「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム


7/31(水)の進歩 二度目の重版決定 出版後二ヶ月ちょっとで、二度目の重版が決定した。一挙に三千部刷って六刷りとなる。当初は、九月初めに重版の予定だったけれど、おかげさまで大幅に早まり、八月上旬には重版出来となった。お買いあげ下さったみなさま、本当にありがとうございます。
 オープンキャンパスの一環として、高校生に向けて体験授業をした。なぜ、雄と雌の数の比は1対1なのかという話し。熱心に聞いてくれた人もいれば寝ていた人もいて、受けたのか受けなかったのかよくわからなかった。理解してもらえたかどうかも不安だ。いつもの講義なら、要所要所で「わかった人」と手を挙げて貰って、理解状況を確認しながら話を進める。しかし今日は、先生とおぼしき人も何人か聞いているので、なんか失礼な気がして挙手による理解状況確認をしなかったのだ。付け足し:先生とおぼしき人は、実は生徒のお母様であったらしい。なんとなんと。
 ウバユリのデータ解析を再開した。Systat を使ってうにうにしようとしているのだけれど、なぜかうまくいかない。ああ、もうやだ。
7/30(火)の進歩 論文投稿 卵を順次に生産するときの最適な卵の大きさに関する論文を American Naturalist に投稿した。昨日、英文校閲を終え、今日、英語を修正。そしてそのまま投稿だ。自分が筆頭著者の論文を新規投稿するのは実に二年半ぶり! こんなにも時間が空いてしまっていたとは。愕然。
 昨日のテレビに、ブランメル生態(我が、東北大生態研のサッカークラブ)の中心選手として長い間活躍した澤田(修士課程終了後、群馬サファリパークに就職)が出演したことが判明した。番組内容は、オラウータンの保護を訴えたもの。人間のペットにされたオラウータンを野生に戻す試みが紹介されていた。その後、「インドネシアからオラウータンの○○ちゃんがスタジオに来ています」という、番組の趣旨に反する気がしないでもないコーナーで、オラウータンの赤ちゃんを連れて澤田が登場した。「女の人が好きです」という、「オラウータンが」なのか「澤田が」なのか曖昧模糊とした発言をし、出演者と一緒に記念写真に収まっていた。
7/29(月)の進歩 動物行動学会ニュースレターに書評 動物行動学会ニューズレターに、琉球大の辻さんによる「これ論」の書評が掲載された(動物行動学会ホームページの、ニューズレター40号 (pdf)をダウンロードして下さい)。辻さんらしく深く切り込んだ書評で、私自身が勉強になった。どうもありがとうございます。とくに、論文を書きっぱなしにするのではなく、自分の論文を宣伝して他者に受け入れて貰うための努力が必要だという指摘は素晴らしい。
 今日は一日、高校生のための講義の準備をした。オープンキャンパスという、高校生に大学を見てもらう行事が 7/30,31 にあり、その一環として体験授業をするのだ。授業のタイトルは「性の生物学」だ。高校生にこういうタイトルでいいのかと思ったけれど、もう今更あとには引けない。授業の中身は、なぜ、多くの生物で雄と雌の数の比は1対1なのかというもの。しかしほとんどの高校生は、全然別の内容を想像して聞きに来るのだろうなあ。
 オランダに留学していた竹内君が帰国して姿を見せた。とても元気そうだった。なにより、研究が楽しくて仕方がないという雰囲気が伝わってきた。いいものを掴んだね。ちなみに、大学院もオランダに行きたいそうだ。
7/28(日)の進歩 四連敗 恐れていたことが現実となってしまった。G大阪に敗れて悪夢の四連敗。昨日、Nationalの冷蔵庫の悪口にうんうんと頷いたバチがあたったのか。
 石川は遠いのでアウェー参戦はあきらめ、テレビで応援することに。ところが、BSもCSも放送無し。CSよ、何のための「超サッカーセット」なんだ?J1,J2 を全試合放送といううたい文句のくせに生中継が少ない。チャンネルはたくさんあるんだから、全試合を生で放送しろ!野球なんて、たいていの試合を生中継するくせに。ちなみに、「超サッカーセット」なのに、どういうわけか野球を放送している。私がみたいのはサッカーだ。ふざけるのもいい加減にしろ、CSよ。
 やむなく、BSで東京対札幌の試合を見ながら、仙台の経過を追うことに。テレビをつけたらいきなり、G大阪2-0仙台。がーーん。そのうち、G大阪3-0仙台。やがて文字の色が黄色に変わって、3-0で敗れたことをつげた。
