「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム


11/30(日) の進歩 惨敗
ベガルタ仙台がサガン鳥栖に 1-4 と惨敗した。守備が崩壊。酷い試合だった。どうしてこうも、プレッシャーに弱いのか。

試合は午後から。午前中は、ガーデンガーデンに行って草花を買い込んだ。今日の主目的は、ハンギングを復活させることである。一年ほど前にも作っ たのだけれど、植え込んだ植物の花期が終わってしまい、そのまま放置していた。ほぼ半年ぶりに復活させるのだ。そのため、ビオラ・葉ボタンなどを買い込ん だ。帰宅後、17 株をぎゅうぎゅうに詰め込みハンギングを作った。それなりに様になった。
午後 1 時に試合が始まった。DF に岡山がいない(怪我・病気というわけではないのに)。かわりに、いつもはボランチの千葉が DF に入っていた。開始早々、仙台に不運が起きた。MF 永井が負傷退場してしまったのだ。これで試合プランが狂った。前半 10 分と 16 分にあれよあれよと失点。いつもならあり得ない失点の仕方であった。動きが固く、浮き足立っている。しかし、前半 26 分に中島が決めて、一挙に反撃ムードになった。その数分後にも、ゴール前の混戦から梁が決めて同点! --------、と思いきや、オフサイドの判定であった。オフサイドには見えなかったが ………。これが認められていたら試合結果は変わっていたであろう。なんとか前半のうちに追いつきたいところであるが、43 分に痛恨の失点。後半になっても、仙台の選手の動きは固い。点を取れる気がしない。後半 42 分にも失点して、1-4 と惨敗した。
 敗因はいくつかある。なんといっても、プレッシャーに負けてしまったことが大きい。仙台らしいサッカーが全然出来なかった。第二に、DF 陣をいじったこと。鳥栖は、いとも楽々と突破していた。監督の作戦ミスであろう。第三に、永井が早々に負傷退場したこと。これで、システム変更を余儀なく されてしまった。
 負けたとはいっても、下を向く必要は無い。三位は確保しているのだ(四位との勝ち点差は 1)。最終節の草津戦に勝ちさえすれば、入れ替え戦に進むことが出来る。今日の惨敗でふっきれたであろう。仙台らしいサッカーを取り戻し、何としても勝利 して欲しい。
モンテディオ山形が昇格を決めた。正直なところ、仙台人のほとんどが悔しがっていると思う(ベガルタ仙台が先を越されたという点を差し置いて も)。仙台と山形(「仙台サポと山形サポ」に限らず)のライバル心は相当なものなのだ。私個人は、そのライバル心には戸惑うことが多かった。たまたま東北 大に職を得て移り住んだという「よそ者」なので、生まれ育った人々の感情がぴんと来ないためである。やはり隣県の岩手や福島にはライバル心を抱いていない 点も疑問が残る。だから私は、山形の昇格を素直に、すっごく悔しいと 思う。96 年からクラブを見続けて 13 年目。すっかり、仙台サポ気質に染まりました。
11/29(土) の進歩 マッサージ
このところ、近所の温泉施設に行って、入浴後にマッサージを受けることにはまっている。整体マッサージ(腰・背中・肩が中心)と足つぼマッサージの二種類 があり、どちらか片方か、両方を受けてしまったりする。何しろ極楽だ。癖になってしまう。今日も豪華に、両方のマッサージを受けてしまった。私の隣には、 足つぼマッサージを受けている人がいた。「どこか辛いところはありますか?」とマッサージ士に聞かれ、「肩と腰です」と答えていた。なんで、整体マッサージではなく足裏マッサージを受 けるのか?
 マッサージ関連で一つだけ不満がある。どうして、「背中掻き」が無いのかと いうことである。孫の手おたくの私としては、これまた極楽と思う。「どこか痒いところはありますか?」と聞かれ、「あるに決まってるでしょっ(だから、背 中掻きを頼んだんだ!)」と突っ込んでみる。そんな会話も楽しみたい。

朝から庭仕事をした。まずは、今秋に植えたバラの冬支度だ。霜にやられないよう不織布で被うようにと本に書いてあった。だからそうした。次いで、 ネメシア・サルビア・ブルーサルビアを一掃した。花期が終わりに近づいていたので、すっきりさせようと思ったのだ。空いた所に、パンジー等をみっしり植え てやった。庭の様子がすっかり変わった。
11/28(金) の進歩 明後日は鳥栖戦
ベガルタ仙台は明後日、敵地でサガン鳥栖と闘う。逆転で二位になるために、絶対に勝たなくてはいけない闘いである。きっとやってくれるであろう。私は、我 がクラブの戦士たちを信じている。対戦相手である鳥栖は、入れ替え戦進出の三位に入る望みをわずかなら残している。残り 2 試合で、三位の仙台との勝ち点差は 6、得失点差も 20 差をつけられている。鳥栖としては、二連勝して、かつ、得失点差 20 を引っ繰り返さなくてはいけない。明後日の試合ではおそらく、10 点差での勝利を狙ってくると思われる。こちらとしては、超前がかりになった裏を取ることを目指そう。
面白いブログを見つけた(陽だまり日記)。この日 記に、こんな記述があった。「論文を書く にあたって、ボロボロになるまで参考にしたのが、この『これから論文を書く若者のために』(酒井聡樹著)です」。ありがとうございます。涙が出るほど嬉し いです。「酒井先生は植物生態学者なので、学会でもお見かけするんだけど、本の中と実際の印象はちょっと違うかな…」。うーーん、どう違うのだろう。「本 の中と実際」の違い、本に書いてあることと著者との違い ………、書いた人の違い ………。などと考えているうちに、「これ論」を私が書いたと立証できるのかという疑問に突き当たった。むろん私 は、自分が書いたと主張する。しかし、本人の主張だけでは証拠として弱いのではあるまいか。手書き原稿ではないので、筆跡は残っていないのだ。共立出版 は、私から送られてきた原稿を本にした。だがそれは、私が書いたという証拠にはならない。共立出版が証言できるのは、原稿が私から送られてきたという所ま でである。パソコンで執筆中、画面をちらりと見た人がいたかもしれない。しかし、「これ論の原稿ファイルを開いたパソコンで私が作業しているのを見た」と いう証言を、裁判所は採用するのか?  その原稿ファイルは、実は別の人が書き上げたものである可能性があるのだ。「では誰が書いたのか、私以外にいるのか」と反論しても、「合理的な疑いを排除 できない」と判断されるやもしれない。執筆中、誰かにずっと見ていて貰えばよかったのであるが、それでは気が散って執筆できない。密室状態で執筆するしかなかった。だがそれ は、密室に、被害者と私だけという状況に等しい。どうやって、私が無実著者であることを立証するのか? す ごい話に展開しましたな。
12/2 に理学研究科で行う、「これから論文を書く若者のために」の講演の準備をした。話す内容は以下の通りである。

