「これから論文を書く若者のために」
出版へ向けての進行状況

若手研究者のお経
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5/31(金)の進歩 共立出版社に飾ってあった展示品まで売れる 拙著を購入しようと、共立出版社に直接やって来た方がいたらしい。ところが在庫はゼロ。ウィンドウに飾ってあった展示品でも構わないから是非にということで、展示品をお買いあげ下さったとのこと。わたくし、嬉しさに涙が出そうです。この場を借りて、篤く篤く御礼申し上げます。
 明日明後日は、「
個体群生態学会 W 杯開催中の学校」だ。面白くてためになる講演がもりだくさんなので、お時間のある方はぜひお越し下さい。ワールドカップの試合の録画は忘れずにね。

東大駒場キャンパス(井の頭線の駒場東大前下車すぐ)11号館にて
6/1(土)13:20 - 16:00
6/2(日) 9:00 - 16:30

私の講演「これから論文を書く若者のために」は、6/1の15:20くらいからです。30分の講演なので多くは話せないけれども、「受け」を狙って頑張ります。
 さあ帰って、フランス対セネガルを見るぞ。日本代表の試合と違って気楽に楽しむことができる。日本戦のことは、考えると心臓がばくばくしちゃうので、当日まで忘れるよう努力しよう。
5/30(木)の進歩 東北大農学部生協には無かった 東北大農学部の近くに行ったので(東北大は蛸足大学なのだ)生協を覗いてみた。拙著を一冊くらい買って売上に貢献しようと思ったのだ。理薬生協では顔が知られているのでまずいからね。ところが農学部生協には在庫が無かった。きっと売り切れたに違いないと満足しよう。
 農学部の近くに行ったのは、四年生の中里さんの教育実習の巡回指導というもののため。で、なんかよくわからない内に、彼女の授業を参観することになった。彼女は去年、私の講義を真面目に聴いてくれていた。講義室に座っていた彼女が教壇に立っている姿を見て感無量だった。授業もわかりやすくて良かったよ。残りわずかだけど頑張って頂戴ね。
 昨夜、じゅりが脱走した。庭から外への扉をうっかり開け放したまま庭に出してしまったのだ。私たちは家の中で 20 分ほどごそごそとやっていたので、20 分間も気づかなかった。気づいてあわてて、脱走すると必ず向かう、家のすぐ側の公園へ。しかしいない。まさか、散歩コースに行ってしまったか。なぜか、携帯電話をすぐに失くしてしまうことが頭に浮かんだ(???)。公園とは家から反対の方へ行ってみると、暗闇に白いふわふわが見えた。「じゅりっ」と呼ぶと、ダッシュで駆け寄ってきた。いーこ、いーこ。夢中になって遊んでいて、見慣れない場所に一人でいることに気づいたのだろう。私たちの姿が見えなくて不安になっていたに違いない。庭に出すと、掴まえようとしても逃げ回って大変なくせにね。
 いよいよ明日、ワールドカップが開幕。期待と不安と焦りで一杯だ。期待はもちろん、日本の活躍と世界最高レベルの試合を見ることができること。不安は、日本が万一振るわなかったらという心配。焦りは、全部を楽しみきれるか、何か楽しみ忘れたら大変という思い。なにしろ、生きている内の日本開催はもうないだろうから、後悔しないように楽しみまくりたいのだ。
5/29(水)の進歩 Amazon ランキングも躍進中 オンライン書店アマゾンの、「研究法 指導法 科学教育」部門で 9 位に躍進した。二日続けて嬉しいよう。それと、重版の同意書を共立出版に送った。
 一コマ目に講義。今日は良かったと思う。相変わらず人が少なくて遅刻が多いけど。
 午後、「
個体群生態学会 W 杯開催中の学校」の講演準備の仕上げをした。ついついまた、音声ファイルの入手に奮闘してしまい、甲斐あって、「アルプス一万尺」を PowerPoint に読み込むことに成功した。ついでに、FIFA Anthem まで読み込んでしまった。音声のタイミングを合わせたりと、またしてもどうでもいいことに凝ってしまった。
5/28(火)の進歩 bk1のジャンル別ランキング入り オンライン書店bk1の週間ベストセラー入りだ! 「教育・福祉・語学・辞書」部門で 10 位、 「 科学・技術・医学・建築」部門で 13 位になっていた。わーい。お買いあげ下さったみなさま、どうもありがとうございます。
 「
個体群生態学会 W 杯開催中の学校」の講演準備がほぼ完了。30 分しかないので本の内容のごくごく一部しか話すことができないけれど、少しでもためになってくれればと思っている。講演頑張ります。
 実習用のテントがほぼ完成したみたい。手伝ってくれた人、どうもありがとう。お疲れさま。ちょっとした事件があったという話を聞いて心配してしまったが。
 あのオフサイドトラップの教え方(5/24 を参照)では、攻撃側にラインコントロールされてしまうことに気づいた。これでは致命傷だ。守備側が自分でラインコントロールしないと。というわけで、暁子も加わって、オフサイドトラップのかけ方を教え直した。

