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最涯を求めて 


第48日目 8月22日(水) 曇り時々雨

 4時45分起床。今朝雨は止んでいるが、今日は雨の覚悟が必要だ。
 昨夜の電話で初めて母に 「もう疲れた」と漏らしてしまった。今までは決して疲れていても「元気だよ」、「調子いいから心 配しないで」と言い続けていたのに、ついポロッと漏らしてしまった。安心して気が緩んだから であろうが、ここで事故に遭ってはたいへん。今日も一日気を引き締めて走ろう。

 11時5分三国峠に着く。
 途中“東京”の標識を見たとき思わず「やった」と叫んでしまった。
 出発早々ダラダラ坂となり、湯沢町あたりから本格的な上り坂となった。途中から降り出した小雨と、 台風の影響による強い南風で登り坂が厳しかった。おまけに尻(股下)のものすごい痛みで、 真っ直ぐサドルに座ることができず、尻を左右にずらしながらの坂道は地獄という表現がピッタ リだった。
 二居トンネル、火打峠から苗場スキー場を通過し、三国峠に着いた時にはすっかり気が 滅入っていた。峠としては標高も1000m強でそれほどきつくもないはずの道も、尻の痛みと向かい風に悩まされたため、涙を流しながらの峠越えとなった。

 峠の三国トンネルを出るとまず“群馬県”の標識や、“ラジオはTBS”の看板が目に入り、関 東地方に入ったことを実感! 家が近いことを感じずにはいられない。
 峠からは法師温泉、猿ケ京 温泉を横目にほとんどペダルを漕ぐことなく猛スピードで山を下った。

 12時20分、月夜野町の後関駅に着き、いつものように食パンで昼食をとっていると、路線バスの運転手が寄ってきて「なかなか今の若者は君のようなことはできないよ、頑張りなさい。」と言われ、元気に「頑張ります。」と 答えていた。

 その後は利根川沿いに沼田を経て、渋川に2時50分到着。時間はたっぷりあるのだが、小雨がち らついているので、雨の凌げるテント場を探し、今夜は渋川市の体育館に寝ることにした。渋川まで来たので、明日にも帰れる距離だが、ゆっくりして明後日に帰ろうと思っている。
 尻が痛くて走るのが辛いのでのんびり走るつもりだ。
 結局、根性なしの自分は沼田から日光に向かうこともなくあっさり南下してしまったわけだ。とにかく尻が痛くて走りたくはないが早く帰りたい。
 しかし、いざあと一日で帰れる距離まで来てしまうと、なんだか帰るのが惜しい気もする。でも決してもっと走り続けたいわけではない。
 いろいろ書きたいことがあるのだが、思うように文字にできないのが悔しいし、腕が怠いし書き続けるのが辛い。今夜も左手の指が痺れている。でも何とかこの気持ちは書き記しておきたい。
 今の天気予報では明日は台風の影響もなくなり、晴れてくる らしいのでひとまず安心である。
 今、1時間くらいカセットを聞きながらローソクを付けっ放しで寝てしまった。相当に疲れが溜まっているようだ。明日も尻の痛みとの戦いになりそうだが、100kmくらい走って古河あたりでテントを張ろう。昼は買いおきの食料と相談して、ラーメンかおしるこでも作ってのんびりしよう。明日は起きがけの体調しだいでは帰宅することも考えている。いずれにしても明日、明後日と、関東は晴れそうなので安心。
 走りたいから走るのだし、見栄で走っているのではないことは分かっているが日数的に見て、明日帰ると49日、明後日帰るとピッタリ50日となる。
 2ヶ月(60日)の予定であったのだからせめて50日にしたいと思う。そうなるとやはり帰宅は明後日になるだろう。どうしても見栄や格好を考えてしまう。でもそれもよかろ う。テントの中の蒸し暑さを除けば、こうしてしんみりとカセットを聞きながら、日記を書いているのがとても落ち着く。昨夜はあまりの暑さでひと夜中、テントの入り口を開けたままシュラフにも入らなかったが、今夜もそうなりそうだ。このところの毎日の暑さを考えると前半の寒い雨降りがまるでウソのようだ。
 いろいろあったがいよいよゴール目前、今夜も暑い。 消灯8時55分。


 本日の宿泊地 渋川市、本日の走行距離 90km (累計 4819km)



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