1. 取り組んだ問題を決める
2. タイトルの付け方
3. イントロの書き方
4. 考察で述べるべきこと
5. 修士論文・博士論文は、始めから投稿論文として書こう

1-4 は、論文を書く上で特に大切と思うことである。5 は、修論生・博論生に是非とも実行して欲しいことだ。みなさま、奮ってご出席下さい。
11/27(木) の進歩 生協に並んでいた
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」が、東北大生協理薬店に並 んでいた。密かに、サイン本にしてしまうか。
いたぽんの論文セミナー。データが厚いというのは強みだな、やはり。
来週の火曜日に、東北大理学研究科で論文の書き方の講義を行う。今日からその準備を始めた。
 理学研究科での講義は去年もやった。そのときは、受けたという印象があまりない。どちらかというと失敗講義であった。そこで、今年の講義は内容を大きく 見直すことにした。乞うご期待。

これから論文を書く若者のために
12/2(火) 16:20 - 18:20
東北大学理薬キャンパス生物棟 生物地学共通講義室
11/26(水) の進歩 農研機構で講演
今日は、農業・食品産業技術総合研究機構において論文の書き方の講演を行う。農研機構開催の、「論文作成・プレゼンテーション技術向上研修」の一環であ る。ドッグハウス花にあんを預け、新幹線とつくばエクスプレスでつくばへと向かった。つくばエクスプレスに初めて乗ったけれど、ずいぶんと運賃が高い。2 時過ぎに農研機構に着いた。講演まで間があったので、展示室を見せて頂いた。焼き芋の試食で二種類の芋を食べ比べたけれど、違いがほとんどわからなかっ た。
 3 時半から講演が始まった。出席者は 200 人弱か(研修への参加者 170 名+私の講演のみへの出席者)。立派なホールで、演題が客席より高くなっている。皆様を見下ろす感じでどうも具合が悪かった。会場が立派なせいか、緊張し ているのが自分でもよくわかった。でも、話すと共にだんだんと乗っていくことが出来た。タイトルの付け方・イントロの書き方・考察の書き方を話して講演終 了。二時間のはずが、一時間半で話し終えてしまった。二時間では収まらないと不安だったのに、なんということであるか。内容を削り過ぎたようだ(11/1011/12 の進歩参照)。もっと話したいことがあったのに。質疑応答では、「私も仙台にいました。牛タン定食は嫌いです」との発言が出て衝撃であった。
 終了後、懇親会があった。知り合いがいる会でも話す相手に困る私であるのに、ここには知り合いが一人もいない。二時間ぽつねんとするのか。と思ったら、 参加者の方がいろいろと質問をしに来て下さった。おかげで、ぽつねんとすることなく過ごすことができた。さらには、草地畜産研究所の方で、「新人研修の時 に(私の)話を聴きました」という方もいた。実は私は、草地試験場(現草地畜産研究所)にいたことがあるのだ。そのときに、自分の研究を新人さんに話した ことがある。なんと懐かしい。私の話は、「全然わからなかったけれ ど、印象に残っています」とのことであった。
 というわけで、農研機構のみなさま、どうもお世話になりました。また機会がありましたら、どうぞ呼んで下さい。
11/25(火) の進歩 初版 8000 部
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」の初版は 8000 部刷ったそうだ。二人で一冊買う方がいなければ(4/7 の進歩参照)、先着 8000 名様ということである。この機会をどうぞお見逃し無く。
 「これ学」の、アマゾンでの売り上げ順位が上がってきている。今現在 301 位である。アマゾンで扱う全書籍での順位なのだから結構すごい。お買い上げ、誠にありがとうございます。
一日中、新しい研究について考えた。考えがかなり整理されたとは思う。しかし、先の見通しが立たないままであることも確かだ。
明日は、農業・食品産業技術総合研究機構において論文の書き方の講演を行う。明日の更新はお休みである。
11/24(月) の進歩 店頭に並び始める
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」が店頭に並び始めたようで ある。アマゾンには、昨日あたりに入荷したようだ。みなさま、遠慮なくお買い上げ下さい。

