてしまう。

結局、あまりのやり難さから別の狩り場へ場所を移すことになった。ウィンドウへのメッセージの表示を制限する「チャットフィルター」の使い方を聞いたりしながら、次の狩り場へ移動する。行き先は「シャクラミの地下迷宮」。そこはタロンギの北東から入ることの出来る、洞窟だった。

入ってすぐ、大きな骨が転がるちょっとした広場で、ミミズやゴブリンを狩り始める。主にミスラの戦士が敵を探し、攻撃を開始。戦士のFlさんとシーフのドルシネアが前衛に加わり、後方から黒魔道士の攻撃魔法、白魔道士の回復・支援魔法が飛び込んでくる。敵の攻撃はソロで相手する敵と比べてとても重い。しかし、戦士二人の間で挑発しあって、敵の攻撃を分散させる。更に減ったHPはすかさず魔法によって回復される。パーティプレイの美しさを見た思いだった。

で、その美しさを見つつ、シーフの無力さも感じたりしていた。戦士と比べると攻撃は弱いし、挑発を持ってないのでターゲットも取って盾となることも出来ない。もちろん魔法なんかもないし。やはりレベル15になって、強力なアビリティ「不意打ち」を習得しないとダメなのかな、寂しいな、とか思った。


ウェポンスキルと技連携

攻撃でダメージを与えたり、逆に攻撃を受けてダメージを被ると、「TP」という値がたまっていく。これが100以上たまった時に使用できるのが、装備している武器による強力な特殊攻撃、ウェポンスキルだ。そして更にウェポンスキルをメンバーで連続して打ち込むと、「技連携」という特殊な効果が発生して大きなボーナスダメージをモンスターに与えられる。パーティでより強い敵と戦う時は、これを行うことを前提として狩りが進められる。

つまりパーティ参加時には必須のテクニックとなる訳だが、ソロばかりやっていた私にはもちろん、知識はあっても経験がない。ウェポンスキルの種類と順番によって連携は繋がったり繋がらなかったりするのだが、それに至っては知識すらない。そこら辺は全て経験者にお任せ。結果、ドルシネアは片手剣のウェポンスキル「バーニングブレード」を二人の戦士の間に入れることになった。責任重大。

バーニングブレードは、昨日のZzさんとのパーティ戦で習得したウェポンスキルだった。習得しておいてよかった。Zzさんに深く感謝。ウェポンスキルを出すために必要なTPのたまり具合をパーティメンバーに知らせるマクロを、ミスラ戦士さんに習って書き替える。なるほど、状況が適切に伝わるようなメッセージだ。今日は色々、勉強になるなぁ……。

さて連携。最初の一回はうまく決められたが、二回目は先に出されたウェポンスキルの発動がよく見えず失敗。三回目は出す前に敵が死んでしまったが、タイミングは少し早すぎた。四回目以降はなんとか失敗せずに決められた。取りあえず、タイミングは掴めてきたかなとか思う。でも、連携に用いるウェポンスキルが変わったり、順番が変わったりしたらどうかなぁ……経験が必要だろう。


二人のタロンギ逃避行

一度ミミズのリンクで危ない局面があったものの、白魔道士さんの好判断、パーティメンバーの体力を大幅に回復させる二時間ジョブアビリティ「女神の祝福」の発動で、死者無く切り抜けた。ガンガン経験値を稼いでパーティ内はいい雰囲気に。ドルシネアも戦力的にイマイチなところをトークでカバー(出来てたら良いのう……)。長いこと続けて、大体のメンバーがレベルアップした。時間も遅くなり、ゴブリンのリンクで戦闘解除、皆でシャクラミを脱出したところで狩りは終了となった。

ブブリム半島へ続く道のところでパーティ解散。とても楽しく、パーティ戦を楽しめた。感謝感謝。それぞれのメンバーが散っていく中、Flさんと二人残ってしばし会話。Flさんはその場でログアウトした。

やはりモグハウスで寝ないと気分の悪いドルシネア。すたすたとタロンギを南下、サルタバルタを目指す。その途中、峡谷においてソロで戦う白魔道士さんを見た。彼は先程まで一緒に戦っていたDrさん。戦闘を終えたところで声を掛け、短く会話した。

手を振って別れ、離れかけたところで異変を察知。Drさんがゴブリンに絡まれている。大丈夫かな?としばし様子を見ていると、やはり救援要請が発動! 慌てて駆け寄ってゴブリンをぶん殴る。Drさんから引き離して爆弾を一人で受けたり、Drさんに回復して貰ったりでなんとか退治。「安全なところまで逃げ込みましょう」というDrさんの言葉に同意して、二人で峡谷を南下する。

と、ドル猫にターゲット。Drさんに「はっ!?」と異変を告げると同時に、ホネの発した魔法がドルシネアに飛び込んできた。かっ、絡まれたーッ! 「ぎにゃーw」と悲鳴を上げながらホネと相対してみるが、とても敵いそうにない。すかさず絶対回避を発動して、Drさんと逃走に入った。

幸運だったのは、そこは峡谷で障害物と段差に富んでいる場所だということ。そしてすぐに南部の峠地帯に逃げ込めたこと。その様に入り組んだ地形は追っ手をまきやすい。逃げる最中、近場の冒険者にヘルプを求めるDrさん。一方ドルシネアの方は、バザーを覗かれる始末。「これでゆで卵でも売れたら爆笑物ですな」とか軽口を叩けたのは、問題なくまけたのを確信したからか。

東サルタバルタを目前にして、二人は足を止めた。しゃがんでヒーリングに入りながら、会話する。恐縮しているDrさん。
「ご迷惑を……」
「いえいえいえ」
「よかったです。死なせたら申し訳なくて……」
「これもまた冒険なりーいw」

その後、タロンギで狩りを続けるというDrさんを残して、ドルシネアは一人ウィンダスへと帰還した。とてもとても楽しい、冒険の夜だった。

本日のまとめ

画像・シャクラミにて。
戦闘を終え、ヒーリングに入る後衛陣。前衛は立ったままTPを維持。

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