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うめ I之図


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
設立の趣旨 全作品目録
精選作品目録 絵付け陶器作品目録 編者  





昭和58年。 1口。 高16cm 口径14.7cm 底径8cm。





春未だ寒い季節に 凛と咲く梅が力強く、伸びた枝には咲いた花や蕾が数多く賑やかに咲き誇っている梅を描写しています。茶器である水指は座敷の床に置かれますから目線が下に見下ろされます。図柄も上から下に向かった枝が左右に別れた小枝に、小さい蕾みや咲いた花が可憐に描写されています。横に伸びて花と蕾の配列が快い律動となって樹勢を感じます。明白な水指に藍色の力強い太い描線です。春未だ寒い季節に観る人に枯淡の風情ある情景の季節(トキ)を与えるものでしょう。
茶室では主人は如何なる時と処に於いても茶を介し客人を敬い、所作に心を込めて持て成します。 重ねて茶席では会話が有ります。会話の糸口に置かれた茶器や装飾物の掛け軸や生け花が話題に します。形状の優れた物や謂れ有る品を観せられると会話が有り難い感謝の馳走に成ります。 静寂と清浄な室内に置かれる素朴な茶器に描かれた絵が表す状景を観て美的感動を堪能 したいものです。



茶室は人を迎える部屋です。四畳半でも一畳でも、百畳敷きでも一つの心です。その時の客により部屋は大きくも小さくにもなります。

茶では、待つべき人を待つ事でないと意味がありません。動作もそうせねばならない心を知るべきです。

素晴らしい人に出会ったら、本当に大切にした自分を見る事が出来ます。自分の良さが自分に解って来ます。だから(素晴らしい人や物に出会うと)何時までも若く居られます。


茶室は人を迎える部屋です。四畳半でも一畳でも、百畳敷きでも一つの心です。その時の客により部屋は大きくも小さくにもなります。








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