ラッパの形で可愛いい花弁を真ん中に大きく水色で薄く彩色しています。右側から伸びた細く茎を軽快に、広げた葉が拡散する様に朝顔の風情を軽妙に表現しています。小さな蕾も隠れる様に描かれています。
色紙は気楽に無心に多く描かれています。故にその芸術的値打ちが分からず粗末に扱かわれ易いもので。現存して保存状態の良い作品は数少ない様です。作者の描いた多くの色紙は優れた芸術的価値のある作品なので大切に保存したいものと願っています。
朝顔の生命は、早朝に美しく咲いたという事です。其処に永遠の生命があります。乙女も優しいという事が生命ですね。
玉が砕けて粉々になり、それらの破片を一つ一つ集めて、元の玉の姿にする。すると其処に元の生命が蘇ります。玉が砕け、再び玉に蘇り、また砕ける、この繰り返しが真実の人生です。
作家には普通の人間には計り知れない、常識では判断出来ないような自分に厳しいものがあります、その厳しさが人間(作品)を磨き上げるのです。 |
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