「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム


4/30(日)の進歩 ありがとう  素晴らしい学生を持って、じゅ りも私も幸せだよ。みんなありがとう。
 午前中は庭仕事をした。花壇改造計画だ。庭の正面に花壇があり、カツラの隣まで来ていた。2 年前にカツラが枯死したので、花壇を拡張することにしたのだ。ここの花壇は、暁子と私が、煉瓦をセメントで付けて手作りした物だ。一部の煉瓦を金槌で叩い て外し、新たに煉瓦を 10 個増やすことにした。セメントの塗り方とかに苦労したが、昼過ぎには花壇拡張に成功した。昼食後、バルコニーにつかえるばかりに伸びた針葉樹を剪定してい たりしたら、友蔵・イタポン・ひさし・りんか・ちの・かとぅが我が家へやって来た。友蔵(筑波大に移った)の帰仙に会わせ、みなでじゅりの樹にお参りに来 てくれたのだ。車の中から、大きな生け花が出てきた。
花

そして、イタポン・友蔵・キムタカ・がんちゃん・ふっきー・くにっち・ヒラガ・ささちゃん・しいちゃん・ひさ し・りんか・みっちー・ちの・かとぅからのカードが寄せられていた。私は涙が出そうになったよ。じゅりと私のためにこんなにも心優しいことをしてくれる学 生たち。かたや私はみなに何をしてあげられたのか、などとしんみり反省するのであった。みんな、本当に本当にどうもありがとう。一万円で美味しい物食べ た?

4/29(土)の進歩 自信につながる逆転勝利  ベガルタ仙台が水戸ホーリーホックに 4-1 で逆転勝ちした。連続無失点試合は途絶えたけれど、自信につながる勝利だった。
 入場者数は 1,5511 人。連休なのだからもっと入って欲しかった。
 水戸は、3-4-2-1 という超守備的布陣で来た。守備の時には、FW アンデルソン以外の全選手が自陣に戻ってスペースを埋める。仙台のブラジル人にももちろんがっちりマークをつける。ブラジル人へのパスの供給源である梁・ 熊林もきびしくチェックされ、仙台としてはどう攻めたら良いのかわからない時間帯が続いた。水戸は、ボールを取ったら 1 トップのアンデルソンにボールを預ける。彼のポストプレーで攻めを展開できればよし。さもなくばアンデルソンが反則を貰うという作戦であった。前半 18 分、その通りの展開となった。仙台のゴール前絶好の位置でフリーキックを取られ、ゴール右隅に吉本に綺麗に決められてしまった。高桑は一歩も動けない。こ れは、蹴った吉本を責めるべきであろう(こういうとき、「褒めるべき」という人が多いけれど、なんで、点を奪ったやつを褒めにゃならんのだ?)。正直、こ れはまずいことになったと思った。がっちり固めてくる相手に先制点を取られては、ますます相手は出て来なくなる。しかし前半も半ばを過ぎると、仙台にもよ うやく攻撃の形が出来てきた。そして前半 43 分、ゴール前の混戦から千葉がミドルシュートを決めて同点に追いついた。「これは大きかった」と思う間もなく、その一分後にはチアゴネーヴィスが勝ち越し 点を決め、2-1 とリードして前半を終えた。これで水戸の作戦は破綻した。後半になると中盤にスペースが出来て、梁・熊林らが前に出られるようになった。こうなると、例に よっての大量点ペースで、菅井とボルジェスが追加点を上げて、4-1 で快勝した。
 今日の試合は自信につながる。今季の仙台は、逆転勝ちしたことが無かったといえば確かにその通りである。しかし、先制されそのまま沈んだのは、チームが 形になっていなかった開幕直後だ。チームの形が出来た今、先制されたらどうなるのか。きっちり逆転出来ることが、選手達自身もわかったのではないか。
 首位の柏が勝ったので、順位は二位のままだ。次の札幌戦に勝てば、次節は試合が無い柏を抜いて首位となる。仙台にとっては鬼門の札幌。苦しい試合になる であろうが、札幌のフッキが退場になって仙台が勝つと思う。

4/28(金)の進歩 明日から自宅に籠もります  明日はホームで水戸戦だ。明後日は日曜日。そして月曜日には、あんが我が家にやって来るーーーーー!  私たちと我が家に慣れさせるため、連休中は自宅に籠もりずっと一緒に過ごす予定だ。暁子も(横浜に単身赴任中)、「短期決戦で、誰が母親かわからせる」と 燃えている。だから、明日から 5/7 までお休みするのだ。用事(あんに会いたいとか)があれば家に来ておくれ。メールも読む。しかし、あんとデレデレするので仕事はしない (きっぱり)。というわけで、次回更新は 5/8 の予定だ。附記:「ブログに移行すれば自宅からでも更新できるのに」という声がちらほらとも無い。よって移行しません。
 明日の水戸戦。相手は、徹底的なブラジル人対策をとり、かつ、守備的に来ること疑いない。仙台としては、ブラジル人と他の選手の連携を今まで以上に深 め、よってたかって崩す意識を持つことが重要である。油断大敵。無失点試合の連続記録を意識して萎縮してしまってもいけない。自信を持って戦えば絶対に勝 てる相手である。早い時間に先制点を取れば、大勝もあるであろう。
 日本女子サッカー界のファンタジスタ(いろいろな意味で)山本 絵美のブログが誕生した。「好きな言葉は?」という質問に「あんこ」と答えたという彼女。表紙の写真はその言 葉を裏切らない。ロナウジーニョに似ているという話も、女心をおもんぱかって密かにされていたのに、本人はその気遣いをまったくわかっていない。< ----- 4/25 の書き込みにあるように自分でネタにしている。これからどうなるのか楽しみなブログだ。
 ひじりのモデル解析を手伝った。モデルが具体化してくると、考えなくてはいけないことが思いのほか出てくる。もっと単純なモデルになるかと思いきや、 けっこう複雑なものになりそうだ。解析の途上では、さまざまな困難が出てくると思う。決して諦めずに苦悶して困難を乗り越える。そうやってモデルは完成し ていくのだ。とりあえず、「Mathematica の画面を見続けると目が疲れるので休憩中です」と言うので、画面拡大の方法を教え、「言い訳無用」と励ましておいた。
 コジコジは、文献読みに勤しんでいる。そして、自分なりの問題意識を形作っているようだ。そうやって自分の疑問を大切にすることで、新しい研究は生まれ てくる。論文を批判的に読むことを心がけよう。
  余剰胚珠の適応的意義に関する論文の英文校閲を終え、American Naturalist に投稿した。うまくいきますように。返す刀で、彩子の論文を英文校閲に出した。こちらも、連休明けには投稿するであろう。

4/27(木)の進歩 じゅりの病気は何だったのだろう  今さらながら、じゅりの病気は何だったのだろうと考えている(4/7-8 参照)。脳の問題ということらしいけれど、それ以上のことを医者は言わなかった。キャバリアには先天性の心臓疾患を持つ子が非常に多く、それが関係したの かという気がしないでもない。咳・呼吸困難という症状はその通りだったし、五歳で発病という時期も怪しい。あの医者は、いろいろ処置をしてはくれたが、何 のための治療なのか、どうしてそういう処置をするのか何も教えてくれなかった。まがりなりにも「これ論」の著者に、「どうしてやるのか」を言わないとはい けない医者だと思う。
 朝、研究室に入ろうとしたら、三年生の今井さんが廊下にいた。講義の質問に来てくれたのだという。昨日講義した性比のゲームについて、疑問点をいくつか 提示してくれた。するどく本質的な質問で、今井さんの理解の深さに感心した。また、「どういう点がわかりにくかったのか」が、私自身参考になった。質問に 来てくれてどうもありがとう。私の講義の特徴に、「話を聴いたときは納得しても、後で考え直すとわからなくなる」ということがある。プレゼンテーション能 力はあるので、その場では丸め込んでしまうということである。私としてはずーっと納得していて欲しいのだが、そうもいかないみたい。みなさん、考え直して わからなくなったら、いつでも質問に来て頂戴。あんに会えるかもよ。
 ちのの論文セミナー。熱帯のフタバガキ科の樹木を対象に、どれくらいの距離の花粉移動が起きているのかを調べた論文を紹介してくれた。大変そうな調査で あった。蛾が媒介したであろう年も、かなりの距離の花粉移動が起きていることに驚いた。
 セミナーが終わった後、ひじりとモデルの相談をした。こんな感じでやってみようと話をして、Mathematica で計算を開始した。しかし、適当な成長式が見つからずにいきなり挫折だ。ここをうまく切り抜けることが肝要なり。しかし、とりあえずは簡単な成長式にし て、モデルの他の部分を組み立てるのもよいかも。

