勢いよく清楚で豪華に咲いている山百合を大きく描いています。花弁の白さを強調するように白色で彩色し、花芯に似た模様を鮮やかに花弁に彩色しています。横から垂れた構図の良さと色彩が調和している逸品です。作者が草花を描く時は、何時も無心で円滑に短時間で描けたものに出来の美(ヨ)いものがあると語っていました。同じ画題でも数多く描いたものと、少ないものがあります。この色紙は数少ない貴重な作品です。 女性の仕草の洒落た諺に「歩く姿は百合の花。。。。」の色紙を掲示しました。
今咲きかけようとしている、この百合の花の中には、やがて咲いて枯れゆく花の哀れさがあります。 乙女は花のように、哀れなものがあります。この哀れさを自覚した乙女こそ、花の生命を失わずに生きていけるのです。 人間としての自分とは、母と祖母(父と祖父)その三者の一体として生まれて存在しています。だから母や祖母の癖(個性)が自分に似て来ます。この宿命から逃れるには、勉強する事だけが救われる道です。勉強する事に因って自分を修養する事で優れた人間の姿になります。