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Last Modified : 8 JANUARY 2004


戦いの後の声援

モグハウスに起床。何はなくともポストをチェック。「土のクリスタル」1ダースが300ギル、「風のクリスタル」1つが100ギルで売れていた。悪くない。東サルタバルタへ、シグネットを掛けてから出る。

町を歩く時、盾と風切り帽子は装備していない。のどかな町の景色に、物々しい盾や大きく固そうな帽子は不似合いだ。門より外へ出てから装備する。格好の悪さが気になっていた風切り帽子は、今はなんだかお気に入り。草原を走り出しながら帽子のツバを両手で掴んで、ぐいと目深に被るのだ。「よし、行くかっ」と気合いが入る……そんな区切りになっている。

本日の初戦は「点線の境界」を少し越えたところでトリと対決。いきなり微妙な戦況。昨日もヤバイ戦闘があった。その時「絶対回避」を使ったのだが、発動したのが戦闘終了直後。遅いってば。残ったHPは、1だった。その反省を生かし、残HPが三分の一を切ったところで絶対回避。なんとかトリを倒したが、次の絶対回避まで二時間掛かる羽目になった。

やれやれ、しようがないなとそこを立ち去ろうとしたら、ドルシネアを応援する感情表現コマンド「/cheer」を使ったことを示すメッセージが、ログに流れた。振り向くと、そこには一人のガルカさんが。「メルシー! どうもありがとう」とお礼を返す。二、三の言葉を交わして別れた。嬉しいもんだ。その後、ドルシネアのレベルは6に上がった。


蘇る野生の感覚

競売に出品した品物の中には、なかなか売れない物もある。需要に対して、供給量が多すぎる物。それは徐々に落札額が下がりつつあったりする。相場の変動である。それを確認し、設定額を下げてもう一度出品する。ついでに新しい武器を購入。相場より少し低い値段で入札……落札失敗。ちょいと足してみる……失敗。結局、相場通りの価格で落札した。

手元のギルが寂しくなってきたので、クエストをこなしてお金を稼ぐことにした。やっかいなクエストが一つ。あの忌々しいピクミンこと、マンドラゴラからアイテムを入手しなければならないものだ。レベル6ともなれば結構HPが高まっている。毒が切れるまで体力が保つかもしれない。いや、そもそも毒を食らうことの方が珍しいのだ。しかし……念のため、お店で毒消しを一つ購入した。店売りの毒消しは結構高い。一つ買うのが精一杯だ。とはいえ、これで毒への保険となるのなら安いもの。それにしても、毒がすっかりトラウマになっているのを、我ながら感じる。

再び東サルタバルタへ。ここで問題が一つ。ピクミンはレベルが大体1から3の、駆け出し冒険者の修行にぴったりのモンスターだ。つまりレベル6のドルシネアには楽すぎる敵。乱獲は低レベル冒険者から獲物を奪い、狩り場を荒らすことになるのだ。そこで、周りを見渡して初級冒険者がいないことを確認してから、ピクミンを狩るように気を付けた。たまにイモムシも狩ってみる。案の定持っていた毒を食らったが、HPが多く残っていたので様子を見た。HPを30位減らされて、毒から自然回復。貴重な毒消しを、使わなくて済んだ。

ある時ヤグに追われる冒険者を、道の反対側に見た。ヤグにターゲットを合わせ、強さを確認する。なんとか倒せる……かもしれない。意を決し、彼等の後を追った。ヤグの注意をこちらに向け、追われる者を助けるために。しかし、逃げる冒険者とドルシネアの足の速さは同じだ。ヤグの足もそれとほぼ変わらない。つまり、追いつけない。焦りが高まる。追いつけ、追いつけ! 足が草をかき分ける音。頬を撫でて後ろへ過ぎる風を、感じるような気がする。冷ややかな感覚。急げ、急げ! 猫のように、豹のように!

町への門へ向けて走る冒険者に続いて、ヤグが道を右へ曲がる。その姿が岩陰に消えると、ログにドルシネアが敵を見失ったことを告げるメッセージが表示された。息が一瞬止まる。それでも後を追ってみる。門が見えた。ヤグがいる。冒険者の姿は見えない。倒されてしまったのか、無事逃げ切って町に入ったのか。分からない。ただ、ドルシネアには何も出来なかった。それだけだ。

一息付き、取りあえず門へと歩み寄った。何故ならそこには、まだヤグがいるからだ。このままでは冒険者が町から一歩外に出た時点で、このヤグと鉢合わせになる。低レベル冒険者なら、一撃食らってすぐさま町へと強制送還だ。そのようなエピソードは、FF日記で幾つも読んできた。

ヤグにターゲット、剣を抜きドルシネアは戦いを挑む。これくらいなら、今のドル猫にも出来そうだ。

本日のまとめ

画像・出陣時のドル猫。
風切り帽子のツバから覗く、ドル猫の目がお気に入り。

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