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山茶花之図さざんかのず


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
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紙本水墨淡彩色紙。 昭和53年。 1葉。 縦27cm 横24cm。

山茶花は秋の朝晩が寒くなる頃に咲く可憐な花です。花弁が一枚ずつ風に吹かれて舞い落ちる風情があり、乙女の様な清潔感を感じます。画面は下がった枝振りに上向きの花弁を描いています。白い花弁は薄赤く僅かに彩色されています。筆に薄く墨含ませ一筆で小さな葉を描き先端を細めて葉先の向を定めて濃い墨で葉脈を描写しています。
作者が寛いだ茶室の庭には手の届きそうな近くに山茶花が、見上げる天窓には赤く色付いた紅葉も観えました。



夢は現実より確かなものです。出会うまでが人生です。出会うまでが間です。 人生とは間の連続です、間とは出会いの連続です。「あさぼらけ」あれが間です。間とは現在から過去も未来も配合したものです。

初心とは、「大切なもの」に出会った時です。初心のない間はありません。

「源氏物語」も出会いの間ですから、出会いの為に毎日があるのです。 滑らかな角の取れたものが好きです。中間色の色彩「間の芸術」が日本の美です。