新・教え方
1. じゅりと暁子(守備側)が横に並ぶ。数メートル前に、ボールをキープした私(攻撃側)が立つ。
2. 暁子が、「おいで」と呼んで前に走る。
3. じゅりも、一緒について前に走る。
4. 裏のスペースにパスを出す。
5. じゅりの右前足を持って高く掲げ、「オフサイッ」と叫ぶ。

新たな問題:じゅりは暁子のことを見っぱなしで(おやつをもらえると思っている)、私やボールをちっとも見ない。そうじゃないのじゅり。味方ではなくて敵とボールを見なくちゃ。
5/27(月)の進歩 東北大生協理薬店で売り切れだ 東北大生協理薬店(我がキャンパスの生協)で売り切れているのを確認した。ただし、問屋の在庫などをかき集めるので、またすぐ入荷するらしいけど。本棚の陰からじっと見つめた君(5/21 の進歩参照)、買ってくれたかな?
 午前中は講義の準備。なんとか完了。なにしろ今週末に、「個体群生態学会 W 杯開催中の学校」(正式には「
個体群生態学会 初夏の学校」だけど、私はこう呼ぶことにしている)で、「これから論文を書く若者のために」という講演をするので、その準備をしなくてはいけないのだ。そんでもって、「アルプス一万尺」(「論文書きの歌」の元歌)を PowerPoint で流したいと思い、インターネットで「アルプス一万尺」を探しまくった。けっこう見つかるのだけど、PowerPoint で読み込める WAV 形式のファイルが無い。結局諦めた。しかし四時間も探してしまった。私はアホか?おかげで講演の準備はちっとも進まずだよ。しかし、こういうことをするのが、いかにも私らしいところなんだよなあ。MIDファイルのは見つかったのだけど、WAVへの変換の仕方がわからない。どなたかご教示下さい。
 池ちゃんの研究計画を相談。ヒバの更新戦略を積雪量との関連で調べることにした。問題は調査場所。ひとっ走り青森まで行って来るように言った。
5/26(日)の進歩 ソシオに登場 ベガルタ仙台の最大の掲示板ソシオで拙著が紹介されていた。紹介して下さったアツコさん、どうもありがとうございます。ベガルタ仙台グッズとして広まりつつあるということかな。
 午前、来仙していた母を駅に送った。その途上、エスパルで良いものを見た。おかげで幸せじゃ。
 その後、研究室に来て講義の準備をした。今回の講義は、ちょっとだけ新しいデータを加えることにした。
 ワールドカップ開幕まであと5日。ベガルタ仙台サポとして、ワールドカップよりも J リーグ再開の方が楽しみ気分に浸っていたけれど、このところにわかに、ワールドカップへの期待と緊張が高まってきた。なんだか調子の出ない日本代表、ぜひ、一次リーグを一位で通過してくれ。
5/25(土)の進歩 きっとどこかで 本日、私が知るところの進歩はない。出版前ならば、「5/25(土)の進歩 無し」と書くところだけど、もう、そうは書かない。なぜならば、今日、拙著をお買いあげ下さった方がいるかもしれないからだ。「進歩 無し」などと書くのは、「西部戦線異常なし」と打電するくらい失礼なことなのである。
 夜、代表の試合を見た。とは言っても、外食して酔っぱらって帰ってきて、半分寝ながら録画を見たのでよく覚えていない。ちゃんと良い試合をしたのかなあ?
5/24(金)の進歩 重版正式決定 重版が正式決定した。発売四日目の快挙なり。2000 部刷する。1000 部単位で重版を数えるので、2 刷を飛び越えていきなり3 刷となるそうだ。
 午前、熊ちゃんのフィールドの下見のために蔵王に行った。横ちゃんが進化学野外実習の下見に行くのでそれに便乗という形だ。メンバーは、横ちゃん・じゅり・森長・熊ちゃん・私。熊ちゃんの材料のハクサンチドリは地上部が出たばかりで、6 月中旬ころに調査開始となりそうだ。その前に、研究計画をきっちり練らなくては。下見の後は、お釜を見たり駒草平に行ったりとほとんど観光だった。それになんか、横ちゃんの下見に便乗したというよりも、熊ちゃんの下見が主だった感じ。いつもどうもありがとう横ちゃん。
 道すがら、森長の最近の研究の話しを聞いた。さらには、研究室でデータを見せてもらった。おー、面白い話になりそうじゃないの!さすが森長。蔵王にはバスで行こう(誰とだ?)。
 三日ほど前、ワールドカップの公式球を買った(とは言っても、一般向けの安いやつ)。初めてあのデザインを見たときは「なんかなーー」と思ったけど、慣れるに従って欲しくなってしまったのだ。
 新ボールでじゅりに、オフサイドトラップのかけ方を教え込んだ。

