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(a) 5時間30分経過
(b) 13時間50分経過
図3 炭酸水80ccに鉄粉5gを入れ密封した容器内の水面に集積される気泡と物質
1.1.c 鉄粉入り炭酸水で生成される物質のその後の経時変化
理科教育実験用の鉄粉を市販の炭酸だけの炭酸水に入れた後の経過を以下に示します。炭酸水に鉄粉を入れて振り 混ぜて置きます。しばらくして
図4に示すように泡が発生して水面に浮上し、泡は大きくなり、泡の浮遊物が表面に集まります。その表面から落下する質も見受けられます。蓋をしたガラス瓶では振り 動かして気泡を消滅させても、再び、 気泡が生成されます。気泡の中の気体の成分は、酸化鉄と鉄の炭化物が生成された反応で発生するガスであるので水素ガスであると推定されます。
ガラス壁には薄い膜が形成され付着して干渉色を示します。薄い膜がガラス壁に形成されたのです。空気に触れていた浮遊物は赤茶色となります。その色は酸化鉄によるものと考えられます。
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