| 多くの人が「つまらない」「難しい」「興味がない」と思っている 古典文法の学習について、どこまで「面白く」「効果的に」「効 率的に」覚えられるか、工夫に工夫を重ねて作られた、まった く新しい要点集です。 名作和歌・恋愛和歌をすべての文法項目の例文に採用しました。 さらに、現代文の中に、重要文法を織り込んだ恋愛ドラマ仕立ての オリジナル物語『愛のさざなみ』も、添えました。 現代の四人の大学生の恋愛模様を追いながら、50の重要構文を 学んでいく構成です。 例えば、「な〜そ」の禁止命令文を学ぶ課は、次のような感じです。 |
| 「もう、私の部屋にはなこそ(来ないでください)」 最近の沈んだ純子の様子から、どこか予想するものもあったが、 僕は尋ねた。 「なにとて(どうして?)」 「理由はな聞きそ(聞かないでください)。 もうメールもなせそ(しないでください)」 純子の頬を一粒の涙が流れる。僕は、 「な泣きそ(泣かないでください)」 と呟きながら、純子の小さな掌を握った。 (『愛のさざなみ』第一話より) |