今日も庭仕事に勤しんでしまった。ガーデンガーデンに行って鉢と草花を購入。玄関周りを華やかにするのだ。何気なくバラのコーナーに行ったら、 「モリニュー」という、密かに目をつけていた品種を見つけてしまった。これも購入して帰宅した。この秋に新たに購入したバラは 10 株となった。これにて今季の新規獲得は終了である。もう、植える場所もない。来季以降に新規獲得する場合は、どれかを戦力外にするであろう(向かいの公園 に移籍させる)。来春に花が咲いたら、戦力外候補を探すという姿勢で見ることになる。何のために植えているのか。
 キバナシャクナゲの移植もした。去年、苗で購入した株である。裏庭に植えていたのだけれど成長が悪い。このままでは、花を着けるのは百年後ではないかと 思えた。本来の生育環境に近い所に移すべきではないか。キバナシャクナゲは高山植物である。高山 ーーーー、山か。ということで、築山に移植した。
11/23(日) の進歩 逃避しつつ試合結果を待つ
今日は、モンテディオ山形対ロアッソ熊本の試合と、セレッソ大阪対湘南ベルマーレの試合が行われる。二位の山形が負けることと、四位の湘南が勝たないこと (負ける必要はない、その理由は省略するけれど)を祈念しつつ一日を送った。
気を紛らわすために、朝から庭仕事に没頭した。まずは、門塀の前の花壇に花を植えた。道路から一番目立つ所なのに華やかさに欠けていたのだ。花の 終わったマーガレットを引っこ抜き、ウィンターコスモスとビオラを植えてやった。ついで、バラの移植をした。向かいの公園への移籍ではない(私の気に召さ ない株は向かいの公園に移植される)。我が家の庭内でのコンバートである。品種の特性を考えると植え替えた方が良いという株がいくつかあったのだ。試合の 時間となったので、CS をつけて時々様子を窺いつつ、移植を進めていった。
 作業を終えたので、山形対熊本戦を後半 15 分くらいから真剣に見た。熊本の方が良い感じである。そしてなんと、熊本のシュートを山形 GK がトンネルして熊本が先制した。すごい凡ミス。これが昇格の重圧か。終了間際に追いつかれてしまったものの、1-1 の引き分けとなった。山形の昇格決定せず。残り二試合で、二位の山形との勝ち点差は 5。仙台が二連勝し山形が二連敗すれば逆転である。あり得ないことではない。次の試合に仙台が勝って山形が負ければ、「残り一試合で勝ち点差 2」という状況になる。そうすれば一挙に逆転ムードとなるであろう。
 湘南も負けた。湘南を抜いて大阪が四位に上がった。三位の仙台との勝ち点差は 4 である。次の試合に仙台が勝てば、三位以内が決定する。勝ち点差 5 を逆転できると上述したばかりではあるが、三位争いでは仙台が圧 倒的に優位である。
勤労感謝の日ということで、サラリーマン NEO シーズン 3 の全編が一挙に放送された。お気に入りなので全部を録画してしまった。夕食時にさっそく見た。この番組はやはり楽しい。視聴者の声も紹介されていた。小学 生からの、「日曜日の夜にサラリーマン NEO を見て、一週間の小学校生活の活力に しています」という頼りがあった。
11/22(土) の進歩 痛恨の引き分け
ベガルタ仙台が横浜 FC と引き分けてしまった。自動昇格圏の二位が大きく遠のいた ………。
試合は昼から。ささっと庭仕事をしてから街に出かけた。まずは、ジュンク堂書店に行った。「これ から学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」が並んでいるか見に行ったのだ。あったら、勝手にサインをして逃げてくる覚悟であった。しかしまだ並んでいなかった。つい で、藤崎で冬物のセーターを購入。和食器の店も覗いた。と、全品が 20 % 割引の日であった。ついつい、1,2800 円(割引前の価格)の清水焼のお猪口を買ってしまった。我が家には、実家から貰い受けたぐい吞みやお猪口がたくさんある。おそらくどれも、かなりの値段の 物である。でも、実際の価格を知らないので、普通に大切に扱っている。これに対し今日買ったお猪口は、値段を知っているので格段に大切にするであろう。
帰宅後、CS で試合を応援した。敵地に詰めかけた仙台サポは 4000 人以上。ほとんど仙台のホームと化していた。試合は、立ち上がりこそ仙台が支配した。こぼれ球を拾いまくり、一方的に攻め立てる。これは楽勝かと思った。 ところが前半 12 分、DF 岡山が凡ミスでボールを奪われそうになった。なんとか前線にロングボールを繋げたものの、MF 関口がトラップミス。前がかりになったところでボールを奪われ、カウンターから失点してしまった。これで試合の流れも変わった。横浜が支配するようにな り、どちらが上位なのかわからない展開となった。「これは負けるのでは」という嫌な流れが続く。しかし後半早々、MF 関口が右サイドをえぐりセンタリング。FW 平瀬が綺麗に流し込んで追いついた。これでいけると思ったら、後半 15 分に失点。ロスタイムに FW 中原の一撃で追いついたものの、何とも痛い引き分けとなった。
 終了後、仙台サポの空気は微妙であったという。ロスタイムに劇的に追いついたので、ついつい歓喜したくなる。しかし、残り三連勝が使命であったというの に、勝ち点 1 しか積み上げることが出来なかった。だから実は、ちっとも嬉しくない。同点弾を決めた中原はその前(後半 37 分頃?)に、ゴール前でどフリーのヘディングシュートを外していた。同じ引き分けでも、ロスタイムではなくその時に決めていたら(終了間際に追いつくとい う劇的性なし)、仙台サポは素直に悲しむことが出来たのではないか。というか、そのとき「も」決めていたら、劇的な上に勝利を手にするはで大歓喜であった と思う。
 二位の山形の試合は明日である。現時点で、山形との勝ち点差は 4。残りは二節なので、山形が明日勝つと、山形の二位が決定してしまう。しかし諦めるのは早い。昇格の重圧は相当なものである。山形だって勝てないかもし れない。人事を尽くさずとも天命を待つ(*)。静かに、明日の結果を待つことにしよう。

