「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム


7/30(水)の進歩 八甲田山での野外実習始まる  今日から、八甲田山での植物生態学野外学生実習が始まった。三年生四人(中村さん・内野さん・藤原さん・加藤さん)を乗せ、車で八甲田へ。この四人は偉 い。「二年前の実習で、学生を乗せて木に突進しちゃったんだよ」と明言したのに、車に乗せてと言ってきたのだ。十和田インターを降りて、十和田湖に立ち寄 りした。そして、奥入瀬渓流を通って八甲田山植物実験所(実習時の滞在場所)へ向かった。奥入瀬は、綺麗な渓流が道路沿いにずっと続いている名勝だ。車の 停めどころが難しく、「どこで停めて散策しようか」と迷っているうちに、あれよあれよと道路を走ってしまうのだ。途中、例の木を発見た。私の突撃後も立派 な巨木ぶりは健在であった。三時半に実験所に到着。他の学生には三時集合と言っておいたけれど、「三時または私の到着時間」が正しい集合時間なのだ。雨な ので園内の散策は行わずに、酸ヶ湯温泉にみんなで浸かりに行った。夕食後は自由時間となり、三年生はトランプだのをしていた。入れてもらえなくて寂しかっ た。しかしそれは些細なことだ。思い出の地で、友蔵と深い話をした。こっちの方が遙かに重要である。十時に寝た。眠かったから。
7/29(火)の進歩 定期試験よりは 月初めの談話 会。といってもまだ月末だけど、八月上旬は野外学生実習や大学院入試で忙しいから今日やってしまった。フィールド調査のため参加者は少なかったけれど、盛 り上がった。モリナガが、議論を引っ張ろうとしてる意気が伝わってきて良かった。会の最大の議題は、「綾子の院試勉強の時間をどうするか」であった。大学 の定期試験よりは勉強しようをスローガンに、試験前々日から試験勉強体制に突入することに決まった。で、卒業研究の調査代行者名簿の作成に 取りかかることにした。
 明日明後日は、高校生に大学を見学してもらうオープンキャンパスという催しが行われる。その準備が進んでいて、キャンパス入り口の建物には「理学って何 だろう」という垂れ幕が。これに対する熊ちゃんの答えは的確であった。

「そんなの気にしない。」

 明日から 8/3 まで、八甲田山での野外学生実習に行ってくる。天気が心配、晴れると最高なんだけどねえ。それと史上最大の気がかりは、8/2 の柏レイソル戦を見ることができないこと。あーあーあーーーー。この一戦は、ほんに仙台の命運を賭けたものになりそうだ。相性のいい柏にきっちり勝って、 気分すっきり上昇機運に乗ろう!八甲田の地より我が魂を送る。というわけで、しばらく更新はお休みです。メールは見るので、なんかくれるものがあったら知 らせて頂戴ね。
7/28(月)の進歩 感謝感激 なんと、ガスクロマト グラフがタダで手に入りそうだ。進化学研究室の横ちゃんからメールが来て、某所で不要になった物が二台あるとのこと。それを回してくれるそうだ。感謝感 激。いつもお世話になってばかりでどんなお礼をすればよいのか。浮いた百万円でぱーっと宴会するか。ガスクロマトグラフ購入のことを横ちゃんが知ったの は、私のこの日記を読んでらしい。いやー、この日記が初めて役に立った。何でも書いておくものだねえ、欲しいものは。
 研究棟に向かう道で、自転車を押して登校して来たくにっちとあった。一緒に研究室に歩きながら、彼の研究の相談を受けた。「方法を変更しようと思ってい るんですけど」と言いかけて、棟の入り口の脇に自転車を置きに行くくにっち。そこで閃いた。構わず私一人、エレベーターに乗って部屋に行ってしまったらウ ケそうだ。でも、当然待っていると思っていた私が居ないと知ったときの、くにっちの顔が見られないのもつまらない。やむなく断念した。
 彩子がヤマユリの匂い測定に使っているお箱様(7/25 の進歩参照)が、連日の雨に打ちひしがれお釈迦様に なりそうだ。木枠が取れちゃってもう瀕死の状態。友蔵に修理して貰わないと。
 今日は、研究室にじゅりを連れてきている。三年生が試験の答案を取りに来るので、じゅりに会わせたいんだよ。じゅりは、熊ちゃんにお散歩に連れて行って 貰って嬉しそうだった。
 久しぶりに自分のモデルの解析をした。相変わらず難しい。進歩しているのかいないのか?
