庭や公園に植えられている夾竹桃の小さな花が夏空に向かって咲いています。花弁の 薄い桃色が蕾の先端に薄く内側に濃く彩色されています。細長く左右に伸びた鋭い葉身には鋭い刃を可憐な花弁を守護している様です。夾竹桃には想像し難い毒性が在るそうです。
作者は絵を描くのに道具を選びました、紙、筆、墨、硯は求め得られる最高の品を座右に置き心落ち着ける環境を整え、 必要な道具が無ければ自ら工夫して作る事もありました。制作とは身辺を清浄にし、精進して修行する楽しい日常の生活にありました。
若さの美しさは何物にも変え難い、美しいものがあります。然し年を重ねた人間の美しさの中には磨き上げた美しく品格高いものがあります。
優れた芸や作品は、名も無いような人々によって支えられています。評論家や学者達の論争の渦中には無い事が多いのです。日本文化を支えている人は極く少数の自覚した人々がいるからなのです、その様な人は世間の片隅でひっそりと暮らしている事でしょう。
芸とは触れる事だと思います。自分を投げ捨てる事です。手も足も出ない自分を悟る事が芸に近づく事になります。
人間生きている毎日の、この瞬間に三つの事を考えるのです。過去と現在未来に、如何なる目的を持つかという事です。はっきりと自分の目的を持って生きるべきです。
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