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芙蓉 之図 (徳利)


KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART  
  


表紙
設立の趣旨 全作品目録
精選作品目録 絵付け陶器作品目録 編者  







昭和60年。 1口。 高26cm 口径4.5cm 底径8.5cm。












徳利の膨らんだ部分に芙蓉の大輪の花と蕾が太い茎に支えられ、真ん中に茎、左右に両手を一杯に広げた様に葉端を力強く描写しています。花弁の花芯も上を向き生き生きと表現されています。徳利独特の形態が酒の容器で有る事で、何だか気持ちが大らかに休まるような 濃い描画に描かれています。然しこの器は飾り棚にでも置かれる美術品と云える作品となっています。
現存する有名な茶室は、世間で名を成し財を得て、晩年に 贅沢な趣味と社交を兼ねた遺構が多く在ります。 贅いを尽くし数奇を凝らし高価な茶器を披瀝する茶室では、特権意識と万能感を堪能するものでしょう。 然し質素で閑寂な心を尽くした茶器を揃えた茶室では、美意識と清浄感を享受するものでしょう。





着物の柄は、図案家の頭で考えられた模様です。柄に着た人が負けるとは、着る人の頭脳より図案家が優れているので、顔よりも精神の優れた柄の方が目につくのです。だから、柄に負けない立派な精神の持ち主が美しい柄を着こなすという事になるでしょう。

林檎は林檎の個性があり、性格があります。梨とは個性も性格も違います。 個性を大切にする事が、性格を形成する事になります。性格の違ったものが、同じ夢を観る事に調和のある秩序(美)が生まれます。








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