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つる之図


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
設立の趣旨 全作品目録
精選作品目録 絵付け陶器作品目録 編者  












昭和47年。1口。高16cm。口径14cm。底径12cm。














空に飛翔する目出度い鶴と瑞雲を単純な輪郭線で軽快に丁寧に線描しています。鶴は慶事の象徴として用いられた用具に記された図柄ですから、茶席にあると華やかさを添えるものでしょう。羽を広げて飛翔する鶴を精細に、彼方に浮かぶ瑞雲を軽快に描写しています。生地の灰色と薄藍色の美しく調和しています。 陶器は経年の風化で何か風格ある寂(サビ)が備わる様なものが在ります。経年し命運ある優れた伝世品が現在多数存在する事は喜ばしい美意識を誇るものでしょう。
陶器は土を焼いて生成した物です。形や色艶の良い出来映えを感触して味わう事が通常あります。満足して鑑賞している時でも不注意で落下損傷して仕舞う事もあります。破損した陶器は元には還りません。斯様に陶器には生き物の様な無常観がある事を識るものです。
下段 に亀を描いた水指を表示しました。側面に上から観た小さな亀が愛嬌ある存在です。鶴と亀とで祝福されるでしょう。



美しいという事は話すとよく解るそうです。でも美しいという事は何かと話し出すと、解らないものです。

男性は他人によく解るはっきりした文字を書くべきです。女性は事務的でなく、優美な文字を画くべきです。

幻想とロマンチック、何かロマンチックは人間の手に届きそうな気持です。 「かぐや姫」はロマンチックな人間の社会から幻想的な月の世界に行ってしまいました。






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