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  崎山比佐衛之 像

KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART    ;



表紙
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レリーフ。銅造。 昭和38年。 1面。 縦50cm 横39.5cm。



平面的で、奥行きが少ないレリーフ像で立体感を表現する事は難しいものです。作者は 像に光線を当て陰影が強く輪郭線を強調するようにして立体感を確認しています。 写真の画像もやや右側から光線が当てられていますから左がわに影が出来顔面や洋服に陰影が出来 立体感ある彫刻に見えます。顔面の目には力強い意志が漲る人物を表現し、髭や頭髪の筋を 大胆に纏め、右側の耳を表現しないことで側面を表現を豊かにしています。

崎山比佐衛氏(1875-1941)は南米移住の功労者です。その功績を称え出身地高知県本山町帰全公園に記念碑が 建立されこのレリーフが掲げられています。




優れた芸術家は、その芸術の中に生き甲斐を持っています。然しその家庭生活は質素で 貧しい場合が多いのです。芸術家は世俗的な幸福には忍耐を強いられます。芸術の中に幸福を見出そうと努力するのです。

吾人と共に好ましき人とは、道の人であり、愛の人であり、魂の高貴さ、常に新鮮明朗な自由人である。

楽しい事が長続きすると、もう楽しくなくなります。苦しみがあってこそ、喜びがあるのです。