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女学生 じょがくせい之図


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  



表紙
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木版画。 昭和33年。 1葉。 縦27cm 横24cm。




若い女学生が椅子に行儀よく座り校舎の外を眺めている微笑ましい情景を速筆でスケッチして版木に彫り墨で擦った簡単な版画です。 上着の格子模様の曲線、スカートの広がり、揃えた靴、木造の椅子, 背景の窓枠、壁面、床板の板線が造形的に均整が採れています。昭和30年代頃の懐かしい時代を彷彿させる作品です。
或人が「如何したら芸術が解るように成りますか」と質問すると、「芸術が解る人から教えて貰う事でしょう」と答えたそうです。そして「如何にして芸術が解る人から教え教えて貰えますか」と問うと、「解る人と出会う事でしょう」と答えたそうです。解る人と出会うには、条件が整えば出会うでしょう。条件とは自身が求める仕合わせの実像(彼岸)です。        



自分と言う人間は、母と祖母(父と祖父)その三者の一体として生まれて存在します。だから母や祖母の癖(個性)が自分に似て来ます。この宿命から逃れるには、勉強する事だけが救われる道です、勉強する事に因って自分を修養する事が優れた人間の姿です。

女性が出来ない事を男性に求め、男性に出来ない事を女性が行うのです。そのような男性を女性が求めなくてはなりません。女性の誇り(学校や職業等の)をそっくり捨てる事の出来る尊敬と信頼出来る男性を求める事です。

芸術家が理想を仰ぎみた姿が芸術です。その見上げた視野は広大無辺な天空に達します。 芸術家が自分の手の下に見下ろした作品は、芸術というに余りにも小さなものです。真の芸術作品は理想を仰ぎみた尊い姿なのです。

芸術家が育つには、やはりその環境に居るという事に尽きます。良い環境に在る事が美を養うという事です。










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