教え方
1. 数メートル離れて、じゅり(守備側)と、ボールをキープした私(攻撃側)が向き合う。
2. 「おいで」と呼ぶ。
3. じゅりがタタタタッと駆け寄ってくる。
4. じゅりの背後のスペースにパスを出す。
5. じゅりの右前足を持ち上げて高く掲げ、「オフサイッ」と叫ぶ。

5/23(木)の進歩 発売三日目にして重版内定! おかげさまで、発売三日目にして超早くも重版が内定した。なんとなんと。これでは、誤植を見つけきることができないかもという嬉しい悲鳴だ。
 紀伊國屋書店インターネット書店のBookWeb デイリーベスト10で堂々の8位に輝いていた(5/21付け?のデータと思う)。

1. 常識として知っておきたい日本語 [幻冬舎]
2. 死なないでいる理由 [小学館]
3. 「おじさん」的思考 [晶文社]
4. 本当の学力をつける本 [文藝春秋]
5. 神の肉体清水宏保 [新潮社]
6. ムダとり [幻冬舎]
7. トヨタはなぜ強いのか [日本経済新聞社]
8. これから論文を書く若者のために [共立出版]
9. 男の子って、どうしてこうなの? [草思社]
10. パレ−ド [平凡社]

一般書に混じっての8位なんてこりゃすごい。Amazon の方も一時は、売上ランキングの 168 位に躍進。ちなみに、私の第一作の「生き物の進化ゲーム」は14,4830位だから、168位の有難味もわかるというものだ。
 ひさしの論文セミナー。お疲れさま。どうも、研究目的と、実際に取っているデータの意味することがわからない論文だった。
5/22(水)の進歩 ベガルタ仙台サポーターへの販売に立ち上がる 「これから論文を書く若者のために」を、ベガルタ仙台の関連グッズとして売り込むことにした。売り込み文はこちらだ。仙台スタジアムを埋め尽くした二万人のサポーターが一人一冊ずつこの表紙を掲げて、ベガルタ仙台イレブンを勇気づける光景が見たい。なお、売り込みを思い立ったのは、vegalta watch(2002/5/21の日記参照)で本書が紹介されていたから。
 Amazon を覗いたら、本書が、売上ランキングの 316 位になっていた。これはかなりすごいぞ。何万冊もある取り扱い書の中での順位なのだから。
 本書を買って下さった方の感想文(2002/5/22の日記参照)を発見。感激です。
 予想通り、講義の人は少なかった。藤吉も欠場していたし。おまけに、紹介した論文の読み込みが不十分であることが判明した。話しながら、どうも変だぞと気づき講義中にえらく動揺した。高島さんには、おかしな点をきちっと指摘されてしまったし。というわけで、論文を読み直して、午後の実習が始まる前に訂正をした。
 個体群生態学会初夏の学校の講演要旨を書いた。「これから論文を書く若者のために」という講演をするので、興味のある方はどうぞ。
5/21(火)の進歩 10 分間立ち読みの末、去る 理薬生協で、拙著を立ち読みしている人がいた。そこで、本棚の陰に隠れて念を送った。その人、熱心に立ち読みしている。さあもう、買って買って買って。しかし、10 分間立ち読みしたあと、すさっと本を置いて立ち去ってしまった・・・・。君、著者が 10 分間、本棚の陰から見つめていたことを知るまい。
 明日は講義。きっと、人が少なくて嘆くことだろう。明日の二コマ目は休講だから、私の講義(一コマ目)も休んじゃう人が多いに違いない。ま、今から落ち込んでおけば、明日の衝撃も目に入らないというものだ。
 たまっていたいろいろな支払いを済ませてしまおうと意気込んで、郵便局と銀行に行った。自分のお金が減る行為とはいえ、たまっていたものをすっきり払ってしまうのは気持ちがいいものだ。さっぱりして研究室に戻ったら、未払いの自動車税の納付書が鞄の中から出てきた。もういや。
