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Last Modified : 8 JANUARY 2004


Romance Dawn 〜 冒険の夜明け

今日はサルタバルタをぐるりと回って、地図を作成した。サルタバルタのマップは最初から持っていたのだが、塔の名前とか、ヤグードやゴブリンの基地(というかたまり場というか)の場所なんかは書かれていない。それらをマップに追加できる「マーカー」機能を使って、書き加えていく。自分の手によってより充実していくマップを見るのは、とても楽しい。

サルタバルタ全体を走るようになったドルシネアだが、安全第一主義の私は、数日前までそのような行動に出ることはなかった。本当に狭い領域を行き来していた。何ら危険のない草原が広がっているにもかかわらず、臆病の余りそれを知らないでいた。そんな私を変えたのは、三日前、Flさんと行った「ミッション」だった。

ミッションとは、主に町の住民(NPC)に受けるクエストと異なり、国から受けるより大きな、困難な任務のことである。最初のミッションは、サルタバルタに点在する「ホルトト遺跡」の一つに赴いて、アイテムを回収するという内容だ。

このミッションを三日前にFlさんに誘われて行った。しかしその時、私が感じたのは楽しさだけではなかった。それどころか、当初は面倒だという不快すら感じていた。それはミッションに至るまでに受けるクエストで、向かうべき施設の場所が分からず右往左往したりして時間がかかってしまったからだ。私は早く堀ブナを釣る「うはうは作戦」に戻りたいと思っていた。お金を儲けるチャンスを逸したくなかったのだ。

ホルトト遺跡における探索は、スリルある刺激的なものだった。まさに冒険であった。洞窟を二人で声を潜めるように進み、敵の影を先に見つけては足を止め、戦うかどうかをひそひそと話し合う。あまりにも強い敵(カブトムシの大きいヤツ)が二匹、道を塞いでいて二人怖れおののいた。「私がヤツらを絶対回避で引きつければ、Flさんだけは逃げ切れるな」と覚悟を決めようとしていたとき、Flさんの好判断で一瞬の隙をついて逃げ切った。冒険の経験差が出たなと、強く思った。

画像・ホルトト遺跡内部にて。
冷ややかな、石造りの遺跡を歩く。中にはコウモリとゴブリンが。

その冒険ではミッションをクリアできなかったが、一つ保留していたクエストをクリアすることができた。私自身には確かに得るものがあったのだ。しかし冒険には時間がかかった。ミッションに強く縛られた、という印象があった。ミッションの後でやろうと思っていた釣りが出来なかった。それがミッションに対する嫌悪感として、この数日くすぶっていた。Flさんとの話でミッションの話題が出ても、気分はあまり良くなかった。

しかしその気持ちをちゃんと伝えていなかった。Flさんに対する裏切りのようなものだなと思った。今度ミッションに行くときに、もしくはミッションを終わらせてから、ちゃんと伝えようと心に決めた。

一方、先のミッションへの挑戦は、私の中の冒険心に微かに火を灯した。それが行動範囲を徐々に広げ、前日のギデアス挑戦にも繋がった。そして今日ログインする時には、ミッション挑戦への意欲はすっかり高まっていた。前日、Flさんは別の人とパーティを組んでミッションへと望んでいた。Tellでミッションの解き方が分かったと伝えてきていた。ならばもうミッションは解いたのでは?と今日ミッションの前に尋ねると、わざと解いてこなかったとFlさんは答えた。その心遣いをありがたく思った。

要するに、前回の挑戦で我々は見当違いのところを探していた。遺跡を深く潜り過ぎていたのだった。今夜は浅い階層であっさりと成すべきことをし、我々はホルトト遺跡の外に戻った。赤く染まる空の下、Flさんに全てを話した。冒険心を揺り動かしてくれてありがとう。釣りとか調理とかやりたいから、いつも冒険は出来ないけれど、これからもよろしく頼むよと。

画像・ホルトト遺跡出口にて。
冒険後の開放感に包まれて。

冒険心の赴くまま、その後私が初めて行く「タロンギ峡谷」に足を伸ばした。BGMの無い、荒涼たる山岳。風に砂塵が舞うその様に驚いた。見慣れぬモンスターがタルタルを追いかけるのを見た。それはタマネギのようなモンスターだった。そいつと二人で戦ったら、眠らされてまた驚いた。

最後は森の区に向かって、サルタバルタを二人で競争。そしてミッション1を、無事クリアした。

本日のまとめ

画像・タロンギにて。
タロンギ峡谷にて、峡谷ウサギと初バトル。

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