4/26(水)の進歩 遅い  寮を出て一人暮らしを始めた、ベガルタ仙台 MF 梁。40 日間のキャンプを終えて仙台に戻ったのは 3/12 だ。それから本格的に一人暮らしが始まったのだろうと推察する。しかし、それにしても遅すぎないか。今頃になって、「家にゴミ箱がない事に気付きました」 とは(梁のブログよ り)。
 生物学科三年生向けの講義をした。出席者は 35 人で、前回より少し減った。でもこんなもんでしょ。講義内容はゲーム理論の紹介であった。進化的に安定な性比を例に、ゲーム理論とはどんなものかを解説し たのだ。今日の内容は、実習でやっているアオキのレポートを書く上で参考になるであろう。
 講義終了後、ちのと一緒に泉ヶ岳に行った。オオカメノキとニリンソウの様子を見に行ったのだ。オオカメノキの蕾はまだ固かった。調査開始は連休明けとな るであろう。花つきは悪く無さそうで安心した。ちのの調査地の側にニリンソウの大集団があった。しかし、ようやく雪が溶け、新葉が出たばかりであった。開 花はもう少し先になりそうだ。よかった。昼食に、いつも通り讃岐うどんの店に行った。実は、日曜日に泉ヶ岳に行った帰りに、この店で生麺を買って帰り家で 茹でて食べた。しかし、店で食べる方がはるかに美味しく茹で上がっていた。うーむ。大量の湯で茹でる方が美味いということか。

4/25(火)の進歩 鈎取ショッピングセンター  近所に、鈎取ショッピングセンターというものが出来た。スーパーのイオンを中心とする巨大な店舗だ。286 号線を挟む斜め向かいにヨークタウン(イトーヨーカドーを中心とする巨大店舗)がある。「なんで、すぐ側に同じようなものを作るのか、発想が貧困だ」と嘆 いていたのだ。とはいっても、我が家からだと車よりも歩く方が早いくらいなので、頻繁に使うやもしれぬ。とりあえず調査してみることにした。「そこですべ てが 手に入る」が理念のようで、食品はもちろんのこと、家電・家具・寝具・衣類・靴・子ども用品・薬・CD・本・各種雑貨類・食べ物屋などがずらりとある。床 屋・整体マッ サージ・改築相談まである。確かにほとんど何でもあった。しかし、この中で暮らすわけでもないのにとも思った。それ に、何となくダサくて安っぽい。 モールの方が断然お洒落だ。肝心の食品も、モールやイトーヨーカドーに負けるように見えた。
 牧来室。久しぶりにゆっくり語り合った。今度は我が家でしっぽり酌み交わそう。
 生態学会誌のエコゲノミクス特集に載せる私の原稿を書き上げ、取り纏め役のモリナガに送った。生態学の研究の多くは、表現型の遺伝的背景を知らなくて も困らない。だから知らないままに研究を進めている。ところがエコゲノミクスは、この遺伝的背景を解明しようとしている。ならば、それを解明することの生 態学的意義を示してと訴えた。「知らないままでいると、大変なことになりますよ」とわからせて欲しいのだ。しかしなぜか、アクションシーンの話で始まる原 稿である。

4/24(月)の進歩 受け入れ準備着々  あんを受け入れる準備を着々と進めている。家は二つ用意した。居間に置く家と寝室に置く家の二つだ。じゅりを迎えた時は、最初は居間にしか家を置かなかっ た。しかし、私たちが寝るときに一人にするのは可哀相ということで、寝室にも家を置くようになった。あんの時は初めから、家を二つ用意することにしたの だ。ちなみに、「犬を寝室に入れるな」と教える人がいるが、断固拒否する。居間には入れるのに寝室には入れないなんて、理屈が通らない(人間社会および犬 社会の)。しばらくは、寝室に置いた自分の家の中であんを寝かせる。しかしある程度大きくなったら、布団で一緒に寝るようにする。「犬と一緒に寝るな」と いう教えも徹底拒否なのだ。「同じ所で寝ると、自分は人間より偉いと犬が思ってしまうことがある」ことと、「お漏らしされてはたーいへん」というのが、一 緒に寝てはいけない理由である。しかし、上下関係をしっかり教え込んでおけば問題はない。お漏らし対策もばっちりである。マットの上にビニールシートを敷 いておくのだ。そうすれば、汚されてやっかいなマットを守ることが出来る。ふとんは、汚されたら洗濯に出せば済むことだ。さして痛手はない。じゅりに関し て の心残りは、動画が残っていないことだ(デジカメで撮った動画が少々あるけど)。だから、ハイビジョン画像で撮れるというソニーのビデオも買った。犬 をハイビジョンで撮るのかという疑問はまったくもって愚かである。おそらく、他の物は一切撮らないであろう。デジタル体重計も買った。 50 g 単位で量れるもの(普通は 100 g 単位)なので、あんの体重測定(生後二ヶ月だと 1400 g くらいか?)に適している。100 g 単位では、1300 g・1400 g・1500 g という測定しか出来ないから。体組成・体脂肪も計れるので、暁子や私の健康管理にも役立つと思う。もう万端抜かりないと思ったら、毛布を買うのを忘れてい た。自分はまだ毛布を使っているというのに、寒がりな子犬には絶対必要だ。帰りに買おっと。
 「あんのことばかり考えていて、仕事をしているのか」という疑問に答えるコーナー。1) 生態学会誌に掲載予定のエコゲノミクス特集のモリナガの原稿を読んで意見を述べた。私自身の原稿(コメンテーターとしての意見を書く)もさーっと書いてみ た。2) ちのに、泉ヶ岳のオオカメノキの状況を報告。3) 「植物の事典」の原稿締め切りはいつだったかと確認。六月いっぱいであったので、しばらくほっておくことに決定。4) ひじりに、先週末話をした数理モデルの進行状況の探りを入れた。もっと話をしてもよかったが、温室のビニール張り替え作業のため今日はこれでお終い。5) コジコジが机に座って勉強している姿を、「頑張っているな」と後ろから眺めた。6) 川渡の富田君からセミナーの礼を述べるメールが来たので、返信した。キメグがいなくなってしまったので、両研究室をつなぐ役割を長谷川君や富田君に期待し たい。7) 明後日の講義の準備を終えた。8) Plant Ecology の編集委員の仕事をやった。9) 借りっぱなしになっていた、処理室の鍵を返した。

4/23(日)の進歩 あん!  新しい子の名前が決まった。「あん」だ。「案(あん)ずるな、論文は受理される」の「あん」である。言い方を変える と、じゅりがあんずの花に生まれ変わった(4/94/21 の進歩を 参照)。そのあんずの花が咲いた時にやって来る。だから「あん」だ。初めは、新しい子も「じゅり」にするつもりであった。別の名前にしてしまっては、「論 文が一つ受理されただけで満足してしまう志の低さ」を感じたのである(「じゅり」は、「論文が通る」の受理だ)。しかし、同じ名前にしてしまうと「じゅり の思い出が薄れてしまいそう」と暁子が心配した。そして、「「おつう」でもいいから、他の名前にしよう」(「論文が通 る」の「お通」;2003/1/27 の進歩参照)と言われた。しかしいざとなると、自分の子 に「おつう」と付ける 勇気は湧いてこなかった。「おつう」では、全ての面でウケ狙いではないか。

おつう
この子を「おつう」と呼ぶことを想像して見よ。

かといって、論文関係の名前にしないと「これ論」の著者として筋が立たない(な んでだ?)。いろいろ相談した結果、「あん」となったのだ。
 今日は、ぽかぽか天気に誘われたこともあり、泉ヶ岳に行った。ニリンソウで実験(学生のではなく私自身の)をするつもりなので、様子を見に行ったのだ。 しかしまだ蕾は固かった。山の上の方に登って、ちのの調査材料であるオオカメノキの様子も見た。こちらも開花はまだのようだ。ニリンソウ、連休中に花が咲 くのは困るな。5/1 にあんがやって来たら、連休中は家に籠もり面倒を見るつもりなのだ。昼はお留守番という生活になるので、家に来た当初くらいはずっと一緒にいてあげたいと いうわけだ。山の上の方のニリンソウなら、連休明けに咲くかな?