 速報Jリーグで確認すると、出場停止のリカルド・シルビーニョに加え、マルコスと岩本が怪我で欠場したらしい。ありゃりゃりゃりゃ、これじゃ勝てるわけがない。それなりに健闘したという感じらしいが。
 これで、8/3のホームでの広島戦は、絶対に勝ちたい試合となった。ところが私、この試合を見に行けない。八甲田山での野外実習がこの日から始まるんだよ(涙)。青森の地から必勝の念を送ろう。
7/27(土)の進歩 冷蔵庫新調 ヨドバシカメラで冷蔵庫を買った。結婚以来ずっと使っていたやつが騒音公害の元となったので、思い切って新調することにしたのだ。売場には何十台も冷蔵庫が並んでいるけれど、はっきりいって違いなんてわからない。みんな同じに見えた。ところがそうではないらしく、店員が寄ってきてあれこれ説明しだした。私たちがNationalの製品を見ていると、一通り説明した後で製品にけちをつける。「年間電気代が7000円とあるけれど、これは扉の開閉にかかる電気代が入って無くて」とか。東芝の製品に目を移すと、やはりこの店員はけちをつけた。そして、「冷蔵庫は同じように見えて実は違うのです。お勧めはこれ」と示したのが日立の製品。店員の胸元に目をやると、「商品解説員 HITACHI」の名札があった。なんだそういうことか。日立の社員が店に出向いて自社製品を宣伝しているというわけ。ということで、非日立製品を買ったのだった。
 午後、久しぶりにサッカーに行った。みんなに、「風邪の具体は大丈夫ですか」と心配され恐縮した。帰宅後、風呂に入ってビールをくかーっと飲んだ。
7/26(金)の進歩 御殿ではなく御飯 「これ論」の印税で御殿を建てるのを諦め御飯を食べることにした。というわけで今夜は、仙台の聘珍樓で超豪華な中華料理だ。ちなみに私の人生では、豪華な節目に聘珍樓が登場してきた。たとえば婚約式は、横浜中華街の聘珍樓だったし。
 久々に時間が取れたので、ウバユリのデータ解析に取り組んだ。やりたい解析が Systat でしかできない、なのに Systat は Windows 用しかない。Mac を愛する私は、泣く泣く Virtual PC を Mac にインストールして、Mac で無理矢理 Systat を動かしている(賢いやり方をご存じの方はご教授下さい)。それにしても、Systat は使いにくくて腹が立つ。こんな使いにくいソフトだから Mac 用ができないのかなあ?
 昼食事に、友蔵と研究の話をした。何か久しぶりの感じ。さすが友蔵、着々と前進しているようだ。久しぶりに話を聞けて嬉しかったよ。
 くにっちの研究材料は、アキノタムラソウではなくてミヤマタムラソウだった(7/23 の記述参照)。この間違いに、くにっちは陰で悲しんでいたらしい。ごめん、悪意は無かったのだ。善意も無かったが(<-- こういうことを書くとまた、くにっちは気にするんだろうなあ。ま、いいか。)
7/25(木)の進歩 何やってんだ! 何やっているんだ、昨日の試合は!内容は悪かった。けれど勝てたはずだ。
 再開後初めての聖地仙台スタジアムでの試合。相手はジェフ市原。勝てる相手だ。是非とも連敗を断ち切らなくてはいけなかった。ところが仙台は、J リーグ中断前のひたむきなプレーを忘れてしまったようだ。中断前は、前線から組織的にプレスをかけてボールを奪っていた。そして高い位置でボールを奪ったらサイドに展開して相手をえぐるという攻撃ができていた。ところが昨日は、そういう組織プレーが全然ない。となると個人能力の差がもろに出てしまう。FW 山下も MF 岩本も絶不調。とくに山下は深刻だ。MF 財前は、スペースに走り込んでボールを貰うまではいいのだけれど、そこから何もできない。結局ボールを取られてお終い。新加入の DF 鈴木はまだまだ連携ができていない。攻撃参加することもなく自信なさげだ。DF 片野坂は最悪。こいつの上がったスペースを使われ放題だった。極めつけは GK のりお。中途半端なプレーや判断の遅さが気になっていたら、最後の最後にやってくれた。安全第一にクリアすれば何でもなかったボールを、なぜか市原 FW 林にさらわれ、無人のゴールに V ゴールを決められてしまった。チョンボののりお(数年前の彼の代名詞)の面目躍如だよ。もう当分、のりおははずした方がいいだろう。自信を無くしちゃったに違いないし。頼むよ小針。