 今日の発見:ヤスムラは八甲田の主のようであるが、大岳(八甲田連峰の主峰)に登ったことが無いことが判明した。紐で縛って頂上に引き吊り上げるか、槍 で突き刺して頂上に追い立てるかのどちらかが必要だ。イタポン・小野田・ひさし・ヒラガの八甲田四人衆に任せよう。
7/27(日)の進歩 降格圏内転落 朝目覚めて、「昨 日負けたんだ。降格圏内の 15 位に落ちたんだ」と思い出した。夢じゃなかった。昨日は、酔いもあってわめき散らした。じゅりがびびって、二階の寝室の隅の鏡台の下に逃げてしまったほど だ。試合の映像を見ていないだけに余計苛々が募った。マルコスと渡邊が退場だって? いったい何があったんだ? 今日、ネットで情報を探ると、審判批判が渦巻いている。また審判か ………。大分がなんと 8-0 で神戸に勝ったので仙台が 15 位に転落。残留争いのライバル大分の 8-0 という大勝、調子を上げて来たと見るべきか、この試合で今シーズンの全得点を取ってしまった(あ とはずっと無得点)と見るべきか? やっぱ前者だろうなあ。それに、得失点差を一挙に 8 も稼いだのは、一勝以上の価値がある。しかし、仙台の試合内容は悪くなかったという。まだ 16 試合もある。悲観することはない。一戦一戦に魂を込めて勝ち抜いていこう。
 とうとう、宏太の卒業研究が本格始動した。一緒に青葉山に行ってウバユリの個体マークと人工他花受粉処理をして来た。この前雨の中で個体数を数えたとき には 100 個体位しか見つからなかったのに、今日、一個体一個体マークをしながら数えていったら 160 個体位になった。人間、物事に真剣に取り組まなくてはいけないねえ。
 そう言えば一昨日、重大な失言があった。友蔵と彩子(+他の人)が使うのならガスクロマトグラフを買おうかということについて(7/25 の進歩参照)。自分一人で使うことになるのか気になった彩子の発言。

「牧野さん(注;友蔵のこと)は、博士課程が終わったらどうなるんですか?

さあて、どうなるんだろうねえ?
7/26(土)の進歩 いよいよ宮城県沖地震が来るのか  大きな地震(宮城県北部で震度 6 弱)が二度もあった。一度目は夜中。突然の揺れに目覚め、宮城県沖地震かとじっと様子を伺った。それほどは強い揺れもなくおさまったので(仙台は震度 4)、そのまますやすや寝た。二度目は朝。今度こそ宮城県沖地震かと様子を伺ったけど、やはり違ったみたい。また眠りについたら、「東北の地震のことをテ レビで大報道している」と実家から電話があった。やむなく起きてテレビを見て、思いの外大きな地震であったことを知った。5/26 の大地震といい、このところやたら地震が多い。ついに宮城県沖地震が来るのかなあ。怖い。唯一よかったのは、宮城県が誇る面白い顔のアナウンサーが 全国ネットで出たことである。仙台放送局からの中継で、瓢箪が眼鏡を掛けたようなアナウンサーが出てきたでしょう。彼が、我が家の話題を独占している面白 い顔のアナウンサーだ。
 がんちゃんの論文改訂にコメントした。改めてレフリーコメントを読み返すと、みんな好意的で全然厳しくない。そして「大改訂後に掲載可」か「小改訂後に 掲載可」を答申している。これでどうして一旦リジェクトになったのだろう? 何かよくわからない。まともかく、ちゃんと直せば絶対に通ると思うぞ!
 宏太のフィールド作業を強行しようと思ったけれど、あまりに雨が激しいので断念、というかさっさと撤退。いい加減止んで欲しいよ。
 八幡の室内フットサル場でサッカーをした。久しぶりに点を取って嬉しかった。
 さあ、いよいよ今夜は浦和レッズ戦。ベガルタ仙台の活躍をラジオで応援するぞ!
7/25(金)の進歩 お箱様  彩子の卒業研究の様子を見るためフィールド調査に付き合った。友蔵謹製の箱をヤマユリに被せて、匂いの強さを測ったりとか。「箱に名前は付けたの?」と聞 くと「付けていません」との答え。なにーー。指導教官として、私の教育が至らなかった。そこでさっそく、「お箱様」と命名した。お箱様を敬 い大切に使うことで、友蔵先輩への感謝(と、お箱様のメインテナンスの依頼の気持ち)を顕わすのだ。ヤマユリには個体番号が付けてあり、それぞれどんな処 理に使うのかを、略号で紙に記録してある。夜の訪花量測定用の個体は「夜」、性投資の測定用の個体は「性」、花の香り分析用の個体は「香」、蜜量測定用の 個体は「蜜」だ。記録紙には、夜夜性蜜性夜性香蜜性といった文字が並んでいて、なかなか危ない感じだ。ともかく、彩子と実質指導者のモリナ ガが、楽しそうに調査に取り組んでいて良かった。ちなみに明日は、調査を始めて以来初めての休日になりそうで、「やったーー、受験勉強が出来る」と彩子が 喜んでいた。私はちょっと、不憫な気持ちになった。附記:マークしてあった個体を一本、私が踏みつぶして折っちゃった。
 研究室に戻ってから、ガスクロマトグラフを買おうかと盛り上がった。安くはないけれども超高くもない。彩子のために買うのはもったいないが、 じゃなくて、他にも使いたい人がいる方が購入意欲が高まる。で、友蔵も、マルハナバチが花に付ける匂い物質の分析をしたいという。お箱様にお供えするつも りで購入するか。