4/22(土)の進歩 萬代の日  ベガルタ仙台が 3-0 でみちのくダービーを制した。萬代が大活躍。「萬代に 1 トップは酷」なんて書いて悪かったね。
 新しい子が 5/1 にやって来る。ちょっと早めに家を出てケーヨー D2 に寄り、家とかベットとかおもちゃとかを買った。じゅりの匂いが付いた物を使ったら不安がる気がして、新しく買いそろえることにしたのだ。買い物をしてか ら山形へ。美味しい蕎麦を食べようと燃えていた。たまたま入った店が、「紅花蕎麦」を名物とやたら謳っている。お品書きにあるのも、紅花蕎麦か更科蕎麦だ けであった。山形に来て更科蕎麦も何かなあと思い紅花蕎麦を頼んだら、不味くて悲しかった。蕎麦の香りが全然しない。糸コンみたいなぷにょぷにょした食感 が残るばかりであった。
 気を取り直してスタジアムへ向かった。妙に車が空いているなと思ったら、入場者数が 1,1142 人しかいなかった。今年初のダービーというのに。不思議だったのは、メインスタンドが 8-9 割しか埋まっていなかったこと。ローソンで買おうとしたらメーンは完売だったのに何故だ?
 山形には財前がいた。去年まで長いあいだ仙台の主力として闘い、「Dr. 仙台」と呼ばれた選手だ。山形サポにも早くも愛されているようで、財前の応援歌が出来ていた。この歌、「ざ・い・ぜ・ん・の・ぶ・ゆーー」と聞こえる(彼 の名は「財前宣之(ざいぜんのぶゆき))。「のぶゆ」ではなく「のぶゆき」だと、ちょっといらつく。しかも山形サポは、「何か言いたいのか?」と思うくら いに、この歌を延々と繰り返す。「のぶゆ」の連続にとうとう仙台サポが、「ざ・い・ぜ・ん・の・ぶ・ゆ・きーー、ゲッ トゴール、ゲットゴール」と、仙台時 代の応援歌を歌い出した。それを聞いた財前が、仙台サポに向かって手を振った。ちょっと違うんだよー。新聞も、「試合前、山形と仙台の両方のサポーターか ら「財前コール」を受けた」(河 北新報より)と、美談として報じている。しかし実を言うと、財前をだしに両サポーターがやり合っていたのである。
 冷たい強風が吹きすさぶ中、試合は始まった。ここ数試合の例にもれず、立ち上がりは押され気味の展開となった。いや、今日の「押され方」は本物だった。 磯崎が守る左サイドを再三突破され、危ない場面が何度もあった。磯崎、あっさり抜かれ過ぎだ。レアンドロのシュートが枠に弾かれたときはやられたと思っ た。やがて仙台も攻撃のペースを掴むようになる。そして前半 23 分、右サイドを突破した熊林がセンタリングを上げた。これが強風に乗ってそのままゴール、仙台が待望の先制点を上げた。「狙ってはいなかった」と断言する 熊林であるが、何を「秘密にして」と頼んでいるのか(こ の写真)。先制点を取ったら、今の仙台は負けない。後半 5 分には萬代が、ポストプレーで落としたボールを再び受けアシストを決めるという、一人二役の活躍で 2-0 となった。後半 14 分には、ご褒美となる今季初得点を萬代が決めた。これで、二試合続けて 3-0 の大勝となった。
 連続無失点記録が 6 試合に伸びた。しかし今日の守備は盤石とは言えなかった。山形に運があったらやられていたであろう。修正が必要だ。かたや、萬代の活躍は収穫であった。1 トップであれだけやれるとは思っていなかった。次節はボルジェスが復帰し、萬代は控えに回るであろう。しかし、萬代投入が計算できるとわかったのは心強 い。
 横浜 FC を抜いて二位に躍り出た。首位の柏との勝ち点差は 2 である。しかも柏は、第一巡目の最終節がお休みだ(J2 は 13 チームで戦っているので、毎節 1 チームお休みとなる)。つまり、仙台が二連勝すれば、第一巡終了時に首位に立つのである。もう一度気を引き締めて、残り二つも無失点で連勝だ!

4/21(金)の進歩 じゅ りの樹が咲いた  じゅの樹が咲いた(4/9 参照)。
じゅりの樹

今年いきなり花を咲かすなんて。何年かして大きくなってから花を咲かせたら盛り上がるのに。じゅりは、私と同じでせっかちな子だ。
 祝アクセプト。ヒラガの修論が Plant Ecology に通った。アクセプトのことを知らせたら、「ひとつの研究が日の目を見るのは大変なことだとわかりました。他人の論文にあれこれ言うのはカン タンだと思いました」と返信が来た。修論を書き上げてヒラガが卒業した後、論文として日の目を見させるために大変な思いをしたのは私で あ る。勝手に悟るでない。ともかくも、おめでとうヒラガ。ヒラガの三年間の努力が あったからこそ論文になったのだよ。大きな字で書きたくないけど。
 ベガルタ仙台は明日、敵地でモンテディオ山形と戦う。山形は、開幕から 7 戦勝ち無しでどん底に落ちながら、このところ 2 連勝である。しかも前節は首位柏レイソルを破った。何も仙台戦に向け調子を上げてこなくていいのにと思う。しかし構うことはない。粉砕するだけだ。仙台 は、出場停止の FW ボルジェスに替わり誰を入れるのか?  萬代か中島か?  私は中島と予想する。なんとなく、萬代に 1 トップは酷なような気がするのだ。誰が出るにせよ、ロペスとチアゴネーヴィスが、その FW(と他の選手)をちゃんと使うことが大切である。二人で点を取ろうなどと決して思ってはいけない。私は明日、山形で蕎麦を食べてから敵地に乗り込むつ もりだ。じゅりを連れて行きたかった‥‥‥‥‥。
 コジコジと、卒業研究の相談をした。今は、論文を読んで頭を作っている段階である。ムカゴ繁殖と種子繁殖の比較を行っている Ronsheim の一連の論文を読むことにしよう。その後、ひじりが登場した。このところ登場が遅いぞ。ひじりとも、卒業研究の相談をした。まずは、地下茎を伸ばして子 ラメートを作ることの意義を、簡単なモデルを作って考えてみることにしよう。Mathematica で微分方程式を解く方法を勉強するように。それと、モデルの枠組みの式を考えるようにね。
 新しい子は、5/1 に仙台空港に到着することになった。ああ待ち遠しい。