 がんちゃんの論文セミナー。聞いたことのない雑誌の論文だった。お疲れさまでした。
 信太郎の研究計画を相談。樹形に関するシミュレーションモデルを作ろうとしている。うまくいけば面白くなりそうだ。期待しています。
 池ちゃんの研究計画の相談もした。こちらは、調査許可がおり次第すぐにでも調査を始めたいところだ。
 久しぶりにヒラガを見た。頑張って調査を続けているみたい。大学院の試験の日は忘れないでくれ。
7/24(水)の進歩 前期試験終了 生物学科三年生の試験が終了した。30人近い学生が試験を受けているのを見ながら、いつもの講義でもこれくらい来てくれたらいいのにと思ってしまった。ま、お疲れさまでした。なお、アンケートには、一コマ目だったので遅刻が多くて済みませんでしたというのが多かった。
 今夜は仙台スタジアムで、ベガルタ仙台対ジェフ市原の試合だ。ホームの声援で連敗を断ち切り、すかっとしたいものだ。
7/23(火)の進歩 bk1で9位に入る インターネット書店bk1の「科学・技術・医学・建築」分野の週間売上9位に入った。このところ、5位 -> 11位 -> 9位と安定していて嬉しい。
 くにっちと研究計画を相談。いきなり、「カタクリが .......」と言い出すのでどうしたのかと思った(くにっちの材料はアキノタムラソウ)。くにっちは、着眼点も良くて面白いことを考えるのだけれど、実験に 5 年とか 10 年とかかかるものが大半だ。修士一年(来年度には修士論文提出)として頼もしいと見るべきか、時間の感覚が欠けていると断定するべきか。
 その後、がんちゃんが悲壮な知らせを伝えに来た。がんちゃんの材料のツリフネソウのフィールドを見に行ったら、洪水で全滅していたとのこと。ツリフネソウが一本も生えていなかったって .............。
 壁やんの論文にコメント中。この論文も随分と長くかかってしまっている。今度こそはね。
7/22(月)の進歩 論文完成 卵を順次に生産するときの最適な卵の大きさの論文がようやく完成した。「これ論」の執筆が間に入ったため、随分と長くかかってしまった。今日、NewDaySchool に英文校閲を依頼したので、来週早々には投稿できるだろう。全世界の順次産卵愛好家の皆様、お待たせしました。
 IBM の方から、社内報に論文書きの歌を転載したいという申し出があった。わおー。天下の IBM だよ。これはすごい。もちろん承諾。ついでに、ベガルタ仙台のスポンサーになって下さいとお願いした。そしたら、即、断られた。
 机の上に、壁やんの論文が置いてあった。友蔵の日記から判断するに、土曜日あたりに来たらしい。そんでもって貴重な時間というのに後輩にご馳走したようだ。私も奢って貰いたかった。
7/21(日)の進歩 惜敗 昨日は、敵地でのベガルタ仙台対清水エスパルス戦をテレビで応援した。またしても負けてしまった。しかし惜しかった。勝てたかもしれない試合だったと思う。清水の久保山にうまくかわされ決定的なパスを通されてしまった。そしてバロンはそれを確実に決めた。それに対して .......。決めろよマルコス、決めろよ村上。山下も不調だし、このところ決定力が落ちてきているのが気になる。それとマルコス。ファール欲しさに倒れるのはいい加減に止めなさい。日本中の審判が、マルコスの倒されは半分インチキと思っているよ。倒れる暇があったら、戦車のように強引に前に突き進んで欲しいものだ。
 今日はブランメル生態のサッカー(イタリア代表が練習に使った芝グランドで!)の日だけれども、体調がすぐれないので断念した。そのかわり Star Wars を見に行った。あれに出てくる共和国は銀河系規模のはずなのに、どっかの惑星での小戦争で物事が決まってしまう。地球に喩えるなら、我が家の庭の片隅でのアリとアリのかみ合いが地球政府の運命を決めるようなものだ。何か変な気がする。
7/20(土)の進歩 きむこうの論文の改訂完了 きむこうの論文の改訂が完了した。これから郵便局に行って、国際ビジネス便で返送しよう。どうかこれで受理されますように。
 受理と言えば我が家のじゅりだ。このところ、夜中に吠えて大変だ。私には見えないものが突然見えるようで、憑かれた人のようにある一点を見つめわんわん吠える。何もいないでしょと言ってもわんわん吠える。いったいどうしたのだろう?
