Last Modified : 8 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.1 "The Mother Dulcet Wind".
モグハウスに起床すると、まだ昨夜のプロテス(防御力アップの魔法)が効いていた。昨夜イモムシを狩っていたときに、通りがかりの人が掛けてくれたプロテスだった。赤魔道士レベル51、サポートジョブにシーフ・レベル18を付けていたエルヴァーンさんだ。お礼を言うと、「(^^) 差し出がましいとも思いましたが… 頑張ってください(^^) /cheer」と返事をくれた。
折角のプロテスを無駄にしないようにと、白魔道士のままですぐに出撃。カニとかサカナとかを狩る。更に再びイモムシ狩りへ移行。イモムシの出す「絹糸」が競売で高く売れるのだ。他にもとあるクエストに使えるアイテムを出したりと、お金的になかなか美味しい。Flさんもよくイモムシを狙っているようだ。
とある場所で、イモムシの前にヤグが立っている。あぁ、ヤグが邪魔だ。邪魔したことを……後悔しながら死んで行けーい! ドカドカーッと魔法をヤグに叩き込む。更にブロンズハンマーでガンガンぶん殴る。戦闘の最中、前方を女性ヒュームの姿が横切った。ヤグ、始末完了。お目当てのイモムシへと足を向けたが、そこで見たのはイモムシの亡骸だった。さ、さっきのヒュム女……。
この日、更にイモムシを前にしてヤグと戦っているうちに、今度はタルタルに奪われる事件も発生。ヤグはイモムシに雇われたボディーガードかなんかか、こんちくしょう。
競売で「ミリオンコーン」を買ってきた。「アイテム合成」の一種、「調理」に挑戦するためだ。アイテム合成とは、文字通り複数のアイテムを合成することで別種のアイテムを作り出す行為だ。各種クリスタルを軸に様々なアイテムを加える。その組み合わせが正しく、またスキルが充分であれば合成に成功する。失敗すればクリスタルと、時には材料が失われる。調理は食べ物を作る合成であり、合成には他に裁縫、木工、錬金術など様々なジャンルが存在する。
無事に「ローストコーン」が出来上がった。調理スキル、0.1アップ。成功に取りあえず満足する。この調子でどんどんスキルを上げていこう。釣り上げた魚を調理できるようになれば、双方が更に楽しくなるだろう。
「ギデアス」という場所に行かなければならなかった。とあるクエストでそこへ行く必要があったのだが、どこだかサッパリ分からなかった。この日、ようやくそこの地図を購入できた。地図を売っている店には以前見に行っていたのだが、どうやら見逃していたようである。一度見逃すと、再びそこを訪れるまでは時間を要するものだ。随分遠回りをしてしまった。シーフにジョブチェンジして、ギデアスへと向かう。
そこはヤグードの住処らしい。西サルタバルタにあるアウトポスト(前哨基地)からギデアス方面に足を向けると、ギデアスの入り口にヤグの基地があった。基地というか、薪を囲んでいるだけなんだが。キャンプ地といったところか。しかし一体なら問題のない強さのヤグが、そこには三体も集っている。そのまま突っ込むとボコボコにされてあの世行きだ。一体ずつ誘い出して……これをスラングで、敵を「釣る」と言う……確実に倒していくしかないなぁ。
と、その前にもう一匹、邪魔なイモムシが近くにいる。こいつも絡むと問題だ。気合いを入れて、まずイモムシを釣ることとする。弓矢を放ち、怒ったイモムシがこちらに向かってくる。それを相手せず、少し後退して先にいるヤグと距離を取る。これでイモムシとの戦闘中にヤグードに絡まれることもないだろう。改めてイモムシに相対して、ずかずかと剣を落とす。
イモムシのHPが半分ほどになった頃、ドルシネアの左側からとても嫌なものが聞こえた。「ぎゃお」という獣の声だ。え、うっそ。ちゃんと周りは確認しておいたんですよ?と思いながら、左を振り向く。そこには、ドルシネアに爪を立てるヤグさんが一人。いやーん、何処から湧きました?
二対一。これは流石に厳しいのです。みるみる減るドルシネアの体力。あああ、血が、血がー。イモムシをなんとか始末するも、ヤグはイモムシより強いに違いないのです。ドル猫とヤグの体力を見比べる。……絶・対・無・理。剣を収め、ドルシネアは反転、撤退を開始する。
後ろからヤグにガンガン殴られる。たまらず絶対回避を発動。攻撃を全て避けながら、逃げ道を探す。障害物を縫うように走れば、敵をまく確率が上がるそうだ。障害物!障害物! この時、誰かに助けを求めようとは思っていなかった。むしろ、誰にも会いたくないとすら思っていた。迷惑はかけたくないし、それにこの無様な有様を見られたくない……そんな風に思っていた。
30秒経過。絶対回避が切れ、再びヤグの攻撃が当たり始める。大きな岩を回り込むように走ると、しばしヤグの攻撃が止んだ。逃げ切った?と思うも、少し経つとまた攻撃がヒットし始める。あぁ、ダメやん……。
……ホームポイントに戻った。四回目にして、初めて毒以外の死。少々へこんだドルシネアは、その後自宅でコーンを焼きまくったという。