更新日 2025.6.28
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市民科学通信 第61号
(2025年6月号を発行しました。
市民科学研究書京都社会文化センター活動史(2024年)紹介

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緊急声明文

NGO市民科学京都研究所は、イスラエルによるパレスチナ「ガザ地区」への大規模攻撃による多くの子どもや病人、医療関係者、ジャーナリスト、国連職員を含む広範な市民の殺戮を非難する。

(全文は下記にあります)

 
東電福島第1原発の
トリチウム汚染水の
海洋放出に反対し、
撤回を求める


声明文はこちら

2023年8月22日
NGO市民科学京都研究所




市民科学通信 第61号 2025年 6月号


全文閲覧は、こちら *** 前号は、こちら



【出逢い】ドイツカフェ みとき屋さん クラフト市

ひとりごと 2
アンジェラ・ヒューイット演奏会 照井日出喜 
NPOなど市民組織での失敗 塩小路橋宅三 
近況短信:ファンタジーにある「老い」
  —団地タクシー奮闘記「昔はよかった?」の巻(31)
宮崎 昭
新書散策の旅(シリーズ第24回)
『記憶の深層—〈ひらめき〉はどこから来るのか』から学ぶ
宮崎 昭

【本の紹介】
 野上元『私たちの戦争社会学入門』(大和書房・2025)

三宅正伸 13
【メモ】深まりゆく世界戦争のなかで 中村共一 16
【資料】ドイツ・ブランデンブルク州の予算案(訳) 照井日出喜 20
【連載;企業と戦争⑤】 企業経営と戦争責任、その5
  ―「徴用工問題」にみる日本企業の経営責任―
重本冬水 24
資本主義的労働過程論 竹内真澄 31
言語発生論について
竹内真澄 46

<尾ひれは付くのか? 未来社会構想の大切さ>(5)
 ―どこに問題が鮮明に現れているか? 未来の「縮小社会」  は、夢の社会の到来ではない

青野 豊 46

     
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紹介

京都社会文化センター
活動史

(1999年―2023年)
―その思想と論理―


『京都社会文化センター』
刊行委員会 編
(出版社:汎工房)

 京都社会文化センターは
ドイツの“社会文化(Zoziokultur)”の趣旨と運動をふまえた取り組みです。23年10ヵ月におよぶ京都での社会文化活動を概観し、その思想と論理から日本での市民活動・地域活動の困難性と可能性を捉えます。

第Ⅰ部 京都社会文化センター
活動史
第Ⅱ部 京都社会文化センター
の諸活動
第Ⅲ部 社会文化活動の
思想と論理


目次詳細は、こちら

購入希望の方は、こちら


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第2回
若手研究者セミナー


報告

戦争映画批評の時代
―岩崎昶、そして
映画批評の可能性について


大月功雄さん

2023年:6月18日(日)
14:00~16:30
場所:冬水文庫

京都市上京区講堂町321


チラシ








緊急声明

 NGO市民科学京都研究所は、イスラエルによるパレスチナ「ガザ地区」への大規模攻撃による多くの子どもや病人、医療関係者、ジャーナリスト、国連職員を含む広範な市民の殺戮を非難する。10月7日のハマスによる市民の殺戮・人質を許すことはできない。しかし、イスラエルによる「ガザ地区」への攻撃は自衛権をはるかに超えたジェノサイド・民族浄化であり、私たちは、攻撃の即時停止、水や食料、燃料といったライフラインの復旧にかかる封鎖の即時解除、市民の生命と安全の確保をイスラエルに求める。また、イスラエルが占領していたガザ地区とヨルダン川西岸地区でのパレスチナ人の暫定自治を認めた「イスラエル・パレスチナ和平合意」(オスロ合意<1993年8月20日発効>)をふまえ、あらためて平和的共存への協議を再開することを求める

2023年10月28日 NGO市民科学京都研究所


 

講演・報告資料の公開

市民科学公開講座<第22回市民科学研究会>
 テーマ;
戦争にどう向き合うのか


講演:君島東彦氏   
講演資料
「我々はどのように平和を準備するのか ―新たな軍事対決の時代に―」
基調報告:重本直利  
報告資料
「非武装中立と『市民の科学』 ―東アジアの平和状態の創生に向けて―」
特別報告:澤野義一  
報告資料
「永世中立と憲法9条」

