Last Modified : 8 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.1 "The Mother Dulcet Wind".
この二日間、ドルシネアは東西のサルタバルタを走り回っていたのである。それも草刈鎌を持って。ドルシネアは草刈りがしたくてしたくて、たまらなかったのである。
ちょっと前にFFXIの攻略本を購入した。まぁ、隅から隅までじっくり読み込んだりはせず、基本的な機能について知らないことはないかを確認したり、バザーに売られている食べ物の効果を確認したりするのに用いていた。そんな中、合成についての記述を読んでいて、毒消しの合成に必要な材料が「収穫」によって入手できることを知ったのだ。
「収穫」とは、フィールド上に生えている植物を、アイテム・草刈鎌で刈り取る行為だ。つまり、(草刈鎌代を除けば)ただでアイテムが手に入るのである。木を切る「伐採」や、岩を掘る「採掘」なども存在する。これらで入手できるアイテムは、主に合成で使用される。要するに私はこの二日間、錬金術によって毒消しを合成するためのアイテムをただで入手するために、フィールドを駆け回っているということなのである。
収穫はフィールドのどこででも出来る訳ではない。収穫できる場所は、ターゲットすると「Harvesting Point」と表示される。以前一度、草原の中にそれを見掛けたことがあったのだが、あいにくそれが何処だったかを覚えていない。だからサルタバルタ中を絨毯爆撃のように、広く走り回る羽目になってしまったのだった。そして二日目も結構経ってから、ようやくその場所を見つけたのだ。
喜んで草刈鎌を振るう。(ざく ざく ざく ざく)……「亜麻」をゲット! しかし草刈鎌が壊れた!って何だとーッ!? 攻略本に鎌は壊れにくいって書いてあったのに! だから一本しか持ってこなかったのに! 毒消しといい鎌といい、最初に使うときはろくなこと無いのう……。
唯一の収穫物である亜麻を持って、しぶしぶと町へ戻るドル猫だった。
草刈鎌を買い込んで、再び収穫にやってきたドルシネアである。そこはサルタバルタでは結構強い敵が現れる場所。以前ヤグードに追いかけられ撃沈した、ギデアスに至る道沿いの草原である。まぁ、現在レベル11のシーフであれば、多数の敵に襲われさえしなければそれほど怖くはない。前に来たときは夜だったので、視界が悪かったのだ。今日は明るく、周囲の見通しも良好だ。周りに警戒の視線を飛ばしながら、草を刈っていた。
そんな中、FlさんからTell。大枚はたいて両手剣を買ったそうである。Tellで会話しながら草を求めて先に進んでいると、勢い余ってギデアスに入ってしまった。更にそこにFlさんが両手剣を見せびらかしに(とは限らないだろうが)やって来た。何となくその場の流れで、パーティを組んでギデアス見物に行くことにした。
ギデアスはカラスマン・ヤグードの居住地である。最初に入ったときにちらっと確認したのだが、そこにいるハチやヤグは、現在のドル猫やFlさんにはどうってことのない相手である。……少なくとも、入ってすぐの辺りでは。マップを買っておいた私の先導で、先へと進む。
と、ヤグの立つそこにはサカナの泳ぐ流れる川が。疼く釣り師魂。そこら辺にいるヤグやサカナを惨殺してから、川に糸を垂らす。その間、新たに現れるヤグを両手剣でばっさばさ斬るFlさん。確かに両手剣の破壊力は半端ではない。更に川ではヒットが続く。二人ともある意味、満喫中である。いい川かもしれない、覚えておこう。ずんずん先へと進む。
ある場所に、ヤグードのNPCがいた。ヤグと会話が出来るとは。周りのヤグがざくざくと切り倒される中、冒険者に挑戦的な言葉を吐くNPCヤグ。自分は殺されないからと、いい気なものである。彼の後ろには、洞窟が口を開いていた。そこへと足を踏み入れる。今までに見たことの無い新種の敵、大きなミミズがうねっていた。キモイ。それほど強くはないので、Flさんと二人でザクザクと斬る。
時間が来たので二人で帰途につく。この冒険の間、先日知り合ったミスラの白魔道士・Mhさんはずっとウィンダスの港にいた。最初は海釣りでもしているのかなと思ったのだが、どうもそれが長すぎる。もしやと思っていたが、Flさんの呼び掛けにも応じないらしい。……寝落ちかな?と考えたが、やはりそうだった。少ししてMhさん起床。Tellで二、三、やり取りしてから、ドルシネアもモグハウスへと帰還した。