4/20(木)の進歩 新しい子を決めちゃった!  じゅりを亡くしてからもうすぐ二週間になる。いずれは新しい子を飼おうと思ってはいたけれど、いきなり今日、購入する子犬を決めてしまった。何ごともせっ かちな私は、何かのきっかけがあるとあっという間に物事を進めてしまうのだ。福岡の繁殖家さんの元で産まれたキャバリアの女の子だ。模様もじゅりと同じ。 チャンピオンの血を引くらしい。実は、某ペット屋がネット販売していた子である。ところが偶然にも、左記の繁殖家さんのウェブページを発見した。そして、 某ペット屋経由で買うと 7 万円以上も中間搾取されることが判明した。ふざけるでないと、繁殖家さんに直接注文したのだ。連休には我が家に空輸(すごいねえ)される予定なり。楽しみ だなあ。あ、でももちろん、じゅりを永遠に愛している。
 みっちーの論文セミナー。川渡から、長谷川君・今治さん・安藤さん・富田君が参加してくれた。そして活発に質問してくれた。どうもありがとう。またいつ でも来て下さい。で、論文は、開花の同調性が、受粉量と食害量に影響するかどうかを調べた物。綺麗なデータであった。しかし、集団間比較だけでなく、集団 内の個体間で受粉量・食害量を比較するべきだ。
 午前中は、ひじりの卒業研究に関連しそうな論文を読んだ。予測不能な環境において、餌パッチを動物がどのように選択するべきかを解析した論文だ (Carmel and Ben-Haim 2005; American Naturalist 166:633-641)。餌パッチ選択の古典と言えば、Charnov の限界値定理である。しかし、この定理に合わない実証研究が多い。そこで、Information-Gap 理論を用いて新理論を提唱した論文である。これを、地下茎を伸ばす草本植物のパッチ探索に応用できないかなと漠と思っているのだ。しかし、論文を読んでも 今ひとつわからない。難しい。

4/19(水)の進歩 週間売り上げ二位  「これ論:大改訂増補版」が、八重洲ブックセンターの自然科学書週間売り上げ二位に入った(ここ)。嬉しい。八重洲ブッ クセンターではたしか、「これ論」の 100 冊ワゴンセールをやっているはず。かっちょいいねえ。
 昨夜は、ベガルタ仙台が東京ベルディ 1969 に 3-0 で快勝した。今季最高の試合内容だった。立ち上がりこそ、ベルディの速い攻めに苦しめられた。高い技術とスピード溢れるパス回しで中央突破を狙ってくるベ ル ディ。あっと思ったときには裏に走り込まれている。平本にフリーで打たれたときは目をつむった。しかし仙台守備陣は、ベルディの攻めに段々と慣れてきた。 そ して前半 15 分位からは互角の展開となった。このまま前半終了かと思われたロスタイム、ドリブルで持ち込んだ梁が左足を振り抜くと、綺麗にゴールネットが揺れた。この 先制点は大きかった。仙台は自信をつけ、ベルディはがっくりとなった。梁は、右足の負傷で出場も危ぶまれていて、右足でのシュートを監督に禁じられていた という(サンスポよ り)。ならばと左足で打つとは機転が効く子だ。後半 10 分には、チアゴネーヴィスからのロングボールに裏に抜け出たボルジェスが落ち着いて決めて 2-0。それからは、前がかりになったベルディに面白いように速攻をしかける。後半 33 分にチアゴネーヴィスが駄目押しの三点目を決めて試合は決した。試合終了後、去年から在籍していた全選手が都並前監督(現ベルディコーチ)の元に挨拶に 行っていた。仙台サポからも都並コールが起きた。仙台の監督時代は数えるほどしか都並コールされなかったことを思うと、「とりあえずハッ ピーエンド」のド ラマのエンディングを見ているようで涙を誘った。
 昨夜の勝因は、前節の不出来をロペスが反省して、球離れをよくし日本人選手にもパスを出したことだろう。彼が起点となってたくさん攻撃できた。ボルジェ スも良かった。審判の判定に苦しめられたけど。一方、チアゴネーヴィスは自信を失っているように見えた。ボールを受けても、次のプレーへの判断が遅い。結 局、持ち過ぎとなって取られてしまうことしばしばだった。点を取ったことで自信を取り戻して欲しいが。でも、変な自信(やっぱり自分らだけで出来る)は取 り戻さないでね。
 これで 5 試合連続無失点、開幕から 9 試合でわずか 3 失点である。好きな言葉は「いきあたりばったり!」と いう(ベガパラより)白井を中心とする守備陣の安定感は すごい。とくに、中盤のカバーに走り回る熊林・梁・菅井を褒めてあげたい。彼らは、目の前のスペースを埋めもせずぼうっと見ているロペスの悪口をきっと 言っていると思う。
 生物学科三年生向けの講義をした。出席者は 41 人で、初回より増えていた。ありがたや。他の学科の学生もいた。今日も、山脇君・今井さん・小塚君・松村君・芹澤君・永見さんらが活発に質問してくれて盛 り上がった。寝ると日記に書かれるという噂が流れているせいか、寝ている人もなく(一部を除く)、みな熱心に聴いてく れたと思う。しかしネタはすべった。講義終了後、二こま目の講義は聴かずに帰ってしまう(私の講義は一こま目)学生がいるのを目にし、いたく元気が湧いた のであった。人間が大きいとは言えない!
 午後は、科学研究費の書類書きをした。しかし書き方がわからない。私は、事務書類は苦手なんだよ。「ここに総長の名前を書くらしいが、総長って誰だ?   そんなの知ってる人いるか?  いるだろうな」とか苦悩しながら書き進めた。

4/18(火)の進歩 Eudora  Eudora を 6.2J にバージョンアップした。迷惑メールに悩まされ続けていたので、「迷惑メールをらくらく分類」という宣伝文句に飛びついたのだ。ふっ、迷惑メールを分類な どしない。一つ残らず地獄に送ってやる。  Eudora の箱には、「livedoor」の文字が燦然と輝いていた。生協で注文したときも、係りの人と、「うおーー、livedoor」と顔を見合わせた。ともか くも、ちょっとは控えめに社名を書いて欲しいもんだ。
 ひじりと、卒業研究の方針の議論をした。地下茎による生理的連結(あるいは、走出枝によるパッチ探索)の適応的意義を理論的に解析しようとしている。狙 い所は二つ。1) 窒素や光など、複数の資源を利用する場合の最適戦略。これを理論的に解析していくかい。2) パッチ探索をするとき、生育地の情報を親植物が持っている場合と持っていない場合では最適戦略がかなり異なるであろう。つまり、生育地がどれくらい不均一 なのかを知っている(平均と分散を知っている)場合と知らない場合では、走出枝の伸ばし方が異なってくるのではないか。解析が難しそうだけれど、面白そう なテーマだ。理論的解析をする心構えを訊ねるひじり。「外からどんどん入れていくのですか、それとも逆に、中に芯を立ててそれを広げていくのですか」と聞 かれた。難しい質問だ、「答えるのが」ではなく、意図を捉えるのが。取り敢えず、「始めに、答えを直感的に予測してしまう。次に、その答えを表現するため のモデルを立てる」と答えた。噛み合っているようないないような会話であった。
 イタポンが、23 種を対象に花序内の性投資パターンを比較した論文の原稿を持ってきてくれた。さっそく読んで、改訂方針を話し合った。二週間以内に改訂稿を仕上げるように ね。
 さ、今から、東京ベルディ 1969 をやっつけてくる。

4/17(月)の進歩 明日は東京ベルディ戦  ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台に東京ベルディ 1969 を迎え撃つ(19:00 キックオフ)。ベルディと言えば、仙台の都並前監督がコーチをしている。だからと言ってちっとも怖くないのであるが、ベルディの選手の方は怖い。仙台とし ては、ブラジル人三人が日本人選手にもちゃんとパスを出すことが大切である。いい加減、自分ら三人だけでは点は取れないことを悟るべきだ。きちっと守備も すること。高い位置でボールを取れたら、フリーになりやすくて楽しいでしょ。明日は平日ナイター。一人でも多くの人が、学校帰り・仕事帰りにスタジアムに 駆けつけて欲しい。
 生物学科三年生向けの学生実習をした。すっかり支度を整えて研究室にいたら、「実習は 18 日じゃなかったっけか?」との疑念が湧いた。慌てて確認したら、今日 17 日で正しかった。今日は、アオキの性比の実習であった。性比理論の説明をしたら、定塚君・山脇君らが活発に質問してくれて嬉しかった。その後、薬用植物園 のアオキ群落で性比の調査をした。3 班と 4 班が担当した調査区は異様に個体数が多く、いつまで経っても終わりそうにない。担当区の調査を終えた班を投入するなどして、どうにか 4 時 30 分頃に全調査を終えた。みなさん、寒い中お疲れさまでした。データの集計と解析を頑張ってね。なお、26 日の私の講義では、性比理論をもっと詳細に話す予定。出席お忘れ無きよう。
 古本売買に憤慨中の私であるが、なぞの古本屋が出没し頭を悩ませている。古本は新品より安く売るのが常識と思っていた。希少価値のある古本なら高値が付 くこともあろう。しかし、新品が簡単に手に入るのに、新品よりも高い値段で古本を売り出すなんてわけがわからない。何が狙いか、この本屋は?   「これ論大改訂増補版」(税込み 2730 円)が出た数日後に、6800 円で古本を売り出した(こ こ)。他にも、「デー タ解析環境 R」(税込み 2415 円)を 6000 円、「お 話し統計的方法」(税込み 1575 円)を 3000 円で売っている。以下は、あくまでも私の推測である。アマゾンには「1-Click で買う」というボタンがあり、「マー ケットプレイス出品商品の1-Click注文はキャンセルできませんのでご注意ください」とある。ひょっとして、うっかり「1-Click で買う」をクリックしてしまうことを期待しているのか?  こうして注文が入ったら、その本の新品を買って注文者に送る。注文が入らなかった場合に備え、前もって買っておきはしない。さて、本当のところは?