*仙台は勝てなかったので、「人事を尽くして」とは言い難い。しかしだいたいにおいて、人事を尽くそうと尽くすまいと、天命を待つしかないのではないか。 天命を変えられるわけじゃないんだし。
11/21(金) の進歩 明日は横浜 FC 戦
ベガルタ仙台は明日、敵地で横浜 FC と闘う。残り三試合全勝が絶対使命の我がクラブ。勇気を持って闘い、何が何でも勝利して欲しい。そして、日曜日に試合がある山形に重圧をかけよう。
昨日のセミナーをふまえ、ひじりとモデルの議論をした。もう時間がない。一日も早く完成させないといけない。
新しい研究について考えている。難しくてわからない。そのうち、自分が何を見たいのかもあやふやになってきた。日記が短いのは、余裕がない証拠な のだ。
11/20(木) の進歩 快勝
昨夜、日本代表がカタール代表に 3-0 と快勝した。好守に圧倒して、大人と子どもの試合のようであった。カタールに、ほとんど形を作らせなかった。3 点目が入ったところで、カタール人の観客は諦めて帰りだした。諦めてくれるのは有り難いけれど、観客が帰ってもしょうがない。私としては、「カタールは選手が帰りだしましたね。7 人になってしまいました」となってくれたらいいのにと思った。そうすれば、温泉気分にどっぷりと浸かることができたであろう。
 実際にはカタールの選手は帰らことなく(当たり前だって)、そのかわりに暴力団に変わった。平手打ちをするは後ろから蹴るはで、審判がまともなら一発 レッドが続出したことであろう。ところが審判は、暴力サッカー本場の中国人。カードを出すどころか、反則さえ取らない。こんなやつらに国際試合をやらせて よいのであろうか。
初雪だ。朝起きて外を見ると、綿雪がほんわりと 4 cm 積もっていた。陽光を浴びるとすぐにも溶けそうに淡い。街中ではどうなのだろう。我が家は山沿いにあるので、気候が結構違うのだ。案の定、「うっすらと 1 cm くらい積もっていた」(長嶋さん;来るのが早い)、「積もっていないっすよー」(マツハシ;学生の中では来るのが早い方)という街中情報であった(証言の 違いは、時間と共に雪が溶けていく状況を反映している)。
論文セミナーをした(11/17 の進歩参照)。胎生の魚において、胎内で発達中の子の何割かが死んでしま う。雌親から供給される資源を子同士で奪い合い、負けた子が死んでしまうという解釈である。私は、死んだ子を「中絶された子」と訳した(植物生態学ではこ の言葉を使うことが多いため)。でもこれだと、雌親が積極的に中絶したみたいである。何か他の言葉はないのかと考え、「過労死」はどうかと思った。意図:資源の奪い合いに疲れ死亡。
ひじりとぶっちーの修論構想セミナー。お疲れ様。これからがますます大変だから、ますます頑張るように。
11/19(水) の進歩 今夜はカタール戦
日本代表は今夜、ワールドカップアジア最終予選を戦う(25:30 試合開始)。相手はカタールだ。敵地での闘いなので、まずは負けないことが肝要である。でももちろん勝ちたい。我らが代表は、必ずや結果を出してくれると 信じている。
明日紹介する論文の絡みで、遺伝的刷り込みに関する論文をいくつか読んだ。いろいろ論争があったみたい。難しくて頭がおかしくなりそうだ。
ベガルタ仙台の新加入選手が発表された。柏レイソルU-18 の島川俊郎選手だ。一瞬、お笑いタレントかと思った。そりゃ、島崎俊郎だ。で、島崎選手、なんか可愛いねえ(写 真)。
11/18(火) の進歩 本が来た!
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」が出来上がり、共立出版か ら届いた。B5 版ということはわかっていたけれど、実物を手にしてみるとずいぶんと大きく感じる。表紙も鮮明だ。書店に並び始めるのは 11/21 の予定である。みなさま、どうぞお買い上げ下さい。
論文セミナーの準備を進めている。この論文、イントロと考察が異様に長い。ほとんどが無駄な議論にしか思えない。
11/17(月) の進歩 運転免許更新
運転免許の更新に行った。待たされるのが嫌なので、早めに家を出て、受け付け開始 20 分前に着いた。ところが誰もいない。余裕の一番になってしまった。交通安全協会の係員が、受付に先立って説明を始めた。その説明の半分は、交通安全協会へ の入会の勧めであった。まったくもって腹立たしい。こっちは、貴重な時間を割いて更新に来ているのだ。「警察の天下り組織」という「私的利益の団体」のた めに時間を使いに来たわけではない。むろん、入会などするわけがない。
 と憤慨しつつ、視力検査があることを思い出した。視力矯正手術をしてから初めての更新である。目の調子は万全とは言い難く、霞んで見にくいことが多々あ る。検査は大丈夫か。不安になりつつ検査機械を覗き込んだ。と、第一問目のかなり大きめの輪がいきなり見えないという衝撃。目を絞り込むと何とか見えた。 第二問目は、かなり小さな輪であった。それが今度はくっきり見えて、別 の意味で頭が混乱した。以降も、輪の大きさ依存というよりランダムに見えたり見えに くかったりであった。「合格です」と言われたときは心底嬉しかった。これで、「眼鏡等」の条件も消えた。最後は 30分の教習であった。教習開始まで、早く来た分だけ待たされるという悲しい現実が待っていた。早く来た意味が完全消滅だ。教習が修了し、新しい免許が渡 されることになった。結局、早く来た得た物は、一番で名前を呼ばれたという微妙な栄誉であった。
今週の木曜日に論文セミナーをする。紹介する論文を決めた。

Schrader, M. and Travis, J. 2008.  Testing the viviparity-driven-conflict hypothesis: parent-offspring conflict and the evolution of reproductive isolation in a poeciliid fish.  American Naturalist 172:806-817