 がんちゃんが、American Journal of Botany から返ってきた論文の大改訂を終えた。で、改訂内容と説明の手紙を検討するため私が読んでいる。
 牧が来室。久々に雑談した。
7/24(木)の進歩 人間ドック異常なし このところ 胃の具合が悪く、さらには人間ドックの胃の撮影のとき、技師が映像を見ながら眉をひそめていた(7/8 の進歩参 照)。これは不吉な思っているところに、人間ドックの検査結果が帰ってきた。何も異常なし。うーむ、妙な自信をつけて、酒食生活がまた乱れてしまいそう だ。
 ヒバ子とシイちゃんの論文セミナー。会議のため、ヒバ子のは終わりの方しか聞けず。友蔵は感無量であったのか? しいちゃんの論文は、ハチドリ(昼の訪花者)とコウモリ(夜の訪花者)の両方に媒介される花の話し。彩子の卒業研究のテーマに近い話だった。でも彩子は フィールドのため聞くことができなかった。やさしいシイ先輩は、彩子に改めて論文の説明をしていた。
 昨日の試験の採点を終えた。答案を返すからみんな取りに来て頂戴ね。せっかくいろいろ書き込んだので、取りに来てくれないと虚しいのだ。講義アンケート で、一つだけ不快なコメントがあった。私は批判は受け入れるが、罵詈雑言はお断りだ。ああ、しばらく不快感が続きそうで不快だ。
7/23(水)の進歩 講義アンケート 生物学科三年生 向けの講義の試験が終わった。そして、毎年恒例の講義アンケートをしてもらった。「講義で取り上げた話題のどれが面白かったか」「講義の総合評価は?」と いったことを聞くのだ。今年の評価は例年より厳しかった。しゅん。何がいけなかったのだろう? それと、うまく丸め込まれている気がするという感想もちらほらと。実際、うまく丸め込んでいるのだ(嘘だって。自分で正しいと思うことを述 べているだけ)。また、こんな感想もあった。スライドに仕込んでいる小ネタに関して、「ボケッぱなしは良くないです。(自分で)ツッコむ」ように。へー い。
 彩子・モリナガと、彩子の卒業研究の方法の議論。ヤマユリの蜜量測定について、微妙な議論を交わした。彩子は、大学院試験直前というのにフィールド作業 の真っ盛りだ。受験勉強が大変そうで可哀想なことこの上ない。でも、「私より勉強出来ない人が 20 人位はいますか?」と聞かれても困るよ。
 昨日紹介した「おつきあいを断る」の手紙文例はなかなか味わい深い。たとえば、「なんと申しあげればよいのか、適当な言葉が浮かびませんが」と書きなが ら、「あなたのお気持に添えない」と、極めて的確な言葉で断っているあたりとか。あるいは、「お仕事にお励みください」-- 直訳すれば、「い いから仕事してなさい」 -- と命じるあたりも素晴らしい。
 昨日は、仙台スタジアムで行われた、日本女子代表対韓国女子代表の試合を見に行った。韓国を 5-0 とちんちんにして爽快だった。FW 大谷・トップ下小林・ボランチ宮本とか良い選手だねえ。これからは、もっと女子サッカーに注目しよう。
7/22(火)の進歩 Microsoft Office の文例集  ひょんなことから、Microsoft Office の手紙文例集の存在に気づいた。ウケた。こんな宝の山に今まで気づかずにいたとは。例えばこんな感じだ。

婚約解消のお詫びと報告
「つい先頃、皆さまから、お祝いのお言葉をいただきましたばかりで誠に心苦しいのですが、不本意なお知らせをお許しください。私たちは、やむを得 ない事情から、この婚約を解消することとなりました。何れ改めてお目にかかりお話しいたしますが、皆さまのご期待に添えない結果となりましたことをお詫び 申しあげます。これまでに賜わりました数々のご好意を、深く感謝いたしますとともに、以前にも増して、よろしくお導きのほどをお願いいたします。お詫びか たがた、ご承知置きくださいますよう、お願い申しあげます。」

おつきあいのお願い
「日頃よくお会いしますのに、突然お便りを差しあげ、驚かれたことでしょう。しかし、精一杯の勇気をふるって、この手紙を書いています。多分、あなたはお 気付きになっていらっしゃらないでしょうが、それを承知のうえで、思いきって書きます。あなたと二人きりで、話をしてみたいのです。一度だけ、チャンスを 与えてください。身勝手な手紙を差しあげたことを、お許しください。お返事をいただければ幸せに存じます。」

おつきあいを断る
「お手紙、拝見いたしました。このたびは、お手紙ありがとうございました。私のことを、そのようにお感じくださっていたことを知り、とても光栄です。なん と申しあげればよいのか、適当な言葉が浮かびませんが、あなたのお気持に添えないことを、お許しください。実は、先ごろ両親のすすめる方とお見合いをし、 結婚のお約束をしたばかりでございます。申しわけございません。一日も早く、あなた様を愛される女性の現れることを、陰ながらお祈り申しあげてます。どう かご自愛のうえ、お仕事にお励みくださいますように。」

