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1998年7月13日               竜星戦二次予選 
黒)林海峯九段 対 白)下地玄昭六段
     第二譜                       
1図(1- ) 
  第二譜( 黒1~白32)

ここまで白先ず先ずとの感触がありました。

ただ黒1と左辺を構えられて、全体を俯瞰すると中の黒数子を真面目に取っている場合ではなさそう。

※当時は考えもしなかったが白(14の四)ツギが本手でした。

今ならここに手を戻し相手の動きをみたい。

2図(2-7)   
  白2打ち込みは積極的ですが、大事な中央に黒を呼び込む意味があり問題だったかもしれない。

白の打ち込みに黒は堂々と隅を進出。

二間を心配してくれません。

白6本手で辛抱。

今度こそ右辺を守ると思いきや・・・

黒7動き出し。

頑張り過ぎでは無いかと一瞬思ったが・・・
参考図1   
  参考図1

白1は黒2、4に窮します。

上の白が外へ出にくい。白5、7のゴリゴリには黒6~8といなされ黒12まで。

中の黒と黒×両方取っても右辺の白△が弱体化してはいけません。

実戦はシンプルな【本手】を打ちました。
3図(8- )  
  白8が本手。

と同時に上辺の黒に手入れを促しています。

でも右辺に入らずに早く打ちたかった。

参考図2   
  参考図2

黒1ツケは白aなら先手生きで得だが、白2と中を攻めます。

本手白bを打っているので黒▲、黒×の両方をシノぐのは至難でしょう。
4図(9- )   
  林先生は上辺を放置。

白に打たれると黒数子は取られるが、今は小さいとの判断。

ここから黒が主導権を握ります。

黒9トビに対し参考図3:
参考図3  
  平凡な白1、3は黒4と連絡される。

黒aやbが気になるので黒▲への攻めが難しい。

白1、3は大事な下辺に追い込んでいる感もあります。
5図(10- )   
  自分が打ったのですが白10ワリコミとは・・・

黒二子を取りに行くのでは一歩後退です。

左右二つのアテを見られ味も悪い。

今ならば
参考図4   
  参考図4

白×は打たずに白1と攻める。

黒2と逆襲したら白×という感じです。
 6図(11-13)  
  白がワリコミで弱気を見せたので、林先生は右辺を黒11、黒13と動かれました。

重く見えるが何か意図があったと思います。

参考図5  
  参考図5

何故白1とオサエなかったのか。

白が悪い図は見えません。

遡り黒▲では黒aやbで治まりを目指せば穏やかだったと思います。
7図(14-17)   
  白14、16もある。

黒17ハネ出しは治まる調子を求めています。

参考図6   
  参考図6

白1切りに黒2。

白3、黒4から白5が石の形。

以下白11進んだとき、黒12、14で手を打たそう。

白17まで振り変わりですが、白△取って生きた黒に不満無く黒18と削減され白自信無し。
8図(18-30)   
  黒29までの実戦は白不満に見えます。

黒は弱かった右辺が中へ進出し、治まり形を得ていますから。

白の利益は右下黒三子を取得と、上の黒二子を味良く取り切ったこと。

形勢は黒良しだと思います。

参考図7  
  参考図7

黒1と上辺に手を入れるぐらいで如何でしょう。白2には黒3と手を戻す。

右下白4、6には黒7と応じます。

辺は白8には黒9があり大きくまとまりません。

林先生は黒×の利用価値を考え黒▲を助けました。


9図(31-32)   
   右下黒31は右辺の黒へ連絡の保険も兼ねてはいるが白32が大きい。黒から打つとの差は約30目。

下辺や左辺がどうなるか。勝負はこれからです。


第二譜はここまで。


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