最近、こういう問題に凝っているのだ。
11/16(日) の進歩 何でもない日曜日の小さな出来事
朝、新聞を取ろうと外に出ると、向かいの公園で皆が掃除をしていた。忘れていた。町内一斉清掃の日であった。慌てて私も参加した。落ち葉をかき集め、ゴミ 袋に入れていく。これを清掃車に持って行って貰うのだ。落ち葉なんて放置して土に返せばいいのにと私は思う。自然の循環に任せればよいのだ。実際、我が家 の庭の枯れ草等も、隣の空き地の地面に蒔いて土に返している。
 皆が一所懸命に清掃をしているところを、犬の散歩の人が通っていった。ご近所さんであった。この人(およびその家人)が一斉清掃に参加したのを見たこと がない。よくも平然と通っていくものだ。サボるのならこそこそすればいいのに。実際、私がサボるときは、ブラインドを閉め切って不在のふりをしている。
清掃終了後、庭仕事をちょこちょことした。バラに肥料をやったり、昨日買ってきた花を植えたり。
 作業を終え、バラの育て方の本をじっくりと読んで過ごした。比較的最近、新たに買った本である。前から持っていた本と違うことが書いてあり戸惑う。たと えば、前からある本には、肥料をけっこう頻繁にやるように書いてある。ところが新しい本には、冬にやるだけで十分とある。さらには、「肥料のやり過ぎは百 害 あって一利なし」と述べている。「やり過ぎ」と書いた時点で「いけない行為」と言っ ているの だから、当然のことではないかと突っ込んでみる(「いけない行為は百害あって一利なし」と言い換えてみよ)。ところがこの新しい本でも、管理スケジュール の表には、(冬以外にも)月一回施肥すると書いてある。もうわけがわからない。論文ならば、こんなわかりにくいもの読みのをやめる。(基礎科学の)論文の ように、実はどうでもいいことが書いてある文書(その発見を知らなく てもちっとも困らない)ならそれでよい。しかし、バラの育て方は学ばないといけない。だから、イライラしつつも一所懸命に読んでいった。
夜、町内会の意見交換会があった。町内での暮らしについて、自由に話し合う会である。その席で、街灯が暗いという話になった。確かにそう思う。街 灯と街灯 の間隔がけっこう離れているし、個々の照明も暗い。だから、夜の道路を歩くのはちょっと怖い。で、驚いたことに、我が家の庭灯が役に立っているのだそう だ。我が家の庭 には照明が八つ設置してある。それらが、暗くなると自動的に灯る。反エコを承知の上で、庭が見えるようにするために設置したものである。ところが、(我が 家の近 辺は)「以前は暗くて怖かったけれど、おかげで安心できるようになった」とのことであった。そうであったか。庭を楽しみながらウッドデッキでビールを飲むために設置したのであるが、ま、よ いか。
11/15(土) の進歩 七ヶ宿町へ
もうすぐ秋が終わってしまう。紅葉の名残を惜しもうと、七ヶ宿町に行ってみることにした。仙台に住んで 13 年になるけれど、実は行ったことが無い(はず)。高速道を白石で降りて、長老湖を目指した。不忘山の眺めが綺麗だ。やまびこ吊り橋というものがあったの で、渡ってみることにした。あんを連れて吊り橋に踏み入れる。と、足下が鉄網で、下が丸見えであった。吊り橋中央に向かうにつれ、かなりの高さになってき た。高所は苦手な上に、あんが構わず臭いを嗅ぎ回っている。あんのせいでバランスを崩しては大変と、途中で引き返してしまった。長老湖は、そこそこに綺麗 であった。自然の沼を貯水用に拡張したらしい。周りをちょっと歩いて、散りゆく紅葉を楽しんだ。ついで、滑津大滝を見物。ま、普通に綺麗であった。その 後、高畠ワイナリーに寄ってワインを買い、ガーデンガーデンに寄って草花を買って帰宅した。これで秋も終わりということにしよう。残念だね、マツハシ。
11/14(金) の進歩 聴衆に挑むのか
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」の刊行が間近に迫った (11/21 刊行)。ネット書店にも、「これ学」の情報が出始めている。丸 善 Knowledge Partner では、以下の紹介文と共に掲載された。

「学会発表」における挑み方を懇切丁寧に解説

この紹介文を書いた方は誤解しているかもしれない。「これ学」は、学会発表という場において、(何らかの相手への)挑み方を懇切丁寧に解説した本ではない。学会発表への挑み方を解説した本であ る。
ひじり・みっちー・こじ・マツハシとの研究相談。ひじりは、修論構想セミナーが来週に迫っている。ついでに付け加えると、修論提出が迫っている。真剣にもう、モデル解析を終わら せないといけない。みっちー・こじ・マツハシは、来年の生態学会で発表する予定だ。そのタイトルをどうするか相談した。
運転免許の書き換えに行かなくてはいけない。面倒くさい。ネットで出来ればいいのに。
11/13(木) の進歩 1 人中 2.31 人が買うベストセラー
これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」に目が行きがちであるが、 「これ論」の売れ行きもお陰様で好調のようだ。アマゾンでは、 「こ れ論」の商品情報ページを見た方の実に 231.2705% がお買い上げ下さっているらしい。なんかすごいが、ご購入、まことにありがとうございます。

1 人中 2.31 人が購入する「これ論」。「これ レポ」に比し圧倒的である。
財布を持ってくるのを忘れた。年に 1-2 回忘れる。キャッシュカードも財布の中なので、完璧に一文無しだ。これでは昼食を摂ることも出来ない。いつもは学生に借りるのだけれど、11 時(私の昼食時間;朝食を 6 時前に摂っているのでこうなる)までに学生は現れるのか。そういえば今日の午前中、自宅にバラが届くはずだ。クロネコに電話をして到着時間を尋ねると、午 前 9 時過ぎとのことであった。裸苗(土が落とされ、根が露出している)で届くので、さっさと植える方がよい。夕方に再配達して貰うつもりであったが、財布を取 りに戻るという動機も出来た。いったん帰宅しよう。というわけで家に戻った。バラを受け取りささっと植え、研究室に戻って来た。ほっと一息入れて気づい た。財布を持ってくるのを忘れた。 というのは嘘である。それではあまりに作り過ぎだ。ウケのためにそういうことはしないと細くん(11/12 の記述を見よ)と誓った(心の中で私が一方的に)。基本的には、自然 に暮らす中で本当に起きたことしか書かない。
みっちーの論文セミナー。アザミを食害するミバエの個体数に、ミバエの天敵であるコバチおよびアザミの頭花数がどのように影響するのかを解析した 論文を紹介してくれた。餌資源であるアザミが増えるとミバエも増えるのだけれど、それ以上に天敵のコバチも増えるというのが売り所らしい。しかしどうもわ かりにくい論文であった。みっちー自身も憤慨していた。
11/12(水) の進歩 二時間の練習
農業・食品産業技術総合研究機構で行う、論文の書き方の講演資料を作った。結局、タイトルの付け方・イントロの書き方・考察で書くべきことの三つを話すこ とにした。個々の話の内容はかなり絞った。なにしろ、イントロ折り紙も削ったのだ(ただし、イントロで書くべき五つの骨子の説明はする)。論文の書き方の 講義を何回もやってきたけれど、イントロ折り紙をしないのは初めてである。それでもまだ、二時間に収まるか不安だ。「これから学会発表する若者ために:ポスターと口頭のプレゼン技術」では、発表練習を必ずやって所要時 間を確認せよと書いた。しかし、二時間の発表練習なんてやっていられないと 著者に言いたい。ぶっつけ本番で挑むしかあるまい。
11/11(火) の進歩 安元さん来仙
九州大学の安元さんがセミナーをしに来てくれた。キスゲの生殖隔離に関する一連の研究の紹介であった。種分化にも関わる研究である。精力的に研究をこなし ている人の話は大いに刺激になる。
 それにしても、東北大の学生は大人しすぎる(むろん、一部を除き)。ほとんどの人は、質問をすることなくただ座っているだけだ。ポスドク・博士生には、 議論を引っ張るという気概が欲しい。修士生・学部生には、おそれを知らぬ元気さが欲しい。でも、そういう意識のある人はごく一部だけ。そのせいで安元さん は、「話を理解して貰えなかったのか」と心配になってしまった。(私の)「プレゼンの本を買います」と言ってくれたので、それはそれで良かったのではあるが。
昨日(10 日)の日記に「2) 風邪の前兆である」と書き、11 日の日記の更新が遅れた。「風邪でお休み?」と心配してくれた人がいるのかどうかは定かではないが、仮説 2) は否定された。ただの筋肉痛であった。日記を更新しなかったのは、安元さんのセミナーの後、大急ぎで帰宅してあんの世話をし、懇親会のために街に出たから である。
携帯電話が壊れた。電源を入れても起動しない。充電し直しても駄目だ。懇親会のため、水時計で待ち合わせをするというのに。これでは、何かあった ときに連絡が取れないと、えらくおろおろした。しかし、考えてみると昔は、お互いに連絡が取れない状態(携帯電話が無い)で待ち合わせることが普通であっ た。慣れって怖い物だと思った。
 なお、携帯電話は壊れていなかった。電池の接続が悪かっただけであった。