4/16(日)の進歩 ペット屋巡り  じゅりが逝ってしまって一週間が過ぎた。私は早くも、一人ぽつねんと過ごすことに耐えられなくなっている。今月末には、じゅりが生まれ変わることになるだ ろう。取り敢えず様子を探ろうと、朝からペット屋巡りをした。いや正確には一昨日の夜からか。帰りがけ、一番丁のペット屋を覗いたから。まずは、名取りの フレンディへ。しかしキャバリア(じゅりの犬種)がいない。次に行った Tom Tom なんとかは小さな店で、生後一年くらいのパピヨンと柴犬がいた。この二匹、私たちが店にいる間中、きゃんきゃん吠えまくっていた。「あんなうるさい子、買 う人いるのか」と言いながら、店を後にしたのであった。近くに、フレンディ(最初のとは別の店)があったので入ってみると、待望のキャバリアの女の子がい た。抱かせて貰うと、すさまじい勢いで尻尾を振りながら口をぺろぺろ舐めてくる。じゅりもこんなだったな。私は気に入ったけれど、「頭のてっぺんに茶色の 模様がない」という理由で、暁子は今一つであった。次に行った店は、チャンピオンの子がやたらに多いという強豪であった。しかしキャバリアはいなかったの で、入手可能かどうか連絡を入れて貰うこととなった。4 号を北上しペットエコへ(いつも行くペットエコとは別の支店)。ここにはキャバリアの女の子がいた。「見せて下さい」と頼むと、「はい」と店員がケージ裏 の部屋に入っていった。キャバを抱きかかえた店員は、自分の顔の高さに捧げ持ち、何ごとか言い聞かせていた。「かわゆく振る舞うのだよ」とでも言っている のであろう。しかしさっきの子に比べ、尻尾の振り方が甘くペロペロもあまりしなかった。でも、頭のてっぺんに茶色い模様があり、「この子はいかす」と暁子 は言っていた。その後、いつも行く方のペットエコ(仙台大観音の側にある方)に行った。しかしキャバリアはいなかった。じゅりを買った時はどの店にも必ず キャバリアがいたのに、人気が落ちてしまったのか。最後にもう一軒行って、本日のペット屋巡りは終了した。目当てであるキャバリアの女の子に会えたのは二 回だけ。思い切って遠出して、キャバリア専門のブリーダーの所に行ってみるか。

4/15(土)の進歩 うーむの引き分け  ベガルタ仙台が横浜 FC と 0-0 で引き分けてしまった。4 試合連続無失点で 2 試合連続無得点。うーむ。
 仙台駅で暁子と待ち合わせ、蕎麦を食べてからユアテックスタジアム仙台に向かった。晴れてはいるものの風が強く、寒い中の観戦となった。試合は立ち上が りからほとんど互角に進んだ。横浜の左 MF のアウグストの個人技と、ポストプレーからのサイド攻撃が怖い。ペナルティエリア内でどフリーで打たれた時はやられたと思った。しかし守備陣が奮闘して ゴールを割らせない。かたや仙台は、またしても悪癖が出てしまった。ブラジル人三人がほとんど守備をしない。残りの七人が守備に奔走し消耗するばかりな り。おかげで後半の途中から、味方ボールになっても押し上げが出来なくなってしまった。ロペス・ボルジェス・チアゴネーヴィスに聞きたい。なぜ守備をしな い?  遊びでサッカーをしているのではないぞ、勝つためにやっているのだ。楽しいこと(ボールを持って攻める)だけやって守備は人にやらせるなんて許し難きこと だ。ロペスの持ちたがりも相変わらずだった。キープして 2-3 人かわし縦一本を狙う。これの繰り返しだ。前線の選手ががっちりマークされていたら、単純な縦一本なんて通るわけもないのに。こんな感じで、得点の香りの 無いまま試合は進んでいった。後半終わりに萬代が投入されて、ようやく期待が持てるようになった。攻めだけでなく守りにも奮闘する萬代。やはりこうでなく ては。相手 DF からボールを奪い取って攻撃に転じたときはほんに惜しかった。それと、FW に高さが加わるのはやはり良いと思った。しかし、最後まで横浜ゴールを割ることなく、0-0 で引き分けてしまった。ホームなのだから勝ちたかった。
 札幌が勝ったため五位に落ちた。しかし首位の柏が二連敗したので、混戦状態になりつつある。18 日の東京ベルディ戦に絶対に勝って、勢いに乗ろう!  守備しろよ、ロペス・ボルジェス・チアゴネーヴィス!

4/14(金)の進歩 明日は横浜 FC 戦  ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台に横浜 FC を迎え撃つ。横浜 FC は三位と好調で、7 試合で 2 失点という堅守を誇っている。開幕戦で敗れると安達監督をいきなり解任。サポが応援放棄するなどの批判を浴びた。しかし高木新監督の下であれよあれよと勝 ち点を重ね、監督を「替えてみるもんだねえ」と世間に思わせている。去年の開幕戦の後に都並監督を解任すれば良かったのにと悔しがっている仙台サポである が、明日は絶対に勝たなくてはいけない。カズ・城の 97 年型 2 トップは、白井が潰すと「腕ぶす」(サンスポよ り)。「腕ぶす」って何だ? 白井は、昨季を怪我で棒に振り湘南をクビになり、今季から仙台に移籍してきた選手である。『今や仙台の守備の要となった白井。昨季まで在籍した湘南時代に 比べ「100%充実してます」と語った』(日 刊スポーツより)。100 % では昨季と同じではないかと一部サポは心配している。しかし明日はやってくれ るであろう。一方、長身 FW 萬代が初出場する可能性もあるらしい(サンスポよ り)。それは面白い。今季の仙台攻撃陣には高さが無く、制空権を失って苦戦することが多かった。ロペスは身長があるのに、ヘッドが下手なのだ。萬代の高さ が加われば、攻撃の幅が広がって良い感じだ。ともかくも、横浜 FC・東京ベルディ・モンテディオ山形と続く正念場を三連勝で乗り切るのだ!
 ちの・ひじり・コジコジを連れて泉ヶ岳に行った。ひじりの調査植物候補であるキクザキイチゲ・ニリンソウと、ちのの調査植物であるオオカメノキの様子を 見に行ったのだ。下の方ではキクザキイチゲが花盛りであった。ニリンソウはまだ蕾だ。しかし、地下茎の適応的意義を研究するにはやりにくい植物という感も 抱いた。他の植物を探すか。山の上の方はまだ雪が残っていて、オオカメノキの開花はもうしばらく先という感じだった。とはいってもそんなには余裕は無いで あろう。早く研究計画を練ろう。今年は、昨年までとは違った新しい視点を加えてみてはどうか。装飾花の存在が訪花昆虫の移動距離に影響するという視点が私 は面白いと思うけど。友蔵兄さんの研究でいうところの、「常連客」と「立ち寄り客」だ。頑張って移動距離を推定してみてはどうか。

