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最涯を求めて 


第39日目 8月13日(月) 晴れ

 5時起床。朝起きがけに久しぶりに家に電話をしたら、残金が51円。
 9時前から郵便局に行き、一番に窓口へ、3万円を下ろした。お金のありがたさをしみじみと感じた。
 札幌駅ヘ再び、昨日調べておいた土産物リストを元に、友人や親類に土産物を買いペリカン便で送った。8600円は少々堪えたがこれで土産の心配はなくなったわけだ。
 昼食用の食パンを買い11時5分札幌を後にした。

 銭函の手前を走っていたら、フロントバックにぷら下げおいた食パンがスポークに巻き込まれ、爆発してしまった。今そのバラバラになった悲惨なパンで昼食を済ませた。今後パンの保管には―層注意しなけれぱならない。
 快調に飛ばし、2時前に小樽駅に着いた。ここでは小樽博覧会が行われているのだが、経済的にも時間的にも諦めざるを得ないのが残念だ。
 小樽から2時間、知床半島にも似た積丹の海岸線のすばらしい景色を見ながら、ペースを上げた。
 美国で買い物を済ませ、4時45分神威岬に向かった。

 神威岬からの日没はすばらしいらしく、この調子で飛ばせばちょうど日没が見られるかもしれない。次第に傾く太陽と競争するような気持ちで神威岬を目指し走った。
 5時50分、僕は太陽に勝った。途中の山道は苦しかったが、なんとか日没に間に合った。駐車場に自転車を止め、岬まで約30分岩場を歩いた。
 ”落石のための通行止め”の柵を乗り越え、名勝となっている”念仏トンネル”をくぐると岬の台地が見えてきた。
 岬にはすでに日没を待つ若い男女が10名くらい、今や遅しと待ちわびていた。僕もカメラをかまえて日没を待った。写真を撮り終えた人がみんな戻っていった。この場所が気に入った僕は一番最後まで夕日を見ていた。そのため駐車場までの帰り道はすっかり暗くなってしまった。そんなとき一匹の北キツネのこどもが、人間を少しも恐れず、僕の方に向かって歩いてきた。僕の目の前1mくらいまで来たとき一瞬立ち止まったかと思うと、すぐに藪の中に戻っていった。こんなに目近で北キツネを見られるのは、後にも先 にも一度だけだろう。昼間道路を走っている時には、一、二度見たことはあったが道路を横切る一瞬であったので、表情をはっきり見たのはこの時が初めてだった。

 駐車場に戻ったのが7時20分、これからは行動できないので、この駐車場でテントを張った。夕食を食い終わりて紅茶を飲んでいるが、すでに9時を回っている。なにしろ半日で100kmくらい走り、ここまで来たのだから。
 苦労したが、岬から日没が見られてとてもよかった。明日は早く出発して、積丹を回った後当丸峠を越え、神恵内へ、その後はできるだけ走りたい。明日も天気がよさそうなので安心だ。昨日あたりから朝夕が冷え込み出した。やはり北海道の夏は短いようだ。日中はうだるような暑さなのだが、今はとてもヒンヤリと寒いくらいだ。 消灯10時。


 本日の宿泊地 神威岬駐車場、本日の走行距離 105km (累計 3724km)




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