 日時;2023年
7月9日(日)13:15~16:50
場所:こどもみらい館(京都市)
主催:NGO市民科学京都研究所、協力:NPO法人京都自由大学
 

ご意見は こちら

 


市民の科学
第12号(2022年6月)

特集
柄谷理論から市民運動へ ―フェティシズムを超える―

目次のご案内 こちら



 
 社会のゆがみ、病巣を前にして、社会のあり方を変革しようという声はどうすれば効果的で実行力あるものになるのだろうか。社会運動、そして市民運動が抱える課題です。私たちは、前号『市民の科学』で特集“柄谷行人のまなざし”を編み、主として「柄谷理論に学び、そして問う」というスタンスで「鼎談」を組んで、社会運動の重要性とその理論化に傾注しました。

今回の特集は、その続編ですが、それに留まりません。「鼎談」においては、当然のことですが三者三様の理解があり、意見の相違もみられました。そのひとつが、市民運動をめぐってのものです。「鼎談」の最後は「『市民科学』と市民運動の可能性」でした。労働運動だけではなく、それを包摂したような市民運動とはいかなるものなのか、その焦点のひとつが「専門科学」をめぐるものでした。その典型的な事例として原発反対の市民運動のあることを、今号では取り上げています。

また、サブタイトルのフェティシズムは、聞きなれない言葉かもしれませんが、一口にいっても、その意味は多様にあります。近年では、「フェチ」と短縮して異常性欲や偏愛、あるいはブランド崇拝を意味したりして、「正常」ならざる否定的な意味で語られる場合があります。また、特定の諸物を聖なるものとして崇拝する呪物崇拝という理解もあります。こちらの方も、「未開文明」の「非科学」的な言動であるといって断罪されることが多いと思います。

ここで取り上げるフェティシズムは、こうしたものとは性格が異なります。現代社会を覆いつくし、大きな強制力を持っている、貨幣や資本のフェティシズムが、それです。これまで、このフェティシズムを単なる「錯覚」、もしくは「幻想」であるというように理解する見方がありましたが、そうではないのではないか、と考えてこの企画を考えました。さらには、資本や貨幣だけでなく、このフェティシズムは「科学」や「原発」を無条件に賛同し、受け入れる「強制力」となっていることも重大な事柄です。

こうしたなかで、いま問われているのは、このフェティシズムと向き合い、そこから解放される道を作り出す市民運動の可能性です。原発はもとより、私たちの生命維持、そして「未来の私たち」の生活環境を破壊しかねない戦争、地球温暖化、格差・貧困の深刻化、差別・人権侵害の常態化など、これらの多様で深刻な問題に対して市民運動が有効で、影響力あるものにするための理論的な指針を模索しようと考えています。その道標のひとつとして柄谷理論を素材に検討を加えますが、とともに原発をめぐる問題へのアクチュアルなアプローチを試みて、求められる市民運動とは何か、そして市民運動の可能性を追求していきます。多様な見解があるなか、ひとつの問題提起として、この企画を受けとめていただけることを期待しています。
                             (特集編集部)





刊行物紹介

社会共生学研究
―いかに資本主義を
マネジメント(制御)
していくか―


重本直利・篠原三郎
・中村共一編著、
晃洋書房、
2018




目次

 


新書」から考える
公務員の地域創生力
 一公共の仕事の視点を変えるカ―

三宅正伸 晃洋書房
2017年5月 目次



 





〝大学教授〟ウェーバーと"
ホームレス〟マルクス

篠原三郎 晃洋書房
2015年8月 1200円

目次
 
 


なぜ、共生倫理なのか?
社会と市場経済
中村共一 晃洋書房
2016年2月 1200

目次





水田洋 
社会思想史と社会科学のあいだ

近代個人主義を未来へ貫く
竹内真澄編 晃洋書房
201531000円 目次

 



技術における倫理
原発技術の不能性と
共生のマネジメント

竹内貞雄 晃洋書房
2015年8月 1200円
目次  


 
原発と倫理問題
反原発運動の前進のために
青水司 晃洋書房
201491000円 目次