「おつきあいのお願い」と「おつきあいを断る」がセットで用意されていてイイ感じである。勇気出して交際を申し込んだら、「おつきあいを断 る」がコピー&ペーストされた手紙が帰って来たら立ち直れないだろうな。Office の担当者には、さらに意欲的な次回作を期待したい。
 彩子も宏太も、忙しくフィールドに出かけている。しばらくは忙しくなりそうだ。
 「生殺与奪くん」を改良した。合否判定方法を私が勘違いしていたみたい。
7/21(月)の進歩 デジカメ購入 目覚めたら十時 半。このところなぜか、眠くてしょうがない。出掛けるのもかったるいので、家で一日茫洋と過ごすことにした。それでもまあ、掃除をしたり、釜揚げうどんを 食べたりとか。ちなみに暁子は、釜揚げうどんの亡者である。白くて細長く、素麺や冷麦やパスタで無い食べ物はみんな釜揚げうどんにしてしまう。暁子といる と、他のうどんは食べさせてもらえないのだ。釜揚げうどんを食べた後は、録画してあった「救急救命室 ER」を見たりして過ごした。そして、横浜に帰る暁子を送りがてらヨドバシカメラへ行った。デジカメを買うのだ。必要性を感じてしまった。じゅりを 撮ることにしか使わない気がするが。で、機種がたくさんあり過ぎて、何がなんだかわからない。こういう場合、「どれを買ったら良いのかわからない --> 気持ちが萎えてくる --> 買うのはもったいないと思い始める --> 買うのをやめてしまう」というのが、私のお決まりである。そして今日も、かなり気持ちが萎えてきた。しかし買った。買わなかったら、ヨドバシカメラの駐 車料金が無料にならないという思いが私を強く支えたのだ。家に持ち帰っていろいろ遊んだら、けっこう楽しい。でも十日で飽きそうな気もする。そう そう、今日はもう一つ大決心をした。大枚五十万円を払って、家を改装することにしたのだ。和室の窓の所に障子を付けたりして、和室前の坪庭を演出するので ある。
7/20(日)の進歩 価値ある引き分け 昨日の試合は 良かった。執念の戦いで見事引き分け、勝ち点 1 を獲得した。昨日のような戦いが常に出来るようになればもう大丈夫だ。仙台は確実に回復しつつある。「景気は底を打った」とか「緩やかな回復基調にある」 とか何度も言いながらちっとも回復しない日本経済とは違う。市原戦の前半で底を打ち、後半で回復の兆しを見せ、FC 東京戦で回復軌道に入り、昨日の試合で力強い回復基調に入った。つまりは福永の復活だ。彼が入ったことによって中盤のバランスが良くなった。それとやはり マルコス。昨日の試合で突然復活してきて、仙台の攻撃の質を飛躍的に高めてくれた。前線でタメを作ってくれるし、ヘッドが強いのでクロスの的になる。今ま でよくもサボってくれたなと腹も立つが、マルコス様々であることは認めざるを得ない。これで連敗は止まった。さあ、これからは勝ちまくるぞ!
 今日は、久々に暁子と一緒に庭仕事をした。突然思い立って、駐車場の奥をお洒落にしたのだ。まずは、置いてあった花鉢をどかし車も動かして、駐車場を デッキブラシでごしごし擦った。先日、階段を奇麗にしたことに味をしめたのだ(7/13 の進歩参照)。次に、 駐車場の奥にお洒落な板を敷き詰め、その上に花鉢を並べた。これで、ぐっと見栄えが良くなった。
 今日の叱られ:じゅりを車に乗せ走っていたら、暁子の膝の上でおしっこしちゃった。こんなの初めて、何やってるんだー。じゅりは、暁子にすごく叱られ た。
7/19(土)の進歩 祝アクセプト Journal of theoretical Biology に投稿していた卵の順次産卵の論文がアクセプトされた。目出度し。自分が筆頭著者の論文は実に久しぶりになってしまった。
 突然、こんな喩え話を。ある会社に勤める A さんは、会社の先輩方がやっているように、会社の前の道路に車を停めていた。ところがある日、A さんだけが駐車違反で捕まってしまった。同じように路上駐車している先輩方はお咎め無し。どうしてかと思ったら、「路上駐車宣言書」を先輩方は提出してい て、この宣言があれば大丈夫だったというのだ。「そんな馬鹿な」と A さんは思ったが、まわりは A さんを突き放すばかりであった ………。辻本清美さんを逮捕するという、不正義・卑劣・破廉恥な行為に私は憤慨している。たしかに辻本さんは、国から交付される秘書給与を 「流用」した。そういう点では悪い。しかし、秘書給与を「流用」していない議員などいないであろう。他の議員の場合、「秘書が自主的に給与を寄付」という 形を採るなどして、実質的には流用しているのだ。辻本さんも他の議員もやっていることは同じ。他の議員は、「路上駐車宣言書」のごとく、形式をきちっと整 えてやったというだけのことだ。永田町には、はるかに悪いことをやっているヤツが一杯いるのに、こいつらを放置しておいて、駐車違反程度の些細な罪ばかり 追求するなんて! その狙いが、目障りな議員を潰すことにあることは明白だ。そして、「事件」から一年三ヶ月も経ってからの逮捕。衆院解散風が吹く中、辻本さんの復帰の芽を 潰してしまおうというわけだ。もう一つの狙いは、同じ「罪」で議員を辞職した田中真紀子さんへの警告 -- 復帰を考えなさんな。大物だから、大人しくしていれば見逃してあげるよ -- に違いない。私は、辻本さんを断固支持する!