11/10(月) の進歩 苦渋の決断
11/26 に、農業・食品産業技術総合研究機構で論文の書き方の講演をする。14日までにスライド資料を用意して欲しいと言われたので、今日から準備を始めた。タイ トルの付け方・イントロの書き方・アブストラクトの書き方を説明するつもりである。そこで、横浜国大での集中講義に使ったスライドの該当部分を一つのファ イルにまとめてみた。そうしたら、ゆうに 200 枚を超えるスライドになってしまった。おかしい。昨年、森林総合研究所や感染症研究所で同じ内容の講義をしたときは、スライドは 100 枚強だった。なんでこんなに増殖したのか。やむなく、スライドを大幅に削ることにした。まずは、中身を絞ることにした。でも、まだまだである。次に、良い 実例・悪い実例を削った。まだ削り足りない。そこでやむなく、ウケ狙いのスライドを 削った。苦渋の決断であった。どの部分が?
身体中が痛い。凝っているような筋肉痛のような。その要因に関する仮説を二つ立てた。1) 昨日、久しぶりに走ったので筋肉痛である。2) 風邪の前兆である。温泉に入って全身マッサージを受けたいという、1) を支持する身体の要求と、風呂に入って湯冷めをしたくないという、2) を支持する身体の要求が対立している。
11/9(日) の進歩 最悪のスタジアムで次悪の引き分け
ベガルタ仙台が、サンフレッチェ広島と 1-1 で引き分けてしまった。絶対に勝ちたかったのに ………。勝ち点 1 を取ったことを良しとせねばなるまい。
 今日の試合会場は宮城スタジアムである。陸の孤島で行くのが超大変、売店が貧弱、ホームのはずなのに我がクラブは勝ったことが無い、2002 年のワールドカップで日本が負けた所という最悪のスタジアムだ。でも、駐車場 2000 台確保という話に気が大きくなり、車で行くことにした。二時間前に出れば余裕であろう。と思いきや。スタジアムの近辺には一時間前に着いた。しかし、駐車 場に入るための大渋滞が起きていた。のろのろと進んで駐車場入り口に辿り着くと「満車」の札が。大渋滞はそのまま先へと続いている。この先に他の駐車場が あるのであろうか。とりあえず、先に進んでみることにした。しかし大渋滞は、住宅街へと入ってしまった。駐車場がある気がしない。やむをえず U ターンをして、行きがけに寄ったヨークベニマルに向かった。ここの駐車場に車を駐めるという悪い子作戦だ。スタジアムから 3 km も離れているけれど仕方がない。反対車線では、スタジアムに向かう大渋滞がさらに伸びていた。タクシーで戻ったとしても、この渋滞に巻き込まれるだけか。 ヨークベニマルに着いたのが試合開始 20 分前。3 km の道を歩いたのでは間に合うわけがない。タクシーで渋滞の端っこまで行って、そこから歩こう。しかし、スタジアムに向かって国道沿いを小走りしつつタク シーを待つも、一台もやっ て来ない。これはもう絶望と思ったら、スタジアム方面から戻ってくるタクシーを発見した。幸運。さらにはこのタクシー、トラクターしか通らないような農道 だの、住宅街の中だのを通って渋滞を回避、スタジアムまで 5 分で着けてくれた。奇跡だ。釣り銭をチップにして、感謝と共にタクシーを降りた。試合開始 5 分前にスタジアムに入ることが出来た。
 試合が始まった。立ち上がりこそ良かったものの、徐々に広島が試合を支配するようになった。広島のボール回しの上手さよ。しかし前半 32 分、斎藤 --> 永井 --> 菅井と 1 タッチで繋いで仙台が先制した。ひょっとして勝つのか、というのはやはり甘かった。前半ロスタイム、ボールがゴールラインを割ったように見え、仙台の動き が一瞬止まった。しかし審判は出たと判定せず。広島 FW 佐藤にセンタリングを合わされ、痛恨の失点をしてしまった。
 ハーフタイムに、弁当を求めて売店に行った。昼食を摂るどころでは無かったのだ。しかし、売店の数がそのそも少ない上、どの店でも弁当は売り切れてい た。スタジアム外に移動販売の車が何台かあったのを思い出し、そこへと走った(今日は、入場後も出入り自由であった)。しかし焼きそばは売り切れ。トルコ 風のサンドイッチだけが残っていた。並んで順番を待つも、一つ作るのに 1-2 分かかっている。なかなか私の番にならない。そうこうする内に試合が始まってしまった。結局、サンドイッチを買って席に戻ったのは後半 8 分くらいであった。
 後半になると、広島がますます試合を支配するようになっていた。やられたと思ったことが何度か。しかし GK 林の好守で、なんとか無失点に抑えることが出来た。
 痛恨の引き分けである。二位の山形が勝ったので、勝ち点差が 5 に広がってしまった。残りは 3 試合しかない。山形がぽこぽこと二敗するのを祈るしかない。一方、勝ち点 1 を取ったのは良かった。四位の湘南との勝ち点差は 4 なので、一試合で逆転されることはない。三位確保という点では最低限の結果を残すことが出来た。ともかくも、残り 3 戦を全勝する。我がクラブの使命はそれだけである。
 宮城スタジアムは最悪であることが改めて証明された。交通の便の悪さはどうしようもない(河北新報の参考記事)。 売店の酷さも相変わらずだった。こんな所に日本代表の試合を招致しようなんて、悪い冗談としか思えない。
11/8(土) の進歩 バラを移植
