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昼顔之図ひるがおのず


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
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精選作品目録 絵画作品目録 編者  















  紙本墨画。昭和50年。1幅。縦134cm。横33.5cm。





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画面は縦長の画面に昼顔の蔓が何にも絡まずに天空に伸びているように描かれています。蔓の先端から 上部に位置する余白の部分が上部に広く空けられ下部の蔓を引き上げる様に生かされています。写実の昼顔ではあり得ない蔓が自然に伸びていく構図です。自在に伸びた蔓と、特徴ある葉形が左右に拡が り上部に競り上がる勢いがあり、可憐な花に薄い水色を彩色する事で美しく清楚な昼顔の姿を描いています。蔓の先端上部に書かれた落款も見事に昼顔の上進を構成しています。

作品を創造するのが作家ですが、作品が作家の手を離れたら、その時から作品は作品の運命を歩みます。

悔いのないという事があります。美しく立派な物や真実ある行動には悔いがありません。美はどんな苦痛にも耐えるだけの「悔いのなさ」を持っています。

優れた評論家が、最高の知性で鉄斎を語っています。然し鉄斎が何を求めていたかは 解釈されていません。鉄斎を理解するには鉄斎以上の苦悩と理想を持たなければなりません。






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