 今日は、ベガルタ仙台対清水エスパルス。清水の調子が戻らない内に、何でもいいから勝って欲しい。ここで連敗したらあっという間に地の底が見えそうで怖い。
 明日は、ブランメル生態(東北大の生態研中心のサッカーチーム)の練習の日だ。イタリア代表が練習に使った芝のグランドが一般開放(ただし要予約)されるようになり、ブランメル生態も、アズーリと同じピッチに立つことになったわけだ。しかし私は、未だに体調がすぐれないので行けそうに無い。正直、寿命が尽きそうな勢いだよ。
7/19(金)の進歩 九月初めに再び重版か 「これ論」はおかげさまで売れ行き好調。九月初めに再び重版をする見通しらしい。有り難や有り難や。というわけで、誤植を見つけた方はどうか私までご連絡下さい。
 生協の書棚で、「ミトコンドリアと共に生きる」という本を見つけた。思わず手に取りそうになったけど我慢した。中身を見たら、この書名の味わいを失ってしまいそうだから。だって、「ミトコンドリア」と「共に生きる」だよ!
 しばらく手を離していた、卵を順次に生産するときの最適卵サイズの論文が、一応の完成を見た。共著者の三重大の原田さんのコメントを参考に、ちゃちゃちゃっと直して、完成稿を原田さんに送ったのだ。ああ、さっさと投稿してしまいたい。
 きむこうの論文は、改訂稿と改訂内容を説明する手紙を共著者のしんすけに送った。しばらく鳴りをひそめているしんすけだけど、いったいどうしたのだろう?
7/18(木)の進歩 論文改訂のめどがたった 午前、きむこうの論文の改訂。だいたいのところはめどが立った。今週末か来週頭には返送したいものだ。
 フッキーの論文セミナー。南半球に生育する Nothofagus という樹木の森林限界(高山で、樹木が生えなくなる高さ)が、地球温暖化の影響を受けて変化しているのかどうかを調べたもの。その論文の答えは「影響なし。」ほんとかなーー?その後、オンノとオノダの講座セミナー(<-- どっちかはオランダ人だ。どちらかわかるかな)。お疲れさまでした。一言だけオンノへ。気温と日射量というもろに相関するものを共に独立形質として重回帰をしてはいけないんだよ。
 8/3-7 まで八甲田山で野外実習をする。今年の参加予定者は 16 人で、例年より多め。嬉しいのだけれど、私の講義を取っていない人が四人もいる。うーーむ。ま、八甲田の自然とねぶたを満喫して頂戴。
7/17(水)の進歩 講義最終回 学部三年生向けの講義の最終回を終えた。ほっとした。今年は例年に比べ受けなかったなというのが率直な感想だけど、何人かは熱心な人もいてくれたのでよしとしよう。
 このところ失いつつあるもの。走る気力(<-- そのままの意味。ダダダダッと走る気になれない)。
7/16(火)の進歩 論文改訂 きむこうの論文の改訂作業を久しぶりに再開した。一人のレフリーへのコメントはだいたい完了。明日はもう一人のレフリーに立ち向かおう。それにしても、他人の論文にこれだけ熱心にコメントするレフリーの情熱ってどこから来るんだろう?めんどくさくってしょうがない。
 学部三年生向けの講義の準備。明日で最終回だ。最終回は好例の、「これから論文を書く若者のために」だ。「勧善懲悪 - イントロダクション撰集 -」という文書を使って、悪いイントロダクションとはどういうものなのか、どう書けば良いイントロダクションになるのかを解説する。「勧善懲悪 - イントロダクション撰集 -」は、学部三年生向けに私が作った、決して表には出せない闇文書だ。そのくせ、その昔に東京都立大学でセミナーをしたときに参加者全員に配ったり、噂を聞いて欲しくなったという方にあげたりという、気分次第の存在でもある。