 久しぶりに、ウバユリの乾燥重量を量ったら追い打ちをかけられた。未発達種子が静電気で乾燥袋にくっついて取れない。いらいらが百倍増となった。
5/20(月)の進歩 東北大生協に平積みされているのを発見 とうとう書店に出回り始めたようだ。本日、東北大生協理薬店に平積みされているのを発見した。しかも、一般書の超目立つところに置いてあった。感謝。理学部(生命科学研究科)の生態関係には売り尽くしたので、他の分野でどれくらい売れるかが勝負だ。先行予約では、生物の生態以外の研究室では一冊しか売れなかった(佐藤耕世君の名は、その栄誉を長く讃えられる予定)。なぜなの?実物を見て、もう一度考え直して頂戴。
 オンライン書店の超大手アマゾンにも、著者コメントを送った。
 講義の準備。先週同様いろいろ新しい文献を探したけれど、結局去年と同じ内容に。しかし、今度の講義の内容は去年は会心の出来だった。何年かぶりに味わった気持ちの良さだったと記憶している。先週の屈辱を晴らしたいところだが。
 北海道方面より、心浮き浮きする新情報が寄せられた。ああ、もっと詳しく知りたい。ところで、森林総合研究所に就職した壁やん、元気かい?全然、音沙汰が無いじゃないの。
5/19(日)の進歩 無し 一日庭仕事をして、和室の前の和風の庭を完成させた。というわけで、「重かった」一日だった。まず、ヒメシャラを植えるために穴を掘って、出てきた残土を処理するのが重かった。次に、残土の替わりに入れた赤玉土が重かった。さらには、踏み石が重かった。トドメに、一面に敷き詰めた玉砂利が重かった。でも、出来上がった坪庭は気に入った。和室の窓(腰の高さ)を床面の高さのものに変えて、室内から坪庭が見やすくなるようにしようと思い立ってしまった。風呂上がりのビールは美味かったよ。
5/18(土)の進歩 書店への発送終了 書店への発送が終了したらしい。もうすぐ店頭に並ぶと思うので、この表紙を見かけたらどうか足を止めて下さい。
 午後はフットサル。30 人も集まった。しかも半分くらいは知らない人。思えば 4 年半前、植物生態と河田研で結成されたブランメル生態(うちのチームの名前だ)も、ずいぶんと立派になったものだ。でも一応、私がキャプテンなんだからね。今となってはこの事実を知らない人の方が多い気がするけど。
 今日のサッカーは遂に、しいちゃんが初登場。最初のころこそ戸惑っていたようだけど、慣れるにつれて実力発揮。前線でボールを奪ってセンタリングを上げたり、ゴールをアシストしたりの功プレーを披露した。さすがベガルタ仙台のコアサポだ。生物学科三年生の山本君・斉藤君・佐々木君も初登場だった。山本君は、生物学科の藤吉と呼ばれるほどの名選手であることを証明した。
5/17(金)の進歩 BK1に著者コメントを送る オンライン本屋のbk1に著者コメントを送った。bk1の担当者様から依頼があったからだ。どうかよろしく御宣伝下さい。
 友蔵の呼び名は友蔵に決定した。それに追い打ちをかけるかのように、川内キャンパス内の土地の利用許可がおりた。ばんざーい、ばんざーい。ご尽力いただいた、石澤さん・吉岡さん・田嶋さん、それと国際文化研究科のみなさま、本当にありがとうございます。
 運命の瞬間をテレビで見つめた。山下と中村が落選。ああ悲しい。もっとも、落ちると予想していたけれどね。波戸も中澤も奥も落選で、Fマリノスはシューンだ。一方、秋田と中山が入ったのには驚いた。このところの悪い流れ(守備の崩壊と得点力不足)を断ち切るためなんだろうけど、正直、秋田選出とはねえー。今まではほとんど蚊帳の外だったというのに。
