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ガラス壁には薄い膜が形成され付着して干渉色を示します。薄い膜がガラス壁に形成されたのです。空気に触れていた浮遊物は赤茶色となります。その色は酸化鉄によるものと考えられます。 図4(b)は2ヶ月後の写真です。気泡は消滅して、水面より上部のガラス壁に赤茶色の物質となって残りました。また、水中にも少量の浮遊する物質が残ります。図4(c)に示す写真は炭酸水に鉄粉を入れて紫外線の光で照射した後、5ヵ月間放置したもので、ガラス壁に形成されたやや厚い膜が剥がれて見えます。

         
  (a) 15時間経過      (b) 2ヶ月経過      (c)紫外線照射し5ヶ月経過
  図4 炭酸水(90cc)に鉄粉(5g)を混ぜて生成した物質の経時変化


1.2節 炭酸水に鉄分を混ぜると生成される気泡の特性
1.2.a 約 0.1 秒間で合体する気泡  
 2つの気泡が一つに合体する際の短時間で起こる変化を図5(a),(b),(c),(d),に示す。

    
   (a) 0/30秒 経過               (b) 1/30秒 経過

    
   (c) 2/30秒 経過               (d) 3/30秒 経過
図5 2つの気泡が一つに合体する過程


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