 生協で文庫本を買ったら、レジのすぐ前に並んでいたのがヤスムラだった。そうと気づかずに無造作にレジ台の上に本を上向きに置いたら、横目でちらっとチェックされた(気がする)。買った本が小池真理子の「蜜月」だからか、秘密を覗かれてしまった気分だよ。暁子が持っていたのを何気なく読んでみたら面白かったので、もう一冊買ってみたんだい!そんでもって、生協には彼女の本はこの一冊しか無かったんだよ。
7/15(月)の進歩 案の定 案の定、風邪をぶり返してしまった。起きたらしんどかったけれど、先週後半をまるまる休んでしまったので、頑張って研究室に来た。そして、友蔵の論文にコメント。構成等に関してはもうほとんど問題がないように思った。後は、全体に文章が長めなので、それを短くするように心がければいいだろう。
 信太郎が、樹形のモデルに関して竹中さんにいろいろお世話になっているみたいだ。どうもありがとうございます。
 熊ちゃんは、花の蜜の有無を調べるのに、尿検査用の試験紙を使おうとしている。花で試したところ、糖に反応して色が変わったので喜んだ。蒸留水でも試したら、またしても色が変わった。??? 近頃の蒸留水は糖を含んでいるのか? それとも、健康体なのに糖尿の嫌疑をかけられた人が大勢いるということなのか?
 しいちゃんと、論文の改訂方針について議論。さ、頑張ってね。
7/14(日)の進歩 風邪をひいているというのに 風邪をひいているというのに、昨日の試合で雨に濡れてしまった。おまけに、実家でシャワーを浴びてビールをがばがば飲んでしまった。
 横浜駅に出て東京へ向かう。「7番線に 普通 東京行き が まいります」という録音のアナウンスに、「普通は東京行きがまいります」かなと一人で受けながら、電車に乗った。3時過ぎに仙台に着。なりゆきで、エスパル屋上の駐車場に車を駐めてきたのだけれど、駐車料金が3400円とえらく高かった。その後、家でぼーっとして過ごした。
7/13(土)の進歩 力の差まざまざ 良いところ無く横浜に完敗。力の差をまざまざと見せつけられた感じだ。
 横浜の実家に一泊の予定で新幹線で横浜へ。ちょー親ばか(犬の)の私たちは、たった一泊というのにじゅりを連れていった。だって寂しいんだもん。じゅりは、ケージの中でちゃんとおとなしくしていた。実家にじゅりを置いて、5時頃に実家を出て横浜駅へ。横浜駅から出ている直通バスで三ツ沢競技場に向かった。バスにはたくさんの人が乗っていたけれど、風景がなんか仙台ホームと違う。仙台の場合、仙台スタジアムに向かう人々はみんな、レプリカユニフォームとか黄金の服とかを着て、旗とかマフラーなどのグッズを持って、いかにも仙台を応援しに行くという感じ。ところが横浜の場合、それらしいかっこうの人はほとんどいない。「本当に横浜を応援に行くの?」「そもそもサッカーを見に行くの?」という感じだった。スタジアムにはさすがに、横浜のレプリカユニフォームを着た人がたくさんいたけどね。
 スタジアムは、3-4割くらい仙台サポで埋まっていた。そこまではよかった。しかし、試合内容には愕然とさせられた。個々の選手の力量が全然違う。仙台が中盤で必死にボールを取りにいっても横浜の選手は余裕でボールを回している。森保のアタックも通用しない。小村もリカルドもたじたじ。逆に、仙台のボールはいとも簡単に取られてしまう。仙台の選手はおどおどして、ボールを後ろに下げるばかりだった。そして、ボールを奪った横浜はすばやく仙台ゴールに迫る。そんなシーンが何度も続くので、しまいに私は、ピンチになると手を合わせて叫んでいた。

「南無妙法連華経! 南無妙法連華経!」

祈りが通じてシュートははずれた。しかし後半、仙台左サイドバック片野坂が不用意にスライディングで飛び込んだところをあっさり波戸にかわされ、右サイドから余裕のセンタリング。一度はGKのりおが防いだものの、こぼれたところを奥に蹴り込まれてしまった。これで試合は事実上決まり。その後、ナザにだめ押しのゴールを決められ完全に終わった。
