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足摺岬海岸 あしずりみさきかいがん(全図)



KISEI  YUKARIHANA    MUSEUM  OF  ART    ;



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(部分図)



紙本墨画淡彩屏風 昭和63年。2曲1隻 。縦131cm 横 22cm



足摺岬海岸の立体的な岩礁断崖を広大な海景として描写しています。 画面右側斜めに近景の断崖を配し左側に遠景まで連なる海岸の岩礁が続いています。 断崖の輪郭線は強調された太い線ではなく細い線で描かています。 近景の断崖は粗く立体的に燈台の遠景は蜜に描き込まれていて、幻想的で大胆な構図となっています。 この作品と 同時期に「足摺岬海岸之図」を大胆な筆致で描写している事に作者の多面性が窺えます。足摺岬は四国の最南端の太平洋に面した絶景の景勝地で四国霊場38番札所金剛福寺が在る霊地と言われる国立公園です。
彫刻を制作している傍らで画を描く事もありました。 足摺岬を東西から同時期に描写した2隻の屏風画は晩年に円熟した作者の技量を覗(ウカガ)える 秀作です。


海辺に於ける海水と岩石、山岳に於ける岩山と空気、これらは共に同等の均衡の上に調和を保っている。荒波の耐えるだけの岩石が海辺にある。強風に耐え得るだけの岩山と空気。 これらは同じ力で均衡を保っている。この調和が一つのリズムを持った時に、美しく自然は存在する。

悲しみを知る事が人生です。悲しみを喜びに替える事も人生です。悲しみの中に喜びを発見する事です。

優れた芸や作品は、名も無いような人々によって支えられています。評論家や学者達の論争の渦中には無い事が多いのです。日本文化を支えている人は極く少数の自覚した人々がいるからなのです、
その様な人は世間の片隅で寂然(ヒッソリ)と暮らしているでしょう。






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