 今夜は、ホーム仙台スタジアムで東京ベルディ 1969 戦。きっと勝つ。予感がするのだ。報道では、マルコスがついに復帰するらしい。私の正直な気持ちは、「待っていたぞマルコス」が二割、「何してたんだ、給 料泥棒」が八割だ。マルコスに対する仙台サポの不信感が募っていることは事実。それを吹き払うために、これからは、今までを挽回して余りある活躍をしてお くれよ。
7/18(金)の進歩 生殺与奪くん 先日来取り組んで いた秘密プログラムが完成した。その名を「生殺与奪くん」と呼ぶ。ボタンを押すとシャカシャカと計算して、若者の運命を決めてしまう恐ろしいプログラム だ。他人の生殺与奪の権を握ることが幼い頃からの夢だっただけに、感極まりない。
 昨日は、くにっちの論文セミナーもあったんだ。日記に書くのを忘れてしまった。気にしないでおくれ。今、「忘れてしまった」と書いたばかりではあるが、 忘れていたわけではないのだ。
 宏太と一緒に、大学の実験園裏と青葉城址へウバユリを見に行った。ウバユリは、宏太の卒業研究の調査材料なのだ。で、うさうさあった。実験に使う個体数 は十分確保できるであろう。さらには、青葉城址にはもう咲いている個体があった。ウバユリはヤマユリの後に咲くはずなのに。ヤマユリはようやく何個体か咲 き始めたところなのに。実験園裏のウバユリはまだ蕾さえ露出していなかったのに。来週にはもう実験開始だな。
7/17(木)の進歩 誰か私を止めて いけない。先日 来、ほぼどうでもいい仕事に凝ってしまっている。手作業でも 2-3 分で済む作業をエクセルのマクロでやらせようと、もう何時間も熱中してしまっているのだ。時間の損得関係の概念が完全に崩壊してしまった。でも私は、凝り 出すと、無駄なこととわかっていても止められないんだよ。唯一良い点と言えば、夜も作業に熱中してしまうので、飲酒量が減ったことくらいか。
 シャルル(フランスからの留学生)とモリナガのセミナー。「今日のセミナーは、シャルル、森長です」というメールが来たので、シャルル森長と 名乗ることになったのかと思った。で、シャルル森長は、手際よく綺麗にセミナーをした。マイクロサテライトマーカーの説明が無かったので、その有り難さが 伝わらなかった危惧はあるが。一方のシャルルは、エクセルのシートを液晶プロジェクターで映し、あちこちに作っておいた図を探し出しながら説明していた。 話す順番をよく間違えないなと、妙なところで感心した。
 昨日のナビスコカップの試合、負けはしたけれど光明を感じた。何より、「勝ちたい」という気持ちが伝わってきたし、財前・石井・シルビーニョ・福永の中 盤が良く機能していた。山下の絶不調さには頭を抱えたけれど。ともかく、明るい気持ちで土曜日の東京ベルディ戦に臨もう。
7/16(水)の進歩 講義終了 生物学科三年生向けの 講義が終了した。やっぱほっとする。今年は出席者も多く、私としてはまあ納得がゆく講義ができた。熱心に聴いてくれている「熱さ」を感じた学生も何人かい たし。今日の講義内容「これから論文を書く若者のために」も、みんな熱心に聴いてくれた。仕込んでおいたネタもウケたしね。私が良い例としてあげたイント ロダクションに関しては、鋭い指摘もあった。上原君は、なんか釈然としないと言い、「着眼点を書いていないからだわかりました」と講義終了後話しに来た。 お見事。イントロ折り紙(「これ論」の第二部 3.5 節参照)を紹介して、

「どういう現象を見て」
「なぜその現象が問題なのか」
「どういう着眼で」
「何をやるのか」

という骨子でイントロを作ると良いと話した後だったので、私もことさら嬉しかった。倉持君は、「そのことを明らかにして、それで何が面白いのかが理 解できない」という、かなり根元的な疑問を述べた。この突っ込みには正直焦った。そしてその昔、研究に対する指摘で一番いけないのは、「それが何な のですか」と聞くことだと言っていた同級生を思い出した。
 今夜はナビスコカップの FC 東京戦だ。故戦術君が今の仙台を見たら、「仙台、気持ち気持ち」と叫ぶと思う。気持ちを入れて闘って、勝利の味を思い出そう!
7/15(火)の進歩 分野名の間違い探し 訳あって、 私が所属する生命科学研究科の分野名をじっくり眺めた。正直、私には難しすぎる分野名が多かった。たとえば、「生体機能分子設計」「生体機能分子解析」 「生体機能分子制御」とか、専門外の目には間違い探しに思えてしまう。研究科の分野名をざっと眺めると、外部の人(大学院を受ける受験生と か)に研究内容が正確に伝わっているのだろうかという思いは拭えない。参考までにこれが分野名だ。
 友蔵が工作をしている。彩子が、ヤマユリの匂い量を定量するのに使うケースの作成だ(7/11 の進歩参 照)。人形ケースみたいに立派なものが出来上がりそうな感じ。私の想像をはるかに越える出来映えだよ。なにしろ最初は、ビニールにでもくるんで測れ ばいいと思っていたのだから。ありがとうね、友蔵。
 昨日に引き続き、ヒミツの作業を続けた。作業の成果を試すべくシミュレーションをしたら、内の四年生六人のうち、○○と○○の二人が落ちた。ま、 シミュレーションだから気にしないでおくれ。
7/14(月)の進歩 講義の思ひ出 午前中は、生物学 科三年生向けの講義の最終回「これから論文を書く若者のために」の準備をした。この内容の講義、私が東北大に来た 1995 年度以来ずっとやっている。勧善懲悪イントロダクション撰集を作ったのもこの講義のためだ。この講義で培ったことが、書籍版「これ論」に結構生きているの であった。ちなみに、この講義を聞いた学生はほとんどが、「面白い、役に立つ」と感激してくれた。で、「これ論」を出版したときに、「どれどれ、昔私の講 義に感激した学生に安く買わして上げよう」と、生物の学生に宣伝した。どれくらい注文が来るかなと楽しみにしていたら、売れたのはたったの一冊で あった(ただし、別口で宣伝した生態学関係の学生は除く)。もー、「目から鱗が落ちました」っていう感想は嘘だったの?