 敗戦は重かった。ともかく、自分たちの力の現実を見つめ、残留に向けて全力で闘わなくては。帰り際、「仙台に ANCOVAっていう選手いた?」(ANCOVA とは統計の手法の一つ)という会話を聞いたのが、今日唯一の喜びだった。
7/12(金)の進歩 風邪 かなり回復はしたけれど、明日、横浜Fマリノスを撃破しに横浜に行くことを考え大事をとって家にいた。今日は友蔵の論文にコメント。半分くらいコメントしたところで終わってしまった。残念。
7/11(木)の進歩 風邪 一日家に居た。動けない訳ではないので、しいちゃんの論文を読んでコメント。大変だとは思うけど、学術雑誌に論文が掲載されたときの喜びは素晴らしいよ。その日を夢見て頑張って。
7/10(水)の進歩 風邪 どうも風邪が本格化したようだ。熱が7度4分でた。大雨の中来てくれる学生に申し訳ないので、一コマ目の講義は頑張ってやった。でも、もう帰ろう。
7/9(火)の進歩 二つものことが重なりし日 朝、研究室に来たら、友蔵の論文の初稿が机の上に置いてあった。ついに出来たか。まずはお疲れさま。午後になってしいちゃんが、「どこに進むかわからない私を修正して下さい」とおずおずした。何のことかと思いきや、論文の初稿ができたので、軌道修正のコメントが欲しいとのこと。おやおや、目出度いことが二つも重なったよ。二人ともよくやりました。きむこうの論文を改訂したら早急に読もう。ただし、どっちのコメントが先に来るかとか、余計なことに注目しないように。
 というわけで、きむこうの論文を猛然と改訂している。今日は、SYSTATで統計の再解析をした。そんでもって、SYSTATの説明書がわかりにくくて立腹した。二時間くらい試行錯誤の上ようやく出来たよ。こういう説明書を読むときにいつも思うのは、部分部分しか読まなくてもわかるようにして欲しいということ。よっぽどの暇人でない限り、説明書の一ページ目から丁寧に読んで勉強したりはしない。ところが、前の方の知識を前提にして説明が進む部分が少なくない。そのたびに、説明書のあちこちをめくって解読作業をしなくてはいけなくなる。すっごくイライラしてしまう。
7/8(月)の進歩 疲れた 午前、学部三年生向けの講義の準備。この講義も後二回。なんか、かなりほっとしてきている。
 暁子に、きむこうの論文の検定に対するコメントを読んで貰った。そして、こう対応すればいいのではないかという意見を貰った。データの再解析が必要だけれども、きむこうが残した生データの解読のめどがだったので、なんとかいけそうだ。
 夕方、生物学科の教官会議。疲れたので今日はこれでお終い。
7/7(日)の進歩 しゃこめし 先日 NHK で見て以来気がかりだった、しゃこめしを食べに亘理町に行った。地図で見て、亘理町の荒浜に行けばいいだろうと踏んで車で向う。荒浜の入り江には、釣りをしている人がものすごくたくさんいた(5 m 間隔くらいで釣り竿が並んでいた)。こういう光景を今まで何度も見てきたけれど、釣れている瞬間はほとんど見たことがない。何が釣れるのかも興味があったが、そもそも釣れるのかという疑問が消えなかった。でもって、元祖を名乗る藤という店でしゃこめしを食べた。
 帰宅後、芝刈りなどの庭仕事。我が家の芝は、仙台スタジアムを見習って西洋芝だ。常緑なので一年中緑を楽しむことができるはずなのだけれど、暑さに弱く、日本の夏を越すのは至難の業(シロウトには)。たいてい、夏になると枯れてしまう。ところが去年は、8月が涼しかったせいもあってか、なんとか夏を越した。やったーと喜んでいたら、冬になって枯れた。それ以来、本当に西洋芝なのか、日本芝の血が混じっているのではないかという疑いが拭えない。
7/6(土)の進歩 Jリーグを見よう 昨日、J2が再開した。来週はJ1が再開だ。Jリーグを見よう、応援しよう。W杯を見て、新たにものすごくたくさんの人がサッカーの面白さを知ったと思う。それを是非Jリーグにつなげて欲しい。Jリーグあってこその日本代表なのだ。Jリーグを応援することこそが、サッカー文化の基本だと思う。代表だけ盛り上がって国内リーグは盛り上がらないなんて(<-- この典型が韓国)恥ずかしいことだ。Jリーグの試合は、代表の試合に負けないくらい面白いし、自分の愛するクラブを応援することは、日本代表を応援するのと同じくらい楽しいことだよ。
