落ち葉之図 |
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紙本水墨淡彩色紙。 昭和45年。 1葉。 縦27cm 横24cm。 |
秋の紅葉を思わす彩色を重ねた緑濃い柿の落葉が役目を終へ地上に舞い降り、仲良く寛いでいる様に観えます。一枚は色鮮やかな深い紅色、もう一枚は 深緑の枯れた色彩で秋の期末を告げる寂しさを感じます。落葉の配置(間隔と葉柄の向き)に調和した美しさの間が在ります。
やがて土の中に消えて無くなる最期の一時の輝く時を得た落葉の運命を優しく心遣いする作者の心情に感動します。 素晴らしい人に出会うまでが人生です。出会うまでが「間」です。人生とは「間」の連続です、「間」とは出会いの連続です。 「朝ぼらけ」あれが「間」です。初心とは、「大切なもの」に出会った時です。「間」のない初心はありません。 |