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聖徳太子立像 しょうとくたいしりつぞう

KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART    ;



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銅造。 昭和26年。 1躯。 像高120cm  底径30cm。




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像は飛鳥時代の礼服を彷彿さす衣装(朝服)を纏っています。頭上に冠、長い袴、両足に靴で直立した形態です。他の像では腰に帯剣していますが敢えて帯刀せずに剣帯のみ腰に装着しています。胸元にも笏を持たず両手を胸元に組む姿勢で束帯を象徴しています。穏やかな伏し目の顔相です。聖徳太子は飛鳥時代以降に尊崇される偉人ですから、特に高貴な品格を表現する為に奈良の法隆寺にも参詣して制作に努めていました。
高知の法律に関する役所から依頼を受けて想起した像です。役所の所長であった参禅の知人が後日永平寺副貫首と成られた大島恭龍老師であった事は有り難い仏縁と云えるでしょう。(高知地方合同庁舎の前庭に造立されています。)



美術館に入って諸種諸相の美を探求してみても案外得るところが僅少である。道の上から自然の観照として美術品を観るならば我等はその美の秘密を把むであろう。又美の法則と自然の法則とが通じ合ったものとして讃歎することも出来よう。

技術とは、使いよいペンのようなものです。どんな文章もペンが良くないと、いらいらして文章が書けません。芸は心で、術は技法です。だから、心ないものに心を宿して芸にするのです。

人間の顔が、他の植物や動物と似ている事があります。その筈です。それは、同時にこの地上に生まれたものだからです。あるものが人間になり、あるものが猫になり。あるものが花になっているのです。総ての生き物が、平等に祝福されて生かされているのです。