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最涯を求めて 


第50日目 8月24日(金) 晴れ

 4時35分起床。今までで一番長い夜が明けた。昨夜はなかなか寝付かれず、1時間おきに目が覚めて、いつの間にか朝になった。やはり心のどこかで帰宅を意識していたようだ。朝食を作りなが ら出発までのんびりと準備をしよう。今になったら急に帰るのがもったいなくなり、この川原で連 泊をしたい気分になった。やることなすこと全てにおいて”最後”という言葉が付きまとう。最後 の飯を炊き、みそしるを作り、紅茶を入れる。全てがこれで終るんだ。いよいよ出発だが、テント を畳むのがもったいないような気持ちだ。水海道まで40km、そこから家までは15kmくらい、どう 考えても昼には着ける距離、水海道で髭を剃り、のんびり走るつもり、事故のないように気をつ けて走るだけだ。

 只今、水海道駅にて髭を剃った。なんだか別人のようになり、若返ったように感じられる。
 走 っていても今夜のテント場や夕食のこと、そして水の心配がないというのはとても気楽なことだが、 何だか物足りないような、寂しいような、張り合いがないのだ。

 10時58分、国道から家の方を横目で見て、通り過ぎ、今、郵便局に着く。
 このまま帰宅せずに今後は南へ 行ってしまいたいような気になったが、家が見えたときにはやはり安心した。これから無事の帰宅 記念に貯金をする。

 11時21分、無事帰宅。
 荷物を下ろし、サイドバックをはずした自転車はとても寂しそうで見 ていられない。自転車が軽くなったことが嬉しいようで、寂しい。
 

 やはり家にはだれも居なか った。
 ひとり玄関の鍵を開け中に入る。自宅とは思えない妙な違和感がある。自分の部屋へ入っ てもやはり違和感が... もう明日から走らなくてもよいわけだが、そのことが今となっては嬉しいというより、寂しい。
 予定より一週間早く帰ってきたわけだ。部屋のカレンダーにはしっかり と31日の日に”帰宅予定”という文字がある。

 家族とはとてもいいもんだ。喜び悲しみを分かち合えて、とてもうれしいものだ。お袋の飯は最 高だった。夕食の折、父が突然「知床岬だけはどうしても行けないらしいなぁ」と言ってきてビックリ! 何かが伝わったのだろうか? 僕は生きて帰ったのだからと、知床岬のこと、友人に遺書まで書いていたことなどを全てを話した。母は、涙を流していた。これも今だから言えることなのだ。もしあの時足をすベらせていたら... そう考えると寒気が走る。
 とにかく生きて帰れてほんとうによかった。友人にはまだ誰ひとりとして帰宅を知らせていない。もちろん片思いの彼女にも知らせていない。伝えたいような、伝えたくないような複雑な気持ちだ。
 僕の好きな言葉に”終わりがなければ始まらない”という言葉がある。こうしていつまでも書いていても仕方がないのでぺンを置くが、是非この日記を本にして出版したいものだ。 消灯11時25分。


 本日の宿泊地 自宅(帰宅)、本日の走行距離 55km (累計 4951km)

 あと1時間もしないで明日になる。
 新年を迎かえるような期待と不安で緊張している。この旅は 終わるが、明日からまた”人生”という新しい旅が始まる。
 今までの50日間とは比ベものにならな いほどの厳しい道のりの旅が・・・・・



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