鉄道紀行その4



2001年10月14日
115系 快速 3両 直江津(08:41)→長野(10:00)
115系(長野色)
 今日も良い天気です。
 さて直江津でお弁当を購入します。こんな時間からすでに全部の種類の弁当が販売されているなんて予想外でした。 やはり東京に行く人の為に作っているのでしょう。朝はコンビニで何か買うか長野まで我慢するかどうか悩んでいただけに、嬉しかったです。 好きなもの同士が座れるくらいの乗車率です。
 列車は発車のベルも鳴らずにドアが閉まり動き出しました。しかも次の停車案内とかも全くありません。 普段聞こえているだけにちょっと心配になります。終点まで行くからいいものの、途中下車する人にはかなり不親切な感じがします。
直江津〜春日山周辺  右手の車窓には妙高高原が見えます。高田(たかだ)駅では多くの人が乗ってきました。どうやら、この駅の方が直江津駅よりもメインの駅っぽいです。 新井(あらい)駅を過ぎると列車はどんどん山に近づいて行きます。
黒姫〜古間周辺  列車は山間に入ると綺麗な川に沿ってどんどん登っていきます。
謙信弁当  お腹も空いてきたので、謙信弁当(1050円)を食べます。その土地の特産物のおかずが入っているのでこの系統の弁当は好きです。 そして、列車は二本木(にほんぎ)駅に着きます。この駅に入る時、電車は駅を一旦通り過ぎてから駅のある方にバックして入りました。 ちょっと変わった駅です。『あーこの駅スイッチバックか』などと思っていました。 と言うか、弁当を食べている最中だったのでそれくらいしか思わなかったのです。『写真撮っておこう』とかも思い付かなかったのです。
 さて、山を越えると豊野(とよの)駅です。この辺りは林檎畑で一杯です。季節が合えば、周りが林檎の赤い実で一杯に なって綺麗でしょう。
 家が多くなってきて長野駅に到着です。

115系 普通 3+3両 長野(10:29)→松本(11:38)
115系(長野色)
 この列車の車掌さんはなんと女性の人でした。最初はテープかなと思ったのですが、車内を通過していった女の人の車掌さんを 見たのでそうだと確信しました。ここでも駅弁を買いました。
 長野(ながの)駅からしばらく行くと川を渡ります。ここは武田信玄と上杉謙信が戦った場所で有名な川中島です。今回の旅はどうやら 賤ヶ岳、倶利伽羅峠と古戦場の跡を巡る旅になっているようです。
 左手には長野新幹線の高架橋が延々篠ノ井(しののい)駅まで併走しています。右手には林檎、葡萄等の畑が見えます。
姨捨駅からの風景  篠ノ井駅を越えると、また山越えです。どんどん標高が高くなっていきます。列車もモーター音の割にはあまり加速しません。 それくらいきつい勾配です。長野盆地が眼下に広がっています。『おー。さっきまでいた所があんなに小さく見える』等と思っていたら 列車がなにも無い所で停車しました。そしてバックしていき、姨捨(おばすて)駅に停車しました。  『おっ。ここもスイッチバックか〜』『さっきは写真撮らんかったけど今回は撮るで〜』等と気合い入れます。
 写真が撮れたのでスイッチバックの説明をしましょう。まず、何故スイッチバックが必要かと言うとそれは単線だからです。 じゃぁ何故単線だとスイッチバックがいるか? 複線だとお金が沢山かかります。スイッチバックは少ないコストで済ますための苦肉の策なのです。 単線だから当然列車の行き違いがあります。行き違うためには駅等のすれ違いの出来る所が必要です。
 でも、坂の途中に駅を作ってしまうと出発できなかったり、停車中にブレーキが壊れて列車が勝手に走り始めたりしてしまう可能性があります。 そんな事になったら大惨事になってしまいます。駅は必ず平坦な所に作る必要があるのです。
スイッチバック  と言うわけで実際に写真で説明します。本来スイッチパックを使わないでこの駅を通過する時は写真の一番左下の線路(本線)から霞んで見えにくいですけれども そのままポイント(切り替え)を横切って右上の線路の方を通っていきます。それで、スイッチバックを使う場合は、丁度写真の真中から左上の線路の方に行きます。 その先は行き止まりになっているので、一旦停車して今度はバックして今度は真中下の線路とか右下の線路とかに入って駅に入ります。 そして、駅を出発後右上の線路の方に行きます。これがスイッチバックの仕組みです。
 ちなみにスイッチバックのある場所は全国で10箇所くらいしかありません。さらに特急等に乗ると駅を通過してしまうので、ほとんど体験できません。 のんびり行く普通列車の旅の特権?みたいなものです。
 列車がトンネルを抜けると山越えの終わりです。明科(あかしな)駅で沢山の人が乗ってきました。松本までは、あと2駅です。 大きなビル等が見えてきて松本駅に到着しました。


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