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最涯を求めて 


第30日目 8月4日(土) 晴れ後曇り

 起床4時、7時20分のフェリーに乗るために6時に乗り場に行ったらすでに長い行列ができてい て果たして乗れるだろうかと不安になる。

 10時10分、2時間半にも及ぶ船旅の末、礼文島の香深港に着く。
 第一印象とともに実際走ってみて、とても小さな島であると感じた。島全体が絵に描いたような観光地であることにも驚いた。この 島は小さな割にとても変化に富んでいて楽しい。西の海岸は知床を思わせる岩場なのに対し、東の 海岸は対称的に穏やかな浜。そして中央に比較的険しい山々が横たわり、東西の道はヘアピンが 続くワインディング。逆に南北の道は平坦な海沿。ひとつの小さな島ながらいろいろな景色が楽 しめた。
 フェリー代片道2800円は痛いがその価値は大きい。これで花の季節ならどんなに美しい ことだろうか。島に車を乗せてくる観光客が多いことにも驚かされるが、もったいないように思う。
 香深港にはレンタバイクやレンタサイクルがあるし時間に余裕のある人は歩いて島を見てほしい。 自転車があれば多少ハードだが丸一日で全ての場所を見ることが可能だ。車を島に持ち込んだとこ ろで道は狭いし、何よりも道が少ない。のんびりとしたこの最北の島には車は似合わないような気 がする。
 船泊から金田岬に行く際、岬を通り越してしぱらく走っていたら突然フロントのスポークが2本 も切れた。仕方なく修理していると、タイヤの空気を抜き忘れたため、今後はパンクさせてしまい、二重 の手間がかかってしまったが、焦ることもなくすんなり修理を済ませ金田岬へ戻った。

 5時、今は礼文島の最北端であるスコ卜ン岬にいる。ここは宗谷岬とは違って最北の寂しさ、 寒さがある。あまり観光地らしさがなく売店が一軒あるだけだ。この方が最北端らしく気に入った のでテントを張った。残念ながら風が強く一面の曇り空のため日没は見られなかったがとてもよい 雰囲気だ。明日は天気が悪そうだ。今、海は大荒れだ。利尻島に渡らずに稚内に戻る予定。利尻に 行っても山に登らなければ意味がないだろうし、登りに5時間もかかるとのこと、ちょっとその元気 はない。礼文島も風が強く曇りで残念だったがそれでも地蔵岩や金環日食記念碑、スコトン岬など 自分を満足させてくれる要素は多かった。フェリーのことを思い出すと、土曜日のせいもあってと にかく超満員、立っている人がどこにもビッシリ、船には定員がないのだろうか? いやそんなは ずはないだろう。僕は幸いにも座ることができて助かった。そう言えば、大間から函館の間で一緒だった外国人のカップルが乗っていた。向こうは気付かなかっただろうが、僕はとてもよく覚えていた。「英会話ができればなあ...」、その時はつくづくそう感じた。また、うわさ通り晴れていたにも かかわらず船の揺れは激しく、僕も少し気分が悪くなったが、他にも気分の悪そうな人が大勢いた。 宗谷岬や稚内では折り返しの感じはしなかったが、明朝、礼文島を離れると思うと、いよいよ折り返 しというイメージが湧いてきて、とても寂しく、また、帰宅してからの就職やら進学やらのことを考 えると頭が痛くなる。でもまだ帰宅までは1ヶ月くらいあるし、これからも今まで以上にさまざま な戦いがあるだろう。だから明日からも1日1日を大切に走り、そして生活していこうと思う。今 夜はなぜか文章が続く。これもやはり折り返し点だからだろうか? それとも周囲に誰もいない 北の涯だからだろうか? 明日から日本海側を南下するわけだが、ずっと向かい風に悩まされる と思うと頭が痛くなる。しかし、留萌までは190kmくらい、2日でお釣りがくるだろうから頑張って 走ろう。自然との戦いなので季節風には逆らえない運命なのだ。明日に備えてそろそろ寝ること にする。外は依然として強風、暗い海はうねりをあげている。 消灯9時20分。


 本日の宿泊地 スコトン岬、本日の走行距離 50km (累計 2885km)




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