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柿之図T


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
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水墨淡彩色紙。 昭和59年。 1葉。 縦27cm 横24cm。
















重たそうに実った柿が枝に美味しそうに垂れ下がり独特の風情を表現しています。描法としては先ず水墨で全体を描き後で彩色しています、始めに彩色した水分が乾かないうちに次に彩色する絵具を混色して柔らかい質感を表現しています、柿の葉の色彩は柿の実の柿色を点描したものです。柿の実の彩色が美しく実在の柿より実在感と重厚感があります。 柿は秋を象徴する生り物で,作者も柿が好きで数多くの柿を描写しています。
す。





柿は柿の味をしています。林檎は林檎の味をしています。これは性格の違いです。 柿でも甘い柿と、渋い柿があります。美味しい味とは自然な味で、これが真実の味となります。味を知る事は変わらない真実を知る事です。柿がある事は現象で、美味しい事は真実です。

この絵には詩があります、詩とは言葉ではなく、その人の内なる詩心です。描いていて酔っていますから、絵が詩になっています。

開眼とは全ての花が春一斉に咲くように真実が悉(コトゴト)く観えてくるのです。全てはその時の為の勉強です。