 京都工芸繊維大学の山岡先生が集中講義のために来仙。彩子が、花の匂いの測定に関して大変お世話になっている先生だ。こちらの研究室の機器を見ていただ いて、有り難い助言を頂戴した。山岡先生、本当にありがとうございます。
 その後はヒミツの作業に没頭した。こんなことに凝っても得しないとわかっていても、ついつい熱中してしまう凝り性の私であった。
7/13(日)の進歩 惨敗  ベガルタ仙台がジェフ市原に惨敗した。ミスと集中を欠いたプレーであれよあれよの三失点。自分から勝手に負けてしまった。選手はすっかり自信を失ってい る。このままでは降格間違い無しだ。ここは早急に大鉈を振るわないと、後で取り返しのつかないことになる。具体的には、点の取れる FW とタメの作れる攻撃的 MF を補強することだ。もう、マルコスと岩本をあてにはしていられない。こいつらクビだ!
 一方、W 杯出場を決めた女子代表は感動的だった。大部の涙のインタビューには私も涙してしまったよ。この必死さを、仙台イレブンに見習わせたいものだ。
 今日は一日、家のために働いた。まずは部屋の掃除。その後は庭仕事だ。新しい花を買ってきて植え替えたり、肥料をやったりと。ついでに疑問。花期を終え た花を他の人はどうしているのだろう? 来年のために植え替えておくといっても、そんなに場所があるわけではないし。やっぱ、○てちゃうのかな? で、庭仕事が終わったと思ったら、道路と玄関をつなぐ階段(我が家の敷地は、道路から少し高くなっている)が汚れていることに気づいた。お隣さんの階段と 見比べるとやはり汚い。そこでデッキブラシを持ってきて、ごしごしと掃除を始めた。ついでに玄関周りの敷石とかも綺麗にした。ただ、この作業が非常な重労 働で、全身汗だくになった。終えたのが一時間後。くたびれ果て、「これはビールを飲む権利が生じたな」と、風呂に入ってビールを飲んだ。その後、じゅりが 布団におしっこした。アホ。
7/12(土)の進歩 決戦の日 今日は言いたいことが 二つある。
 一つ目は、ベガルタ仙台の最近の成績(●△●●●●●)を、「六連敗」とか「引き分けをはさんで六連敗」と言うことについてだ。ほとんどのマスコミはこ うした言い方をしているけれど、これは、サッカーをまったく理解していないもの言いである。サッカーにおいて、引き分けは重要な成果だ。引き分け三つは一 つの勝ちに相当するのだ。だから、状況に応じて引き分けを狙ったりする。「引き分けをはさんで六連敗」というのは、「勝ちをはさんで六連敗」というに等し い愚かな表現である。
 二つ目は、モンテディオ山形の柱谷監督に対する処分についてだ。何で彼が処分を受けるのか、私にはその理由が理解不能である。今回の「騒動」のす べての責任は、出歯亀ストーカー雑誌フライデーにある。柱谷監督は純然たる被害者だ。人のプライバシーをつけ回し盗撮する出歯亀ストーカー行為こ そ罰せられるべきである。関係者に、フライデーに対する処罰という発想がまったく無いらしいことが、私には不思議でしょうがない。
 さ、家に帰って、まずは、W 杯出場をかけて闘う日本女子代表を応援しよう。何としてでも出場を勝ち取るのだ。そして、市原をうち破るべく、全身全霊で仙台を応援するぞ。今日こそ、連 敗を止めるのだ。
7/11(金)の進歩 工作の時間  ヤマユリの花の匂いの強さをどう定量するか、モリナガ・彩子・私で議論をした。匂いの強さを測定する器械を買ったのだけれど、測定条件が変わると値が大き く変動してしまうのだ。結局、ある一定の体積の袋をかぶせ、その中に溜まった匂いの量を測るのが良いと結論した。じゃ、そういう袋をどうやって作るか? ここは一つ、工作が得意な友蔵に作ってもらおう、じゃなくて相談しよう。そしたら、「プラスチック板を使って箱を作り、ぱかっとかぶせればよい」とすぐに 答えを出してくれた。友蔵へ:作りたそうに見えたけど、もしそうなら作ってくれてもいいんだよ。
 昨日紹介したマルハナバチの絵、モリナガが言うには、「昔より随分うまくなったんです。見れ ば何の絵かわかるじゃないですか」とのことである。私としては、「見れば何の絵かわかる」という所に激しく引っかかるのだけど、皆さんはど うなんでしょう?
 久しぶりに自分のモデルの解析をした。でも、難しくてすぐに挫折。あーあ。
7/10(木)の進歩 マルハナバチを描く画伯達 モリ ナガの論文セミナーがあった。いつものように、てきぱきと紹介してくれた。しかし、今日述べたいのはそのことではない。マルハナバチの絵を描いて説明して くれたのだけれど、しんすけ・友蔵が過去に描いたマルハナバチの絵を思い起こし、実に感銘を受けた。ともかくこれをみてくれ給へ。
 宏太と、ウバユリを使った卒業研究の研究計画を議論した。花の時期よりも果実の時期の方が忙しくなりそうだなあ。
 昨日の午後の学生実習(生物学科三年生対象)で友蔵が、マルハナバチのデータ解析の説明をしたらしい(6/2-5 の進歩参照)。PowerPoint を使っての説明にけっこう凝ってしまったとか。で、「目の前で一人、くかーーっと寝ている子がいた」そうだ。「女の子で」と友蔵が言った瞬間にわかった。○○だ。私の講義の時も、気づくと、机に突っ伏して「くかーーっと寝ている」子だ。この子が講義中 ずっと起きているとしたら、よほど身体の具合が悪いか、宮城県沖地震が来るかのどちらかである。附記:友蔵に確認したところ、なんと、寝て いたのは別の子であることがわかった。御免ね、○○。でも、せっかく書いたから消さないでおくね。
 全学教育科目(一般教養)の講義が今日で終了した。あとは来週の試験を残すだけ。バンザーーイ、嬉しい。ちょっと驚いたことが一つ。とんでも進化論で有 名な竹内久美子の話をしたのだけれど、学生は誰も彼女のことを知らなかった。いつの間にか、竹内の時代も終わっていたのか?