4/13(木)の進歩 月初め談話会  新年度最初の月初め談話会があった。新四年生のひじり・コジコジ・ブッチーは、自分がやりたいことを話してくれた。それに対して先輩達が活発に助言してい た。特に、ちの・みっちー・かとぅがいろいろ発言するようになり、先輩としての自覚を感じた。おかげて、たっぷり二時間の充実した会となった。ブッチー は、明日からさっそくマレーシアに行くそうである。熱帯林で、植物の繁殖生態の調査をするのだ。イチジクの果実の大きさと数のトレードオフの話、私はいた く面白く思ったよ。
 しんすけからも暖かいお言葉をいただいた。どうもありがとう。
 ウケ狙いのことを書く気が起こらない。はあ ‥‥‥。落ち着いたら新しい子を飼うつもりではある。しかしそれで心が満たされるのか?  ずっと、じゅりの面影を追いかけそうな気もする。

4/12(水)の進歩 講義始まる  生物学科三年生向けの講義が始まった。二こま目が休講(私の講義は一こま目)の上に雨が降っているといういきなりの逆境であった。遅刻者は異様に多かった ものの、40 人が出席してくれた。初回にしても多い方かも。さて、これからどれくらい減っていくのか、楽しみ ‥‥‥ じゃなくて、どきどきだ。一つお願いがある。出来るだけ遅刻しないように頑張っておくれ。論文もセミナーも講義もイントロが大切だからだ。その日の講義の イントロを聞き逃してしまうと、その後の話の意義がわからないままにノートだけとり続けることになりかねない。それと、ウケ狙いのネタを講義冒頭に仕込む ことも多いからね。
  友蔵・がんちゃんからも、暖かいお悔やみの言葉をいただいた。どうもありがとう。じゅりは幸せな子だ。
 今日は、学生が我が家に来てくれる。じゅりの樹にお参りし、じゅりを偲ぶ会をしてくれるのだ。私が自宅で一人ぽつねんと過ごすのを哀れに感じてくれたそ うである(暁子は単身赴任中)。どうもありがとう。せっかくだから、新四年生の歓迎会も兼ねることになった。午後は休暇を取って朝市に行き、美味しい刺身 を下ろすことにしよう。

4/11(火)の進歩 ありがとう  じゅりのことで、牧・キメグ・イタポン・モリナガ・りんか・かとぅ・ちの・みっちーが暖かい言葉をかけてくれた。牧は、じゅりの樹をお参りにわざわざ家ま でくれた(私が入浴中で、出られなかったけれど)。ありがとう。みなさんの心が染み入ります。
じゅり
研究室に来たら、学生からのカードが机の上に置いてあった

 昨日は、じゅりの写真を打ち出してプラスチックホルダーに入れ、じゅりの樹に掛けた。じゅりの首輪も掛けた。庭を通ると、可愛いじゅりの写真が見えるよ うになった。
 生物学科三年生向けの講義が明日から始まる。じゅりのことがあったので、今日になってどたばたと準備を始めた。今年は、新しい話題を二つ加えるつもり だ。一つは保全生物学。三年生の多くが関心を持っていることだと思う。もう一つは、なんとなんと、エコゲノミクス(+分子生態学)の話をすることにした。 生態学会でのモリナガ主催のシンポで、「どうして開けるのか明確に」とエコゲノミクスにコメントした私である(3/27 の進歩参照)。しかし、「批判的であること」と「否定的であること」は違うのだ。エコゲ ノミクスは間違いなく、これからの生態学の一つの流れを作るであろう。だから ‥‥‥‥‥ などど言う暇あったらエコゲノミクスの勉強をしないと講義が出来んわ。
 ひじりが、新しいノートパソコン(ibook G4)を購入した。羨ましい。外見は私のと変わらないので、パソコンごと親切に入れ替えといてあげようかな。ともかくも、Mathematica の練習をして習得するようにね。

4/10(月)の進歩 大改訂増補版出来  私がどんなに悲しんでいても世の中は動いていく。「これから論文を書く若者のために:大改訂増補版」が 出来した。生協にも並んでいた。初版に比べ大幅に書き直したつもり。新たに大きく生まれ変わったと思っているので、どうかみなさん、お買い上げ下さい。
 三年生の実習も始まった。カタクリの種子生産戦略の解析をするのだ。実習室で説明していたら、コジコジ・ひじり・ブッチーの四年生三人組が、窓から中を 覗きに来た。何してんだこりゃ。思わず手を振ってしまった。三年生の林さんは、ブッチーと同じサークルだそうだ。私に対して「やさしくしてあげて」とブッ チーに言われたそうである。よくわかっている。講義の出席者が少なかったり、寝ている人がいたり、質問が出なかったり、二こま目が休講だと出席者が減った り(私の講義は一こま目)、ネタが受けなかったりすると私はたいそう傷つくのだ。
 ずっと、じゅりのことを考えている。はあ。取り敢えず、あちこちに写真を飾ることにしよう。

4/9(日) じゅりの樹  じゅりは我が家の子だ。葬 儀屋なんかに渡しはしない。ペット霊園なんかに入れはしない。我が家の庭に埋めてあげる。そうすれば毎日会える。いつでも話が出来る。
 じゅりを買った、ペットエコ仙台に行った。じゅりはここで、展示室に入る前に、我が家の子になると決まった。お腹の調子が悪くて奥で療養中の時に、キャ バリアの女の子を探している私たちの前に連れて来られたのだ。その時の販売員で、その後もじゅりを可愛がってくれていた斎藤さんにじゅりのことを伝えよう と思った。しかし、先月いっぱいで退職したとのことで会えなかった。ペットエコ仙台に隣接するザ・ガーデンで、あんずの樹を買った。帰宅して、居間の窓か ら見えるところに穴を掘った。穴の中に、我が家に来たときからじゅりがずっと使っていた毛布を敷いた。毛布の上にじゅりを寝かせてあげた。じゅりの上に、 もう一枚毛布を掛けてあげた。じゅりは、ストーブの真ん前に寝るほどの寒がりだったから。静かに土をかけた。じゅりの上にあんずの樹を植えた。じゅりは きっと、綺麗なあんずの花に生まれ変わる。花になって、私たちに甘えに来る。
じゅりの樹

4/7(金)- 4/8(土) じゅりが ‥‥‥‥‥  信じられな い。最愛の子が突然逝ってしまった。まだ五歳だというのに。
 木曜日の夜。帰宅してもじゅりが迎えに出ない。クッションの上で私を見ているだけだった。元気がなさそうだ。学会から帰った時もこんな感じだった。立た せてみても、後ろ足に力が入らず、ぺしゃんと腹這いになってしまう。足の具合が悪くなってしまったのか。明日の朝、病院に連れて行こう。
 金曜日の朝。立つことが出来ないのでご飯を食べられないじゅり。私の手に取って口に持っていくと食べたので、そうやって全部食べさせた。それから病院に 連れて行った。足の具合を診てもらうためだった。ところが、受付をしている頃に、こほこほと咳をしだした。診察が始まる頃には、よだれを流しながらぜいぜ いしだした。医者が言った。

「脳神経に問題が生じているかもしれません」

くらっとした。でもこの時は、これからの闘病生活を思ってのことだった。レントゲンを撮った。

「食道が拡張しています。よだれを飲み込めない状態で、気管によだれが入り肺炎を起こしています」

足の症状とは無関係で、やはり脳神経の問題だろうという。

「悲しい結果になるかもしれません」

‥‥‥‥‥‥まさか。

医者が「静脈確保」と叫ぶ。じゅりに酸素マスクを付け、点滴による治療が始まった。夕方まで様子を見るという。

「先生、大学の方は?」

どうだっていい。

夕方まで、私はずっとじゅりの側にいた。6 時過ぎに、様子を見に来た医者が、じゅりの舌が紫になっていることに気づいた。酸素飽和度が低下しているらしい。

「集中治療室に運びます」

くらっとした。この時は、「まさか本当にこのまま?」と思った。酸素が満たされたケージに入れられたじゅり。しかしすぐに、目がうつろになって頭をかしげ た。医者はあわててじゅりを出し、気管にくだを挿入、人工呼吸器につなげた。かわいそうに、自分で呼吸が出来なくなっている。

