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きく之図(徳利)


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
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精選作品目録 絵付け陶器作品目録 編者  




昭和58年。1口。高28cm。口径4.3cm。底径8cm。












徳利に菊が筆勢よく描かれています。素焼きの磁器に描画する事は、まるで吸取紙に筆を下ろして吸収される様な感覚だそうで、的確に速筆で運筆する技量は例を観ない見事な作品と云えるでしょう、花弁と葉端が重なる事なく自然な姿である構成されています。陶器の肌色と藍色の着色が程良く調和しています。 徳利の形態には多種の酒器がありますが、土佐の斯様な徳利は多人数の宴会で用いる容器で多量の酒を入れ大きな釜で沸かし客人の碗に注いでいた様です。



知識を知恵に変える勉強をするべきです。哲学が美に結び就いた時、優れた芸術が生まれます。

「般若心経」を読んでいると、人間の誕生から死までを謳っていますね。人間生まれた時は何の理屈もなく、成長するに従って理屈が付くので、理屈のない生まれた時に還るように教えています。

お経のように何も無い無心になり、ものに殉じる心になる事です。この事に徹する事が芸の心が解るという事です。理屈ではない無私の世界です。















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