7/9(水)の進歩 六時間会議 午後はまるまる会議で 潰れた。なんと六時間。もう何も書く気力無し。午前中にあった生物学科三年生も講義は、まあ良かったと書いてお終いにしよう。
7/8(火)の進歩 人間ドック  効用を疑いつつも人間ドックに行った。問診票に具合の悪いところを書く項目があったので、「ここの具合が悪い」といっぱい書いておいた。で、問診を楽しみ にしていたら、今日測定した項目の数値を眺めながら、「はい、異常無いですねえ」でお終いだった。せっかくいっぱい不調を訴えておいたのに、書いたことは 完璧に無視された。なんだそれ? それと、レントゲンの技師は、胃の撮影中に映像を見ながら眉をひそめるのを止めた方がいいと思う。
 人間ドックの順番待ちの間、友蔵の論文を読んだ。やはり、データを足して良かったと思う。さあ、英文校閲に出して投稿だ!
 研究室に来ると、彩子の大学院志望理由書(受験生は提出が義務づけられている)が置いてあった。友蔵が監修しただけあって良く書けていた。一つだけ感じ たのは、彩子という若者が、どういう興味や問題意識を持って大学院に入ろうとしているのかを、もう少し強調した方が良いということ。大学院入試というの は、研究計画を採用するのではなく、将来ある若者を採用するのだから(と、かっこ良い事を書いて間が持たない私)。
 先日送られてきたヒラガの研究計画にコメントした。遅くなって御免。すぐに返事を頂戴ね。
 全学教育科目(一般教養)の講義「進化学の正しい理解」の準備を終えた。ところで、巷では進化に関してどういうイメージを持っているのだろう? って、そんなことも知らずに「進化学の正しい理解」という講義をやっていいいのか? ま、いっか。
7/7(月)の進歩 宏太の卒業研究テーマ変更 宏太の 卒業研究のテーマが変更になった。花の開花戦略に関する理論的解析をやろうとしていて、某二人組の関連研究を「愚にもつかんわ、かんらっ、かんらっ」と 笑っていたんだけど、いざやってみると難しいことがわかったの。ご免なさいね、二人組。というわけで、ウバユリを用いた、炭素量と窒素量に依存した種子生 産の研究をすることになった。これは、私と暁子がやろうとしていたものだけれど、宏太が中心になってやってくれると大助かりだ。
 がんちゃんは、American Journal of Botany から返ってきた論文を一所懸命直している。うまく直せば通ると思うから、頑張ってね。さらには、友蔵の論文の改訂稿も机の上に置いてあった。よっ しゃーー。
 実を言うと今日横浜から帰ってきて、どうも仕事をする気が起きない。こんな日は早く帰ってコンタクトを買いに行こう。今使用中のが具合が悪くなってき て、買い換えの必要を感じていたのだ。
7/6(日)の進歩 降格について真剣に考えないと ベ ガルタ仙台が FC 東京になす術無く破れた。これで 13 位に転落。降格の可能性が現実味をおびてきた。
 味の素スタジアムの最寄り駅である飛田給の駅を降りたら、FC 東京の色があちこちに広がっていた。スポーツ用品店には FC 東京のマークが大描きされ、ビデオ屋も FC 東京色。銭湯の煙突まで青と赤のチームカラーに塗られていた。ホームタウンはこうでなくちゃ。もう一つ愉快なのは、東京ベルディーもホームのはずなのに、 ベルディー色はほとんどなかったこと。ベルディーをプロ野球の巨人にしようとした読売グループの哀れな末路なり。
 仙台のメンバーには、マルコス・シルビーニョ・岩本がいなかった。マルコスとシルビーニョが欠場することは予想していたけれど、岩本まで一体どうしたの だろう? 攻撃の要を三枚とも欠き、「いったいどうやって点を取るんだ?」という気分になってしまった。朗報は、かの福永がついにメンバー入りしたこと。靭帯を切っ て一年三か月。遅くとも今シーズン開始から復帰できると思っていたのに、治りかけては痛みが再発するということを繰り返していた福永。自身の日記で、「も う、何がなんだか………」と、声のかけようのない言葉を漏らした福永。仙台サポにとって、彼の復帰ほど嬉しいことは無いのだ。
 前半は東京ペース。両サイドを好きに突破されまくった。それでも何とか凌いでいたけれど、FK から実に美しいゴールを決められてしまった。仙台はほとんど形を作ること無く前半終了。後半に入って仙台も修正して来て、左サイドで数的優位を作って突破 するようになった。後半は仙台ペースと言ってよかったと思う。しかし、それでも点を取れないのが今の仙台だ。何しろ、ツートップの山下と佐藤が簡単に潰さ れちゃうのだからどうしようもない。終了間際に奇麗なカウンターを決められて 0-2。試合は決まった。
 正直、今の仙台は勝てる気がしない。つーことは降格だ。最大の病巣はマルコスだと思う。仙台の戦術はマルコスを軸に立てられている。なのに「怪我」のた め、今シーズンはリーグ戦出場ゼロだ。トレーナーは「異常なし」と診断しているらしいのに、本人は「足に違和感がある」と言っているらしい。ほんとかい? 年棒四千万円も貰って舞い上がり、サッカーに対する気持ちが切れちゃったんじゃないの? このまま、「マルコスが戻ってくれば」という気持ちで戦っていたら、いつまでも勝てやしない。もうマルコスはいないと思って、気持ちも戦術も切り替えた方 がいいと思う。