寒い。もう冬になった感じだ。ぽかぽかの中で庭仕事をしたかったのだけれど、それは無理となった。でも庭仕事はした。バラを一本、移植したのだ。品種名も わからないツルバラで、花もあまり綺麗ではない。戦力外にしてもよかったのだけれど、伸長の良さは我が家で一番だ。だから、家の壁面に這わせると豪華であ る。西側の壁面が空いているので、そこに移植して這わせることにした。FW が、背が高いというだけで生き残ったみたいなもんだ。このバラ、掘り出すのが大変であった。オベリスクに這わせていたのだけれど、オベリスク内をツルが貫 通し、二階のバルコニーまで伸びている。しかも、何本にも枝分かれしている。これを引き抜いて、オベリスクとの合体を解かねばならない。無理矢理試みる も、ポキッという感じでツルの半分を失ってしまった。合体を解いた後、西側に持って行くのも大変であった。何本ものツルが長々と伸びているので、棘があち こちに引っかかる。からんだツルを解きに行こうとすると、服に刺さった棘が私を引き留める。このバラ、捨てちゃおうかと本気で思った(戦力外 --> 向かいの公園に移籍;捨て --> 清掃車に移籍)。しかしどうにか西側に持って行き、家の壁際に植えた。ツルを壁面に這わせる作業は楽しかった。スッポンフックという物を壁面に付けて、そ こにツルを結びつける。ツルを曲げて、壁面に隙間無く這わせるようにする。この過程で「ポキッ」が二本。維管束は部分的には繋がっていたので、そのまま這 わせてやった。来春が楽しみだ。
すし春に行ってはらこ飯を食べた。今回は、鮭がぱさぱさしていて駄目だった。鮭の季節というものがあるのだろうか?
夜は、しっぽりと料理をした。鴨って美味しい。
11/7(金) の進歩 明後日は広島戦
ベガルタ仙台は明後日、宮城スタジアムにサンフレッチェ広島を迎え撃つ(9 日 13:30 試合開始)。昇格のために、絶対に勝たなくてはいけない試合である。首位を独走する広島といえど恐れてはいけない。なにしろ今季は、1 勝 1 分と負けていない相手だ。一人でも多くの人がスタジアムに駆けつけ、我らがクラブの闘いを後押ししよう。なお、ユアテックスタジアム仙台ではなくて宮城ス タジアムが会場なので間違えないように。静まりかえったユアテックスタジアム仙台の前で、「おのれ臆したか」と言っても格好よくない。
研究棟のエレベーターに講演会の案内が貼ってある。演題の一つが、「宇宙のダークサイド -- その 96% が未だに謎の現代宇宙論 --」だ。申し訳ないと思いつつ、見る度にウケている。自分たちが打ち立てた宇宙論 の 96% が謎とは、どういう状況であるのか?
11/6(木) の進歩 わかりにくい
小浜(オバマ)市の住民の中には、名前が同じというだけの理由でオバマ氏を応援している人々がいるそうだ。と思いきや、バトマン市がバットマンを提訴した らしい(産 経新聞より)。遊んでんだか真剣なんだかわかりにくい。
月初めの談話会があった。修論生に言うことは一つだけだ。これからの日々、修論の執筆のみに全精 力を傾けよ。一日最低 12 時間は没頭すべし。口だけでなく、きちっと実行すべし。それが出来ないならば修論は不可能と心得よ。無理して 救済する気などない。
来月初めに、「これから論文を書く若者のために」の講義を本学の理学研究科で行うことになった。理学研究科で行うのは、2006 年 3 月と 2007 年 11 月に続き三度目である。いくら何でも飽きられるのではないかと心配だ。「徳川幕府の埋蔵金が埋まっている」というネタを三度も言うことになるわけだ し。でも、ご指名なので全力でやる。ついでに、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプ レゼン技術」の宣伝もしよう。
生態学会の発表申し込み締め切りが迫っている(11/14 締め切り)。「これ学」の執筆に没頭していたので、発表するネタがない。今回は参加のみとなりそうだ。発表しないのは実に久しぶりである。修論を終え、真っ白に枯れてしまった年以来か。
11/5(水) の進歩 研究科長選挙
今日の午前中は、うちの研究科(東北大・生命科学研究科)の研究科長の選挙の日であった。午前中に会議があったので、その勢いで選挙のことを忘れてしまっ た。腹黒き一票を投じたかったのに残念だ。
 研究科長の連続三選を禁ずるという規則がいつのまにか出来たらしい。ちっとも知らなかった。生命科学研究科では、こうした決定が准教授・助教に知らされ ることはないのだ。教授だけで決めて教授だけが知っている。そういう所である。
11/4(火) の進歩 すべては、読者にわかって貰うため
りんか来室。高校生にレポートの書き方を教えるので、その相談であった。授業時間的にそんなに込み入った話は出来ないらしい。何か一つ訴えるとするならば ………。それはやはり、「読者にわかって貰う」という意識を持つことであろう。そもそも、読者はわかってくれない存在である。ところが書き手は、読者は一 所懸命に読んでくれると思い込んでいる。世の中そんなに甘くないとい うことを知ることがまずは大切だ。読者にわかって貰うためには、「自分が興味を抱いた」では駄目である。それを「読者の興味」にしないといけない。タイト ルを付けることも、説得力のある序論を書くことも、結論を明確にすることも、すべては読者にわかって貰うためだ。この意識を持つことが、良いレポートを書 くようになるために最も大切なことと思う。
日本サッカー協会の犬飼会長が仙台に来たらしい。J リーグの秋春制以降について前向きな考えを改めて示したそうだ(河北新報よ り)。秋春制にする最大の理由は、夏は暑くてサッカーが出来ないためである。これに対し北国のクラブは秋春制に難色を示している(冬場の試合・練習が困難 なため)。しかし犬飼会長は、「夏のオフに地元でキャンプを張り、新しいチームを見ることができる。温暖な地域では無理で、サポーターにとってこんなにい いことはない」という意見らしい。つまり、北国では夏にサッカーが出来ると いう認識のようだ。冬には出来ないことは言うまでもない。となると、「夏に出来て冬に出来ない」地域と「夏に出来なくて冬に出来る」地域のどちらを優先す るのかという議論になる。多数決だと負けるということか。