 昨日の夜は、チャンピオンズリーグの決勝戦(再放送)を見た。レバークーゼンは良く健闘したと思う。一方のレアル・マドリードは、ひどいサッカーをしてくれたもんだ。この決勝戦のために、日本代表との試合を手抜きしたくせに、まったく。確かに、ジダンの決勝ゴールはすごかったけどね。
 さあ、今日はもう帰って、次の二つをしなくてはならない。1) ヨネヤマ・プランテーションに行って、和室の前に植える木を購入する。2) じゅりを病院に連れていく。このところずっと、おなかの調子が悪いのだ。
5/16(木)の進歩 誤植発見相次ぐ 誤植のご指摘を二ついただきました。ありがとうございます。この調子でいくと、いくつ見つかることやら。
 友蔵(暫定的にこの呼び名を継続中。早く、何と呼ばれたいのか教えてくれ)とイ・タポンの、学振の書類にコメントし、さらには推薦書を書いた。採用されるとされないとでは天と地ほども違う。もちろん二人には、天に昇って欲しい。
 信太郎の論文セミナー。LIGNUM という、樹木の形を描くシミュレーションモデルの紹介。コンピュータ内で樹木を成長させて、本物そっくりの樹形を描いてみせるというもの。信太郎は、プロジェクターを使ってシミュレーションの実際も見せてくれた。確かに LIGNUM はすごそうに見えた。しかし私には、何のためにこういうモデルを作っているのかがわからなかった。樹形に関するどういう科学的問題を解決するためにやっているのか、その目的がわからなかったということ。樹形を描きたいだけなのなら、本物の木の写真を撮って済ます方がよっぽど楽だと思うのだが。その点、竹中さんの樹形モデルは、その生態学的意義が良く理解できて素晴らしいと思う。
5/15(水)の進歩 早くも誤植発見 池ちゃんは、今朝の三時まで「これから論文を書く若者のために」を読みふけってくれたそうだ。感激。その成果として、誤植を一つ見つけてくれた。ありがとう。
 友蔵へ謹呈した本のサインをどうして「マキノ」にしたのか。その真相が今ここに明かされる。友蔵本人は、「友蔵」と呼ばれることをあまり望んでいないということは有名な噂だ。で、著者のサインとしていつまでも残るものに、「友蔵」と書くのもなんかなあと思ったのだ。そして、「なんて呼ばれているの?」「マキノです」という会話を参考に、「マキノ」と書くことにした。つまり、親しみの匠と言える呼び方なのである。
 ついでに。ご両親からいただいた名前とは全然違う呼び名を付けたのは「しんすけ」が最初であった。その由来は、「青春の門の伊吹信介」だ。本人は気に入っていた(違ったらメールをくれ)と思うので、今も、親しみを込めて「しんすけ」と呼んでいる。一方、「友蔵」の由来は、「ちびまる子ちゃんのおじいちゃん」だ。「伊吹信介」と「まるちゃんのおじいちゃん」では随分ではないかという気もする。「友蔵」と呼ぶのは止めた方がいいのかなあ。何と呼ばれたいのか教えて頂戴。なお、同級生は「まっきー」と呼んだりするらしい。
 昨日に引き続き、イ・タポンと友蔵と学振の申請書類にコメント。
 ウバユリ種子の乾燥重量の測定もした。佐々ちゃんが卒研で計ったサンプル数の 1/100 もないので、楽なもんだと思う。
5/14(火)の進歩 本が届いた 待ちに待った日が来た。本が届いた。仙台スタジアムに整列した、これから論文を書く 11 人の若者たち。あの表紙が燦然と輝いている。これが皆さんの元に届くと思うと緊張してしまう。本が全貌をあらわしたので、本に対する真の評価を受けることになるのだから。買って良かったと思って下さるのか、何だこれはとおしかりを受けるのか。正直なところ、びびっています。
 今日は良いことづくめの日だ。なんと、W 杯第三次販売の本抽選に通った!やったーーーー。決勝トーナメント一回戦の H 組一位対 C 組二位の試合だ。日本が H 組を一位通過すれば、日本戦となる!トルシエ日本よ、是非是非是非是非、一位で通過してくれー。そうしたら私は、日本がベスト 8 入りする歴史的瞬間の証人となることができる。
