紙本水墨淡彩色紙。 昭和53年。 1葉。 縦27cm 横24cm。
古来水墨画の基本ともいえる四君子(梅、菊、蘭、竹)を作者も若い頃から数多く描いています。 画面の竹も下から上に竹が伸びるような筆力です。墨絵の美しさは、筆勢と濃淡の墨色にあると思われます。
誰にでも描けそうな竹が誰にも描けそうですが、竹を極めた優れた作品は少ないようです。高名な画家でも竹や蘭の筆致を伺えば技量の基本となる力量が判明するでしょう。
作者は長年修練を重ねて磨いてきた筆遣いの確かさで竹の強靭で細い幹と葉枝を美しく描いています。作品は高貴な魂と非凡なる技量を感じる作品です。単純に引かれた墨線に優雅で鮮麗な美しさを観じたいものです。
般若心経は舎利子という言葉からみても、師から観た世界だという事です。この経は天からの恵みを、この身に受けるように読む事です。だから舎利子よという呼びかけがあります。
師と共に佛(菩薩)を合掌する事です。唯、何もなく(無心)にこの経を聴くという時に有難味が解り悟りが開けます。自分が生かされている自分だという考えがないと解りません。
合掌とは菩薩自身が共に彼岸を念ずる事です。無心となって菩薩と一つになっている状態、生かされている自分と、生かしてくれる菩薩が、一つとなった状態です。
如何したら美が解りますかの問いに、美が解る人に教えて貰う事だと答えまさいた。
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