「MF」のピント 合わせ トップページへ戻る
マクロレンズを持っている場合、最短撮影距離くらいまで近づいて撮らないと
マクロレンズを持っている意味がなくなると私は思います。
「AF」全盛の時代ですが、時として「MF」を使うときもあります(マクロの時は,ほぼ「MF」になります)。
「MF」ではどのように合わせたらいいのでしょう?
被写界深度で使った画像を利用して説明します。測距点は最近のカメラは多くありますが、中央が一番正確なので、中央一点で説明します。
被写体はカレンダーの文字で、斜めから撮っています。
(文字の大きさは「7ミリ」四方ぐらいで、レンズは(シグマ「105_」 F2.8 DG MACR0)です。
一般的な「2.8」・「4.0」・「5.6」で、ほぼ最短撮影距離で撮影しています。
F 2.8 F 4.0 F 5.6
数字の「15」にピントを合わせて撮影しました。撮影距離は、レンズフードから5cmくらいのところなので
実際の「花」などの撮影に近いかと思います。
一眼レフのファインダーは、レンズの性能がそのまま出ます。
現在の一眼レフカメラは、ほぼ全機種が開放測光なので、ファインダーはそのレンズの開放で見ています。
なので、解放F2.8と解放F4のレンズでは見え方が違います。
ここで使っているレンズは、F2.8のレンズなので、F5.6まで絞ってもF2.8と同じ明るさに見えています(解放測光なので)。
F5.6では・・・・上の画像のようにピントが広く合っているように(被写界深度が深い)見えます。
しかし「ピントの合う範囲が広く、ファインダーが暗くなる」ために、正確にどこに合っているかが分かりにくいです。
開放F2.8のレンズでは、明るくピントの合う範囲が狭いため、ファインダーのどこにピントが合っているのかがはっきりしてきます。
さらに明るいレンズでは、より「シビア」になって分かりやすくなります(ピントの合っているところと、合っていないところの差が大きくなる)。
明るいレンズではファインダーが明るく、ピントの合う範囲が狭いため、
どこに合っているのかがはっきり分かります。
というわけで、やはり明るいレンズのほうがピントを合わせるのにも効果的です。
そのため、「MF」でのピンと合わせには「ファインダーの視度調整」が非常に重要です。ピントが合ったときに
はっきり合っているように見えないと、合っているのかどうかがよくわからず、ピント合わせが難しくなります。
ニコンのカメラに「フォーカスエイド」という機能があり、「MF」の時、「●」のピント合焦表示を使って合わすことも出来ます。
他のメーカにもこの機能があるかもしれません。
ただ、これは「AF」でのモーター駆動を手動に変えただけで結果的には「AF」と同じことになり、
「●」のピコピコを見ながらピンと合わせをするのは・・・・なんとも・・・やはり合わせたいところに合わせましょう。
上の画像では「15」の文字付近が「測距点」になりますが、斜めに撮っているので
「15の文字」だけでも
手前と後ろではピントの位置がミリ単位で違ってきます。
こんな時、「AF」はどこに合わせているのでしょう・・・・・・・?
試に、カメラを固定してどこかに「AF」でピントを合わせ、再度ピントを合わせてみてください、再度「ジッ」とピントが動くと思います。
測距点のなかにある手前や後ろ中央と迷っているのです・・・カメラはどこにピントを合わせれば良いかが分からないのです。
そのため、「AF」では、合わせたい所とは違うところに合ってしまったり、ジージーと動いてピントが合わないことがあります
知っているのは撮影者だけです・・・・自分で、ファインダーやモニターを見て合わせましょう
ファインダー全体が測距点です・・・・・合わせたいところに合わせましょう
ところが現実のマクロ撮影では・・・・最後に、ほんの少し自分が前後して「ピント」を合わせることが多いです。