 友蔵とイ・タポンの学振の申請書類にコメント。二人とも通って欲しいなあ。
 講義は失敗だった(今週は特別に、火曜の午後にやった)。寝ている人も多かったし、なんかしらーっとした感じ。悲し。驚いたのは、花びらは雄器官か雌器官かという問いかけに、かなりの人が雄器官と正解を出したこと。なんで知っているの?
5/13(月)の進歩 先行予約・献本分を発送 ついに本が完成!そして、先行予約の方と私から献本する分を発送した。明日には着くと思います。どうかお楽しみに。
 ひさしとヒラガの研究計画を相談。ひさしは八甲田へ、ヒラガは蔵王へ。それぞれの地で頑張ってくれい。
 久しぶりに時間が取れたので、ウバユリの種子の重さ計りをした。50個くらいはかったかな。そこへ、卒業生の大竹ふーちゃん登場。宮城県の林業職の職員として、後輩に県職員受験説明会をしたとのこと。あれから6年か。しかしふーちゃん、全然変わっていないねえ。ふーちゃんの世界に浸れて楽しかったです。
5/12(日)の進歩 惜しくも、ヤマザキナビスコカップ予選敗退 王者ジュビロ磐田を仙台スタジアムに迎えての決戦。予選リーグ突破のためには勝たなくてはいけない仙台。リカルド・森を出場停止で欠く苦しい布陣だけど、精一杯戦ってくれた。
 前半は互角の展開。お互いにめまぐるしく動き回り、空いたスペースへと飛び込む。見ていてとても面白かった。そしてさすがに磐田はすごい。第二第三の動きが、一つの意志の元でなされたかのようになめらかに現れる。個人技も確かだった。仙台にもチャンスはあった。先制できていれば試合の流れを掴むことができたかもしれない。しかし、後半35分にとうとうゴールを割られてしまった。王者の力というものだろう。勝つ可能性はあった。しかしやはり負けた。これが率直な感想。札幌が柏に勝っているという情報(柏が負けることが、予選リーグ突破の条件)に湧いたけれども、王者相手に、仙台スタジアムの奇跡を起こすことはできなかったということだ。
 帰宅後、庭仕事を少々。和室の前の生け垣作りをした。竹を結ぶ紐が無くなってしまい中断。
 近所の子ども(幼稚園くらい?)が庭に入ってきて、じゅりをいじり回していた。じゅりは子どもが苦手。固まってしゅるしゅるになっていた。
5/11(土)の進歩 bk1から著者コメントの依頼が来た オンラインの本屋超大手の bk1 から、「これから論文を書く若者のために」の著者コメントの依頼が来た。ありがとうございます。一所懸命書かせていただきます。
 今朝は、フィラリアの予防薬(もちろんじゅりのため)をもらうためにパセリ動物病院へ行った。フィラリアにかかっていないかどうか血液検査をしてから(もち、異常なしだった)、予防薬をもらった。待合室に、「ペットショップの紹介で当院へ来た方へ。(ペットショップによる)保証診断期間終了後は、お近くの動物病院をかかりつけとすることをお勧めします。お申し出があれば病院を紹介します」とあった。実はパセリ動物病院は遠い。感じが良い病院なので気に入っているのだけど、近くの病院に変えようかなあ。
 そういえば昨日、ワールドカップのアルゼンチン対イングランド戦のチケットが来たんだ。興奮。第三次販売の本抽選の結果はどうなったのだろう?
5/10(金)の進歩 無し 朝から講義の準備。新しい論文を紹介しようと張り切って文献検索をしたのだけれど、これというのが無かった。結局、中身に関しては去年のままでいくことにした。古典として確立している論文をわざわざ新しい論文に入れ替える必要もないということで納得しよう。
 気分転換に、くにっちで遊ぶことにした。