「意識が無い状態です。意識が戻ったときに、自分で呼吸が出来るようになるかどうか、この子次第です ‥‥‥‥‥‥」

暁子が、横浜から駆けつけてきた。顔をこすりつけて、「じゅり、じゅり」と泣きながら呼んだ。二人で、徹夜してじゅりを見守ることにした。声をかけたりな でたりしながら、酸素飽和度と心拍数を表示する機械の数値を見つめ続けた。意識が無いと医者は言ったけれど、目が私たちを追うし、意識はあるように見え た。頑張れじゅり、数値が安定したらきっと、自分で呼吸できるようになる。明け方の 4 時過ぎ、数値が安定して、目を閉じてじゅりが眠り始めた。落ち着いてきたのだろう。今の内にと、私だけ自宅に荷物を取りに戻った。法事で小田原に行かねば ならなかったのだ。ところが戻ってみると、 容態が急変していた。痙攣を起こしたのだという。心拍数が異常に高い。目の反応が消えていた。意識が完全に無くなったようだ。後になって思い返すと、この 時すでに脳死状態になっていたのだろう。それでも私たちは、「意識が戻れば」という医者の言葉を信じていた。痙攣が起きないようにと、じゅりの足をずっと さすり続けた。頭をなでて、「じゅり、もうそろそろ起きなよ」と代わる代わる声をかけた。法事に行くのも止めた。亡き母もわかってくれる。午後になって、 心拍数は安定してきた。しかし、じゅりの目は、左は開いたまま、右は閉じたままでまったく動かない。またたきもしない。開いている左目が乾かないように と、数分おきに涙液を差してあげた。本当に意識が戻 るのか?  ‥‥‥‥‥‥そうは思えなかった。夕方になって、様子を見に来た医者があっさり言った。

「脳がだいぶやられています。昨夜は、目のそばを突くと反射したのに、今はそれも無くなっています」

わずかに抱いていた望みを事も無げに潰されたと思った。暁子は、顔を被って涙をこらえた。言葉を交わすことも無い時間が過ぎていった。無言で、涙液を差 す。元気になったときに、目が見えなくなっていたら可哀相だから。どれくらい過ぎたであろうか。ようやく、暁子に話しかけた。

「これは延命治療だと思う。本当に望みはあるのか、今後の見通しを聞いてみよう」

医者に来て貰った。

「意識が戻る可能性が少しでもあるのなら、最後まで頑張ります。しかし、その望みが無いのなら、これ以上苦しめたくありません」

医者も率直に答えてくれた。

「30 年の経験から言うと、望みは無いでしょう。脳がやられていて、心臓が動いているだけの状態です」
「わかりました。暁子と相談します」

医者が席を外した。決断しなくてはいけなかった。人工呼吸器で心臓が動かされているだけで、もう、じゅりは生きていないのだ。暁子は、机に突っ伏したまま 頷いた。このとき初めて、私は嗚咽した。医者に、延命治療を止めて欲しいと伝えた。私の腕の中で終わりにしてあげたい。じゅりを抱えると、頭が力無く傾 ぎ、この体の中にじゅりはもういないんだと思った。左手で、じゅりの頭を支えて あげた。4 月 8 日午後 5 時 54 分、私に抱きしめられながら、じゅりは小さな命を終えた。暁子は泣きじゃくっていた。私もまた嗚咽した。
 じゅりを我が家に連れて帰る車の中で暁子が語った。

「明け方、白い物が飛んで来るのが病室の窓から見えたの。鳥かなと思ったけれど、なんだかわからなかった。じゅりを迎えに来た天使かもね」

じゅりは、暁子の腕に抱かれていた。いつもそうしていたように、腕の中でくうくう寝ているみたいだった。

4/6(木)の進歩 仙台二 位  ベガルタ仙台がサガン鳥栖に 3-0 で勝ち二位に躍進した。二位なんていつ以来? ひょっとして、J1 昇格を決めた 2001 年以来か?
 冷たい雨がしのしのと降る中の試合(終了間際には雪に変わった)。凍えそうな寒さなので、鳥栖の選手には堪えるか。いやそれ以上に、内のブラジル人に堪 えているかも。実際、仙台の立ち上がりは悪かった。とくに酷かったのがロペスだ。ろくに動かずにボールが来るのを待っているだけ。守備はまったくしない。 攻撃のときも、スペースに走り込むこともなければ、ボールを呼び込む動きもない。ロペスって、こんなにも運動量の無い選手だったか?  実は、ブラジルの家に泥棒が入ってしょげていたのだという(J's ゴールより)。 プロなんだからちゃんとお仕事しなさい。それでも、前半 30 分くらいから仙台のペースになってきた。ロペスが前を向いてボールを持てるようになったことが大きい。なんだかんだで、仙台の攻撃の中心は、ボルジェスで もなくチアゴネーヴィスでもなくロペスである。そして前半 43 分、コーナーキックに走り込んだロペスがボールめがけてジャンプした。後ろにいた磯崎は、ロペスがヘディングシュートをすると思っていたという(J's ゴールより)。 ところが、ボールが素通りで自分の所に来てびっくり。思わず顔面に当たったボールがゴールに入るという、記念すべき (いろんな意味で)仙台移籍後初ゴール を磯崎が決めて先制した。この一点は大きかった。点の動かないまま進んだ後半 32 分、鳥栖のセンターバック金が、危険なプレーで一発退場になった(この判定は厳しすぎだと思った)。その直後、鳥栖が守備陣を修正できていない内に、ボル ジェスのポストプレーから菅井がゴールにたたき込んだ。記念すべき(こちらは一つの意味で)プロ初ゴールだ。「しっかり喜びを表現することが出来たか?」 という質問に、「それは・・・まぁ、急な出来事だったので」と答える菅井(J's ゴールより;太 字は私)。 急な出来事であったか。
 昨日の試合を見て思ったこと。ブラジル人トリオの華やかさばかり取り上げられているけれど、実のところ、今の仙台を支えているのは守備陣だ(GK と DF と三人のボランチ)。6 試合で 3 失点という守備陣の奮闘が二位という結果につながっている。ブラジル人があまり守備をしない(とくにロペスが酷い)だけに、中盤の三人(梁・熊林・千葉) の奮闘は涙さえ誘ってしまう。「ロペス、お前がカバーしろよ」っていう所を、遠くから駆けつけた梁がカバーするのだから。ブラジル人の守備意識が高まれ ば、高い位置からボールを奪えるようになって破壊力倍増だと思う。ロペスには、ブラジルの家の戸締まりを厳重にするなどして、今後の奮起を期待したい。
 新四年生らに、「Ovid を用いた文献検索」の講習をした。ちゃんと覚えてくれたか。これからは、「これこれの論文を調べておくように」と言って済ませるようになるので楽だ。

4/5(水)の進歩 今夜は鳥栖戦 「Ovid を用いた文献検索」の ver. 5.0 が完成した。そして、新四年生らに配った。これを読んで文献検索の仕方を覚え、ばりばり文献を調べておくれ。やはり、自分で論文を見つけだす力をつけない とね。明日にでも講習を行うので、目を通しておいて頂戴。この文書を最初に作った頃は、文献検索と言えば Ovid だった。しかし最近では、Scopus などというのも出てきた。Scopus は、その論文を引用している論文もたちどころにわかるので強力だ。その点、Ovid は落ちるな。かといって、「Scopus を用いた文献検索」などという文書を作る気力はない。
 新四年生へ。文献検索は、以下の三つを行うように心がけよう。

1. Ovid などを用いて、関連する文献を検索する。
2. 検索した文献を手に入れたら、その文献の参考文献リストを見る。そして関連文献を探す。
3. 重要な文献に関しては、Scopus や Web of Science などを用いて、その文献を引用している文献を検索する。

1 と 2 も大切だけれど、3 も忘れてはいけない。その後の研究の流れを知る上でとても有効な作業である。最新の文献情報を効率よく手に入れることも出来る。
 コジコジとひじりと個別面談し、卒業研究の話をさらに進めた。まずは、簡単なモデルを作って(数式を使わなくてもいいから)頭を整理することにしよう。 そうして研究の狙いを明確にしていくことだ。なお、コジコジは、研究材料とする植物について横ちゃんにさっそく良い助言を頂いた模様だ。いつもありがと う。
 さ、これから、サガン鳥栖をやっつけてくる。今夜は祝杯だ!

