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短 冊たんざく


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
設立の趣旨 全作品目録
精選作品目録 絵画作品目録 編者  






















両脇に掲示された「山水画」は高低ある渓流を空白で残し山紫水明の景観を表現しています。「相撲取草」は繊細な形態を鋭く軽快に描写しています。「若竹」は細長く伸びた幹竹に成育を感じます。「椿」が微笑んでいます、深緑の椿葉が踊っています。「虎杖」は山野に自生する植物で食用に採取されますが、其の優美な可愛らしい形態を愛で描写しています。「菊花」は添竹に支えられ細長く生育した大輪の花弁が舞っています。
人間の片手に持てる小さな短冊は願い事の和歌や短文を書き手渡された情緒溢れる料紙です。 短冊の細長い寸法の画面に風景や植物を纏めて一葉の画面構成をしています。小さな窓枠から眺められたのではなく、宏大な景観を抽象して描写しています。同様に生物の形態を生かし造形している植物画です。狭い座敷に一葉の短冊が飾られたら、一隅から照らされる光源となるでしょう。


短冊を壁に掛けて何か部屋の中に、足りなかってものが満たされたようです。存在感で室内の空気が変わって来ます。其れが何かという事を勉強せねばなりません。机の上に良き書物を置いただけで何かが伝ってきます。この感覚が無いと落ち着きません。

道元も親鸞も釈迦が受けた「如来の光明」を求めています。これを示してくれるのが、「阿弥陀」であると諭しています。だから釈迦も「如来の光明」を受けているから、「釈迦如来」として存在しています。同じく神の光明を受けた「天皇」の存在が無理なく考えられます。














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