「自分の会社のことをへりくだって小社と言うでしょ。その反対語は何か知っている? 相手の会社を敬う言葉。」

くにっちが、「御社」とか「貴社」とか答えるはずがない。何と答えるかなあ。たとえば「大社」とか。しかしくにっち、「小社」という言葉をそもそも知らなかった。「一般企業への就職は不可能だな」という思いだけを残し、私の試みは企画倒れとなったのであった。
 友蔵の実験用のテントの設営場所は、川内キャンパス内でなんとかなりそうな気がしてきた。しかし天は、またしても試練を与えた。試練に打ち勝つべく、だだっと川内の事務へ行って来た。
5/9(木)の進歩 無し 午前中、久しぶりに自分の研究をした。といっても、ウバユリの種子を数えただけだけど。ともかくも、時間を見つけてウバユリのデータ解析を進めないと。
 午後、フッキーの論文セミナー。樹木の過去の大量枯死が、気候要因の影響を受けているのかどうかを調べた論文。フッキーは頑張って紹介してくれた。しかし、データには「?」印を付けたくなってしまった。何とでも解釈できるというか。
 その後、5 秒で力つきる出来ことがあったので、今日はもう帰ることにしよう。
5/8(水)の進歩 無し 学部三年生向けの講義。ゲーム理論の話をした。ジョン・ナッシュ(ゲーム理論の解であるナッシュ平衡で知られる人)を主人公とした映画、ビューティフル・マインドがヒット中なので、ちょうど良かった。今日は、一杯質問をしてくれて嬉しかった。しかし、今まで真面目に聞いてくれていた一人が来なかったので悲しかった。しかもその学生さん、二コマ目の講義には出てくる所(私の講義は一コマ目)を目撃してしまった。がーーん。
 午後、月初めの談話会(先月の研究と今月の研究予定を話し合う会)。みんな盛りだくさんの内容で充実していた。何しろ、史上初の途中休憩まで入ってしまったし。もうそろそろフィールドシーズンに突入。頑張っていきましょう!
 昨日のこと。見るとはなしにつけていたテレビで、母に宛てた視聴者の手紙が朗読されていた。

「大好きな母が実の母ではないと知ったのは高校生の時でした。」

それを聞いてつい頭に浮かんだ。

「実は母ではない」
「うちの母ではない」

可笑しくてしばらく動けなかった(不謹慎な)。
5/7(火)の進歩 好評の内に先行予約終了 おかげさまで、共立出版史上で前例の無い数の予約をいただきました。どうもありがとうございました。先行予約(書店への配本よりも早く本が手に入る)はこれで終了しましたが、割引価格での購入予約(本が早く手に入るわけではない)は 15 日まで続けることになりました。購入ご希望の方は私までメールを下さい。
 池ちゃんが深刻な顔でやってきたのでどうしたのかと思ったら、「ヒバをやりたい」と、こ・く・は・く。よーーし、頑張ろう。池ちゃんが考えてくれた研究素案を元に、池ちゃん・ぎょうこ・私の三人で議論をした。良い研究となりますように。
 明日の講義の準備。もっと早く支度をしたかったのだけれども、風邪をひいたりして遅れてしまった。PowerPoint の講義用文書を作り MO にコピーしようとしたら、外付けの MO ディスクを認識しなくなっていることに気づいた。がーーん。信太郎に教わって何とか講義用の MO は用意したけれど、問題の本質は解決していない。原因は OS X のたたりか?
 共立出版 HP のアクセスランキング(トップページの左下にある)で、「これから論文を書く若者のために」が堂々の一位に輝いていることに気づいた。やったーーー!オールスターのファン投票で、清水秀彦(監督部門)・高橋範夫(GK 部門)・岩本輝雄(MF 部門)も一位だし、良いことずくめだね。岩本なんて、中村俊輔を抑えて最高得票だぞ。
5/6(月)の進歩 無し 午前中は、久しぶりに研究室に来た。たまっていたメールを読んだりした。
 共立出版の HP の拙著の紹介の言葉。「若手研究者のバイブル」 ええーと、違うんです。「若手研究者のお経」なんですけど。
 信太郎から、スズランは毒を持つという緊急メールが届いた。じゅりは、かじったと言っても歯形を付けてやっただけなので、大丈夫と思うのだけど。それにちゃんとぴんぴんしているし。
 さて、今日はもう帰って、和室の前の空間をお洒落にしよう。和風花壇も作ったしフェンスも出来たし(フェンスを設営したのは和室の前なのだった)、あとはとどめを刺すだけだ。
 というわけで、ホーマック(園芸と資材の大規模店)に行って、生け垣を作るための竹を購入した。3 m の長さの竹を 22 本。車に乗らないので、2 m のところで切ることにした。店員さんに鋸を借りてごりごりしていたら、別の店員さんが、