 きむこうの論文の改訂に苦悶中。ついに、きむこうが残していった生データに手を付けて、再解析を始めてしまった。結構わかりやすいようにデータを残していってくれたので助かる。
7/5(金)の進歩 bk1の週間売上総合ランキングで46位に インターネット書店bk1の週間売上の総合ランキングでなんと46位に入っていることに気づいた。部門別ではなく総合だよ。「千と千尋の神隠し DVD2枚組」より売れたんだって。すごーーい。
 午前、きむこうの論文の改訂作業。だんだん見通しが立ってきた。だけど、細かいデータ(花の食害率とか)など、本人に聞かないとわからないこともたくさん出てきてしまった。
 午後、ヒラガと熊ちゃんの卒業研究の様子を見に笹谷峠と蔵王へ。途中、ハンバーグとラーメンが自慢の店でお昼を食べた。ラーメンの自家製スープが売りらしく、「スープが無くなり次第、ラーメンは終了させていただきます」と書いてあった。なんか、ありがたそう。しかし。よく考えたら、終了するのは当ったり前じゃないか。スープなしにどうやってラーメンを作るっていうんだ?
 ヒラガは、毎朝6時に研究室を出て笹谷峠までやって来て、夕方の6時までデータ取りをしている。偉い!そのがんばりがあれば、きっと面白いデータが取れるでしょう。熊ちゃんも、蔵王でせっせとハクサンチドリをいじっていた。考えるほどに不思議な植物で一筋縄にはいかないけれど、挫けずに進めばうまくいくよ。
7/4(木)の進歩 東北大生協理薬店で一挙に五冊売れていた 私の日課は、東北大生協理薬店(うちのキャンパスの生協)での売上状況を監視すること。平積みされている本の冊数を毎日数えていて、今日は売れた売れないと一喜一憂するのだ。店員さんに見つかると恥ずかしいので、歩く速度をゆるめず数え上げる。これは、誰にでもできる職人芸だ。で、今までのところ、1-3 日に一冊売れる感じだった。ところが今日見たら、一挙に五冊も売れていた。ついつい、本棚の回りを二周して、本当かどうか確認してしまったよ。
 しいちゃんの論文セミナー。訪花昆虫は、盗蜜ということをすることがある。盗蜜とは、花の横に穴を開けて蜜を吸い取るという青函トンネルのような技だ(「なんか横着(?)している」という点が妙に結びつく気がして青函トンネルという喩えを使ったけれど、トンネルを掘るのと違って、花に穴を開けるのは簡単)。訪花昆虫が花の中に体を入れるわけではないので、花粉が体に付きにくく、花粉を運ぶ役目を果たさないと考えられている迷惑な技だ。しかし実は、花粉を運ぶ役目を果たしているというのが、しいちゃん紹介の論文の主張。しかしデータは弱かったな。
 きむこうの論文の改訂作業を本格的に始めた。ま、できるところからということで、地道に進めている。
7/3(水)の進歩 久しぶりに悲しくなかった 午前、学部三年生向けの講義。変動環境における適応の話をした。今日は遅刻も少なく受講人数もまあまあ。だから、久しぶりに悲しくなかった。三週間ぶりに来てくれた人もいたし(あなたが居なくて、随分悲しい思いをしたのだよ)。
 午後、月初めの談話会(先月の研究成果と今月の予定を議論する会)。調査に出ている人が多くて参加者は半分くらいか。みなさん、頑張っていきましょう。
 きむこうの論文に対するコメントを読解中。検定手法に関してかなりつっこんだ指摘をされている。うーむ、レフリーの言う検定手法が正しいのか? 検定をやり直すとなると、きむこうが残していった生データ(彼は就職しちゃったのだ)を解読して私が再解析しないといけない。できるかな。きむこう、有給休暇は取れないの?