7/5(土)の進歩 横浜の実家に帰省 日曜日の、ベガ ルタ仙台対 FC 東京の試合を応戦するため、横浜の実家に帰省した。仙台の家を出て、バス停までじゅりを連れて歩いていたら、途中で○○○をしちゃった。こんな時間にする とは思っていなかったので、処理する道具を持っていなかった。どうしようかと困ったら、車がやって来て、タイヤでびしゃんと轢いてくれた。オラ知らね。お かげで処理の必要がなくなった。実家に戻ったじゅりは、マグロの刺身を二切れも貰ってしまった。そして、私の母に、頂戴頂戴といつまでもすがる。でも、こ んなの今日限りだよ。
7/4(金)の進歩 雨の研究室 今日は雨。みんなが研 究室にこもって黙々と仕事をしている。なんかぬくもりを感じていいねえ。ただし、ヒバ子は一人で五葉山へ調査に出かけたらしい。こんな雨の中を心配だよ。
 全学教育科目(一般教養)の講義もあと一回で終わり。最後に、「進化学の正しい理解」という講義をすると発言してしまった。竹内久美子とか、とんでもな い「進化論」をやっつけるっていう話なんだけど、それだけじゃ一こま持ちそうにない。さあ、どうしようって感じ。というわけで今日は、全学教育科目の講義 の準備に打ち込んだ。
 今週末は横浜の実家に帰って、ベガルタ仙台対 FC 東京の試合を応援してくる。とうとうリーグ戦も再開。負けたらどうしよう。これからは生きた心地のしない日々が続きそうだ。
7/3(木)の進歩 御仏前 彩子が、白い百合の花束を 抱えてやって来た。ここは研究室だっつーのに仏前に供えるのか? いや、ヤマユリの花の匂いを測定する練習にと、百合の切り花を買ってきたのだ。買ってきた数が私の想像をかなり超えていたことは確かだ。で、匂いの強さを 測るセンサーも届いたので、早速試してみた。調査の結果、百合の花の匂いは花びら部分から出ているらしいことが判明した。引き続き、研究計画を詳細に立て た。うまく行けばすごく面白い研究になりそうだ。問題は作業量。すごく忙しくなることは必定なので、みんなどうか手伝ってあげてね。
 午前中は、全学教育科目(一般教養)の講義。人間行動の進化学的理解というのをやった。人間に関することだとやはりウケが良い。いくつか興味を惹くネタ (クイズとか)も仕込んでおいたし。でも、油断するとすぐ寝ちゃうんだよね。もー知らん。
 昨日の横浜戦は完敗だった。私は、前半途中ぐらいから「こりゃ駄目だ」と思っていた。しかし一緒にいった熊ちゃんは、「逆転できるんでしょうか?」と じっと私を見つめる。「横浜は強いんだよ」と言っても、「ホームなんだから、言い訳をしてはいけません」とぴしゃりと言う。でも結局、一度も喜ぶことなく 終わってしまった。仙台イレブンよ、熊ちゃんに叱られるぞ!
7/2(水)の進歩 寝るなと脅迫 午前中、生物学科三 年生向けの講義をした。種子生産における大きさと数のトレードオフに関する私自身の研究を紹介したのだ。いつもは、広く一般的に既存の研究成果を紹介して いるのだけれど、たまにはこういう講義もいいでしょうという感じ。で、私自身の研究の話なので「寝ない方が身のためだよ」と脅迫した。その甲斐あってか、 寝ている人はあまりいなかった。そのかわり、講義の途中で帰ってしまった人がいた。がーーん。こっちの方が衝撃は大きいか。
 月初めの談話会。八甲田に行っている人が多く、参加者は少なかった。でも、和気藹々と充実していた。彩子の卒業研究がいよいよ間近に迫り、風雲急を告げ るという感じであった。
 いよいよ今夜から J リーグ再開だ。まずは、ナビスコカップで、横浜 F マリノスをホームに迎え撃つ。暁子が忙しくて帰仙できないので一人で見に行こうと思っていたら、熊ちゃんが、「行きたい・・・・」と私をじっと見つめた。 よし、一緒に行こう! レプリカユニフォームも貸して上げる。
7/1(火)の進歩 ハモはどれ? そう言えば京会席を いただいたとき(6/28 の進歩参照)、お造りの中にハモがあった。「京都らしくハモだよ」 と私が言ったら、彩子が嬉しそうにした。そして

「これですか?」(とヒラメを指す彩子)。
「違うよ。」(とにっこり笑う私)。
「じゃあ、これですか?」(とマグロを指す)。
「…………………」。

今度から彩子のお造りはマグロだけにして貰おうね。
 Journal of theoretical Biology に投稿していた順次産卵の論文が返ってきた。今度は大丈夫みたい。ちょいっと直せば受理されるであろう。ただ困っているのは、「○ページの◇行目を直せ」 というレフリーの指示のページ・行番号が、原稿のページ・行番号と全然合っていないことだ。「17 ページの 7 行目」と言われても該当する記述はないし、「34 ページ」と言われても、本文は 29 ページまでしかないのだけれど???