*仙台や山形で夏に地元キャンプが可能なのかということは置いておく(山形の夏はとても暑いし、仙台だってかなり暑い)。

新しい研究についてうつらうつら考えている。Mathematica を起動してちょこっと計算をしてみたり。しかし先が見えない。まったく無意味なことをやっている可能性も大だ。
11/3(月) の進歩 温泉巡り
今日は温泉巡りをする。山形の瀬見温泉に行ってみよう。ついでに新庄に出て蕎麦を食べよう。あんを連れて、8 時前に出発した。途中、鳴子峡に寄った。駐車場に入ろうとしたら、「駐車代 500 円」と言われた。普段は無料というのに、なんというぼったくりか。憤慨したので、あんのうんちを鳴子峡に投げ入れてやった。
 鳴子峡を出て瀬見温泉へ向かった。途中、赤倉温泉という看板が出てきた。源泉掛け流しに惹かれ、入浴することにした。入浴後、新庄に出て蕎麦を食べた。 帰路に着く頃には、瀬見温泉に対する興味がすっかり失われていた(赤倉温泉の側なので、似たようなものだと思った)。そのかわり、鳴子温泉で入浴した。さ らには帰宅後、自宅でも入浴した。すっかりのぼせた後のビールが最高であった。
実は今日は、天皇杯の日であった(味の素スタジアムにて FC 東京戦)。でも、テレビ中継も無いので、知らない顔をして温泉に行ってしまった。後半ロスタイムの失点で惜敗したらしい。内容的には良かったらしい。この 調子で、次の広島戦を頑張ろう。
11/2(日) の進歩 いやになってしまう
どうもこの頃、車を傷つけてしまう。修理に出すこと二回、ほっておいている凹み・傷が二カ所。自分の車だけでは飽き足らないのか、本日は、代車を傷つけて おいた。我が家の車をネッツトヨタに車検に出したので、借りていた車である。せっかくガソリン使い放題なので、塩竃の水産市場に行って鮮魚を買おうとした ら、駐車場でガリっとやった。あららと思ったけれど、とくに気にすることもなく、ホタテ三枚 750 円とイカ一杯 250 円を買って帰宅した。ネッツトヨタに代車を返したとき、傷つけたことを素直に話した。笑って許してくれるのかと思いきや、修理代(の一部)を請求された。 ホタテ三枚・イカ一杯が 1,6000 円になった。
バラというものは、凝り出すと止まらないらしい。私もそうなりつつあるようだ。もう地植えする場所はないけれど、鉢植えならば置く場所がある。そ う思ってついつい、ティファニーという品種を買ってしまった。花の形も香りも素晴らしいらしい。これを、玄関脇に置いた。
11/1(土) の進歩 バラをたくさん植えた
京成バラ園に獲得オファーを出していたバラ 8 株がやってきた。クロネコの配送員が持ってきた段ボールは意外と小さく、受け取ってみると軽い。「鉢が八つ入っているはずなのに」と思いつつ開けてみた ら、土を落とした裸苗が入っていた。根に水が掛けられていたけれど、空気中にまるっきり露出している。これは急いで植え付けないといけない。というわけ で、朝から庭仕事に勤しんだ。4 株は、芝生に穴を掘ったり花壇を拡張したりして植え付けた。

植えたバラ。

真ん中の小径(こんもりとしたキクがある所)沿いに植えた。この写真ではちっともわからないであろう。実は、バラよりも西洋芝 を見せたいのだ。

残りの 4 株の植え付けは移植を伴うので面倒であった。まずは、イヌブナを掘り起こして築山に移植した。そしてイヌブナのあったところに 1 株植えた。次に、先住のツルバラであるピエール・ドゥ・ロンサールを、駐車場脇の花壇に移植する。駐車場のフェンスにツルバラを誘引するとお洒落になると 思ったのだ。この作業が超大変であった。何しろ、3 m ほどに伸びたツルが 4 本も着いている。しかも太くて固い。地下部を掘ってみると、「根もツルではあるまいか」と思えた。長く伸びた根を掘り出すのは諦め切断。強引に掘り出し た。植え付けも大変だった。駐車場フェンスの内側に植えて、フェンスの外側にツルを伸ばすという狙いである(外側に花を咲かせるようにする)。つまりは、 太くて固くて長いツル 4 本を、フェンスの間に通すのであった。この作業がいかに大変であったか。4 本のツルは、それぞれ勝手な方向に伸びている。このツルはこの穴、このツルはこの穴と、フェンスの間を通して行く。しかも、大きな根っこが付いている。 根っこを少し動かし、各ツルを少し動かしということを地道に繰り返していった。思わずツルを握りしめると棘が指にぐさりと刺さる。あらかた通し終えたと 思ったら、1 本のツルがフェンスにつっかえ前進不能に。全ツルを いったん引き抜いて、別の穴に通し直すことを強いられた。それでも何とか移植することができた。このバラがあった場所に、新しくやってきたバラを植えた。 来春が楽しみだ。
 戦力外通告も出した。今春の花も今秋の花も汚かったバラを、向かいに公園に移籍させてやった。
夜は、録画しておいたこの試合をみた。むろん、ヤマザキナビスコカップの決勝だ。清水エスパルスと大分トリニータという、地域に根付いたクラブ同 士の対戦である。満員の国立の雰囲気は最高であった。「我がクラブのために」という思いがひしひしと伝わってきた。大分トリニータ、優勝おめでとう。企業 の後ろ盾もなく、地域の人々が作ってきたクラブ。そのクラブが王者となった。J リーグの歴史に刻み込まれる勝利と思う。