4/4(火)の進歩 明日は鳥栖戦  ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジ アム仙台にサガン鳥栖を迎え撃つ(午後 7 時キックオフ)。鳥栖は、開幕当初こそ躓いたものの、このところ二連勝と復調気味である。しかし必ず勝たなくてはいけない。鳥栖に勝たずして昇格はあ りえない。明日は平日の試合なので観客動員に不安が残る。一人でも多くの人がスタジアムに駆けつけ、我がクラブを後押しすることを願いたい。One for Vegalta, all for Vegata。老いも若きもベガルタ仙台。
 今日は一日、新四年生のために、「Ovid で行う文献検索」の改訂に没頭した。Ovid も EndNote もバージョンアップしているので、それに合わせて改訂する必要があるのだ。昼頃、Ovid で保存した検索結果を EndNote に取り込む作業がうまくいかずに苦悩した。Biological Abst (ovid) というフィルターを使うと、書誌情報がうまく取り込めないのだ。一時は改訂を諦めそうになったが、フィルターを改良したらうまくいった。なぜに、最新版の フィ ルターなのにちゃんと動作しないんだ?
 昨夜のじゅり。

じゅり
なんか不思議な格好のじゅり。後ろに生えているものは何か。

じゅり
その実の姿は、後ろ足に力が入らず、横着なお座りでおやつ(実は錠剤だ!)をおねだりしているのであった。


4/3(月)の進歩 ちっとは警戒しなさい  じゅりの足の具合は未だよくなっていない(3/29 の進歩参照)。相変わらず、後ろ足が棒立 ちのような感じで歩いている。力が入らないのか、ふにゃっと尻餅をついてしまうこともある。でも、元気にはなっている。学会から帰ったときにはほとんど 動かずにじっとしていたけれど、ちょこまか動くようになった。朝晩と与えている錠剤が効いているのか。ちなみに、じゅりは完全に、錠剤を おやつと思い込ん でいる。錠剤を取り出す私をじっと見つめ、「おいで」と呼ぶとトコトコ(まだ走れない)やってくる。そして、お座りをして超真剣な目で 見つめる。 「よしっ」と錠剤をあげると、がじがじがじっとあっという間に食べちゃうのだ。以上の動作は、本当のおやつをあげるときと全く同じで ある。錠剤は苦いだろ うに、「怪しい、危ない」と疑う心は皆無といえる。昔飼っていた猫は異様に警戒心が強く、錠剤なんて絶対に食べようとしなかった。無理矢理飲み込ませる と、「えっえっ」とやって吐きだしていた。それはそれで困った子であったが、じゅりはじゅりで、これでいいのかと思うのであった。
 私も目医者に行った。涙が多くて物が見えにくい上に、左の目が凹んでいると暁子に言われたのだ(面倒なので詳しい描写はしないが、さほど変なことには なっていない)。検査の結果、目に傷もなく左右の目とも問題なしであった。目から鼻への通りが悪いために涙が多いのかもしれないので、通道の検査をするこ とになった。目薬をさされて仰向けになったら、医者がいきなり目に注射をした!(正確には、眼球の脇にか?)。ああ、 死ぬほど驚いた。前もって言っ てくれ、心の準備が出来ていなかった。目薬は麻酔であったか。目に塩水を注射し、それが鼻に抜けるのか調べる検査であった。こちらも異常な しだった。
 ひじり登場。さっそく、卒業研究の打ち合わせをした。植物体の形に関する数理モデルに興味があるという。ずいぶん昔になるけれど、私は、草の形の数理モ デルの論文を書いたことがある。イチリンソウ属植物の形を調べたこともある。そのせいか、地下茎を伸ばして成長していくことの適応的意義に関する話になっ ていった。理論的予測と実証的研究の両方が出来て面白そうだ。その後、コジコジとも卒業研究の話をした。ムカゴの適応的意義を解析することになりそう。な んで、種子は小さくてムカゴは大きいのか?  よく考えるとわからん話だ。二人でうんうん唸って手詰まりになったところで、今日の話し合いは手打ちとなった。

4/2(日)の進歩 雨  今日は、外壁にタイルを貼る工事の日のはずであった。しかし雨模様。雨だと工事は出来ないらしく、業者は来なかった。ならしょうがないとぼーっとした後、 久しぶりにじっくり料理をしようと買い出しに行ったりした。
 午後は、京都パープルサンガ対アビスパ福岡の試合を見た。去年の J2 の二強であった両者の対決が、J1 では最下位対決になっている。上がった後のことも見据えて強化しないと大変なことになりそうだ。それにしても、雨とはいえ、入場者 3670 人とは何という体たらくだ、西京極。これじゃ、J2 でも下の方の観客動員ではないか。その後、浦和レッズ対名古屋グランパスエイトを見た。雨なのに入場者 4,4625 人とはさすが埼玉スタジアム。日本中が浦和みたいになればいいのにといつも願っている。試合の方は、前半は浦和、後半は名古屋が支配し、0-0 の痛み分けであった。玉田よりも寿人の方が上であると確信し、試合を見終えた。

4/1(土)の進歩 勝った ベガ ルタ仙台がヴィッセル神戸に 1-0 で勝った。圧倒的に支配されながらも、少ない好機を活かして点を取った。こういう勝ち方が出来るのは大きい。
 午前中、モールに行って買い物をした。何を買ったか。それは大々的に秘密だ。大人の階段をさらに登ったと言っておこう。
 午後は、ブランメル生態のサッカーに久しぶりに行った。30 分くらい遅れて行ったのに三人しかいない。理一も山本もいなくなってしまったしなあ。とりあえず、隣でサッカーをしていた人達を誘って一緒にゲームをし た。そのうちにブランメルの人々もやってきて、十数人になった。
 三時過ぎに私は切り上げ帰宅し、録画していた試合を(結果を封印して)見た。立ち上がりから神戸が試合を支配。バロンにボールを集める攻撃で翻弄され る。仙台は、中盤での簡単なミスが多く、前線にまったくボールがつながらない。中盤を完全に支配され試合は進んだ。ボルジェスも北本に押さえ込まれてい た。それにしても、北本(ヴィッセル神戸)と土屋(大宮アルディージャ)の見分け方を知りたい。ついでに、田中誠と鈴木秀人(ともにジュビロ磐田)の見分 け方も知りたい。話がそれた。ひやっとする場面が何度もあったけれど、神戸の決定力の無さに助けられた。枠を捉えたシュートも、GK 高桑の好セーブで弾き出した。後半の中頃になって、仙台もようやく好機を作り出した。ロペスがドリブルで突破したり、チアゴネーヴィスが好パスを出した り、梁が惜しいシュートを放ったりと、試合は仙台に傾き出す。引き分けで十分かと思っていた後半 43 分、チアゴネーヴィスのスルーパスを受けた梁が右足で地を這うシュートを放つ。それを神戸 GK 萩がなんとか弾くも、詰めていてボルジェスが落ち着いて流し込んだ。残りの五分が長かったこと。相手陣の左サイドにフリーで持ち込んだ梁が、安直にセンタ リングを上げたのには呆れた。なぜ、コーナー付近に持ち込んで時間稼ぎをしない? 終了の笛が鳴ったときはほんに嬉しかった。
 梁のシュートは、今週の練習の賜であろう。今までの梁ならふかしてしまったかもしれない。真面目に努力することは大切だなあといたく思ったのであった。 これで波に乗れそうだ。5 日のホームでの鳥栖戦にきっちり勝って、勢いに乗ろう。「波」に乗るのか「勢い」に乗るのか、いったいどっちかね。