7/2(火)の進歩 bk1話題のベストセラー 「これ論」が、インターネット書店の大手bk1の話題のベストセラー(「科学・技術・医学・建築」分野)に取り上げられている。bk1の週間売上では、「科学・技術・医学・建築」分野の第 5 位・「教育・福祉・語学・辞書」分野の第 7 位。アマゾンでは、「研究法・指導法・科学教育」分野と「論文作法・文章技術」分野でともに第 2 位だ(注;アマゾンの方は、週間売上ではなくもっと長期的な売上の集計と思う)。目出だし目出だし。そしてみなさま、ありがとうございます。
 「これ論」執筆でとてもお世話になった竹中明夫さんが書評を書いて下さった。ワールドカップが終わってしまったので、私の関心が「これ論」の販売促進運動に戻ると睨んでのことらしい。で、書評を拝読して感激。とくに、「論文書きのハウツー本のように見える。(中略)しかし、本書は「これから研究をする若者のため」 の本でもある」というお言葉がとても嬉しかった。ありがとうございます。
 Canadian Journal of Botany に投稿していたきむこうの論文が非リジェクトで帰ってきた。本人は就職してしまったので、共著者のしんすけと私が頑張って改訂しなくちゃ。
 原田さんとの共著の、卵を順次に生産するときの最適な卵の大きさの論文もぼちぼち改訂しております。
7/1(月)の進歩 史上最低のワールドカップ サッカーを愛する一人の人間として、私は怒っている。楽しみにしていたワールドカップが、韓国のせいで、史上最低の大会となってしまったからだ。ポルトガル戦・イタリア戦・スペイン戦と続けて不正判定の連続で「勝ち上がった」韓国。これを讃えるのは、韓国自身と、ひたすら韓国に迎合している日本のマスコミくらいだ。世界の人々は、怒りと侮蔑の言葉でこの「快挙」を語り続けるだろう。
 韓国擁護の論理として、「審判も人間なのだから誤審は起こる。それがサッカーだ」というものがある。日本のマスコミは主にこの論調だ。しかしこれは問題のすり替えでしかない。私たちは、「誤審」ではなく「不正」を問題にしているのだ。つまり、故意ではないかと怒っているのだ:

「審判が故意に誤審をした。」
「誤審はあります。仕方ありません。」

「故意に」の部分を故意に無視した反論は、まったくもって反論になっていない。
 日本のマスコミにも腹が立つ。誤審問題はろくに検討することなく、韓国の「快挙」を無邪気に礼賛している。そして、韓国を応援しようと必死に煽っていた(とくにフジテレビが、評価を地に落としている)。韓国はちっとも日本を応援していなかったというのにね(6/26 の記述参照)。挙げ句は、「日韓共催は成功」だの「日本と韓国が力を合わせた」だの、いったいどこを見て言っているのだ。
 こうなったら、私が生きている内にもう一度日本でワールドカップを開催して欲しい。次にアジアでワールドカップを開催するとしたら中国が有力。その次は、日本か韓国になるのではないか。となると日本での単独開催の可能性が高い。なにしろ、韓国で開催したらどういうことになるのかを世界中が知ってしまったのだから、韓国開催はもう二度とありえないだろう。果たして日本開催は何十年後となるのか(ちなみに 2006 年のドイツは、1974 年以来 32 年ぶり)。なんか、長生きの目標ができた。
 私は、これからも韓国批判をし続ける。ただし、このページでの批判は今日を最後にしたい。なぜならば、このページのテーマは「脳天気な日々」であるからだ(そうだっけ?)。韓国のせいで、ここしばらく脳天気さが汚されてしまった。明日からは元に戻ろう。もちろん、サッカーの楽しい話はどんどんするつもりだ。