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設立の趣旨 | |
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猫が蹲（ｳｽﾞｸﾏ）って静かに眠っています。セメントで造られていますが表面は滑らかな人工石の石塊として仕上げられています。 側面から観ると背中の形態が夜明け前の薄明りに眺められる 山並みの稜線を思わせ、清々しい和やかな風情を感じます。 動物である猫と,自然物である山川草木も観ていると相通じる美的形状の安らぎや感動が生じます。 此の作品は何時も作者が寛いでいた茶室の窓辺の棚に置 かれて在りました。開け放たれた窓の向こうに生い茂った木々を猫の背景として眺めていた事が想い出されます。 美は真実を自覚する事です。真実は学問を修める事によっても得る事が出来ます。学問 を修める事は、自己を明らかにして自覚する事です。人間や自然との調和を保つ事です。 芸になる寸法は一つです。それを得るには、そのものの性格をはっきり知る事です。 小さく咲いている花が可愛く思ったら、その花を大きく表現します。大きな花が少し目障りなら小さく表現します。これが花に対する愛情です。 |