「それ全部切るの?」

と声をかけてきた。「大変でしょう。切ってあげるよ」と、店の工作室へ。

「カット代はタダでいいから」

という言葉(本当は一本 50 円かかる)に、なんて気前の良い店員さんなんだろうと思った。そしてたちどころに全部切ってしまうと、丁寧にも紐で縛ってくれた。なんて親切な店員さんなんだろう。さらには、「庭のことは何でも相談して」と名刺までくれた。なんて心優しい店員さんなんだろう。しかし名刺を見ると、ホーマックとは全然違う造園会社の名前が刷られていた。????? ─── どうも、ホーマックの店員では無かったみたいだ。?????
5/5(日)の進歩 無し 今日は、待望のフェンス設営の日。職人さんが仕事をするので出かけるわけにも行ず、掃除をしたり衣替えをしたりして過ごした。体調もまだまだだったしね。
 フェンスが出来たのでじゅりの脱走は根絶するかと思ったら、まだ一工夫必要であることがわかった。なぜかというと、フェンスが立っているブロックとフェンスの下の隙間が結構空いていて、じゅりが間を通れそうなのだ。さっそく頭をくぐらせて、お隣さんのスズランをかじっちゃうし。さあどうするか。こういう作業にからっきし弱い私は、えらく試行錯誤して、フェンスの下に竹を結びつけて通り道を塞いだのであった。
5/4(土)の進歩 無し せっかくの連休というのに風邪をひいてしまった。御明神演習林に行った帰りからハナが出るようになったので、花粉症の再発かと思っていたら、実は風邪だったらしい。昨日、風呂上がりにビールをくかーっと飲んで寝込んでしまったものよくなかったのだろう。というわけで、一日家でおとなしくしていた。
 おかげで判明したことがある。じゅりは、お留守番中(平日は、10 時間以上一人でお留守番なのだ)何をしているのかということだ。答えは、ひたすら寝ている。なにしろ、ぐったりしている私の横で、一日中寝ていた。よく寝るなと感心するくらい、ずーっと寝ていた。
5/3(金)の進歩 札幌に勝った ヤマザキナビスコカップの第三戦、対札幌の試合があった。ここまで一分一敗なので、負けられない一戦。だから(というわけでもないが)勝った。役に立たない FW にいらいらしたけれど、交代出場の藤吉が決めてくれた。あの得点は、藤吉一人で取ったようなもの。藤吉にあんな個人技があるなんて思わなかった。ゴール後の謎のパフォーマンスは、ど根性ガエルのぴょん吉だったらしい。なぜ、このネタを選んだのかは謎のままだ。
 試合終了後、西公園の植木市に行って、ハウチワカエデを調達した。ブナの隣に植えたら庭がぐっとよくなった。
5/2(木)の進歩 共立出版 HP のトップを飾る 「これから論文を書く若者のために」の出版案内が、共立出版 HP のトップを飾った。かっこいいーー!
 午前、池ちゃんの研究計画を協議。考えるほどにヒバは難しい植物であることが判明した。そして、どうすれば独自性を出すことができるのか。研究のウリは何なのか。正直なところ苦悶してしまった。このままヒバで行くか、他の材料を探すか。それは池ちゃん次第だ。「ヒバさんには裏切られちゃったの………。でも、樹木をやるのならヒバさんがいい」という純愛には打たれました。
 午後、がんちゃんの論文セミナー。統計処理が難しくて、データの読みとり方がわからなかった。要は、植物はややこしくて、単純ではないということだ。
 セミナーが終わったら、きむこうがいた。「こら、何でセミナーサボったの」と思ったが、三月で修了して就職したんだった。それほどまでに、違和感が無かったということ。元気そうで何よりです。
5/1(水)の進歩 無し 今日は、池ちゃんのフィールドの下見に行った。岩手大学の御明神演習林というところで、盛岡から西に30分ほど行ったところ。恐縮することに、池ちゃんの学部時代の先生の白籏さんが案内をして下さった。行ってみると、立派なヒバ林が一面に広がっていた。池ちゃんが、「作並のヒバ林はかわいい」と言っていた訳がわかった。池ちゃんが卒研で使った調査地を見たりして感じ入った。さあー、ヒバを使ってどういう研究をするか。これからが勝負だ。
 ヒラガの研究計画の相談。ノートにみっちりと書き込んだ思考の跡に感激。自分自身の考えをこれだけじっくり押し進めて行くなんて素晴らしすぎるよ。
 今年の八甲田は雪解けが異常に早いらしい。ひさしの調査開始もうかうかしていられないことが判明した。