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最涯を求めて 


第21日目 7月26日(木) 雨

 4時50分起床。
 昨夜はずっと雨が降っていたようだが、テントの浸水はなく快適な目覚めだ。さ すが国設キャンプ場だけあって、地面の排水をよく考えている、これで無料とはもったいないくらいだ。おまけにこのキャンプ場から歩いて2、3分のところには露天風呂があり、そこも無料なのだ。
 いよいよ今日は相泊まで行って、明日の朝3時に出発する。天気は悪そうだが羅臼側の天気の回復を待っていたら9月になりそうなので、本日いよいよ出発だ。現在は雨が休んでいるが、またいつ降り出す分からない、そんな空だ。

 今から早目の昼を済ませる。飯が終わってこれから相泊に行くが、そのことさえも気が引ける、しかしダートだと思っていた道が舗装されていると聞き少しは気が安まった。出発寸前、急に弱気になり、命を大切にして、ダメだと思ったら諦めて素直に引き返そうと考えた。

 雨の中を30km、今相泊に着いた。自転車を漕ぎ出したら出発寸前の弱気は消え、どうにでもなれという気持になった。それでも岬のことを考えていたら、涙が止まらなくなってしまった。道の両側には、ところどころに”ヒグマ出没地域、注意”という何とも恐ろしい看板が幾つも立っていたことを付け加えておく。
 相泊に着いてしばらく、高松さんを待っていると、奇跡が起こった。相泊温泉(海を見ながら入浴できるという露天風呂、もちろん無料)で明日から岬ヘ行くという奈良の大学生3人に出会い、一緒に行くことになったのだ。
 単独行でないことが、少々残念だが何より命が大切だし、冒険とは無事に生還するからこそ良いのである。大学のワンゲルということで経験もありそうなので安心。何より仲間ができたのが嬉しい。あとは熊の心配だが、こればかりはケースバイケース、諦めるしかない。いろいろ話してみると、登山についての知識はかなり豊富なようだが、知床岬の地形については、僕の方が上らしい。風呂の中で裸同志4人で協力して何とか岬にたどりつけるよう頑張ることを決意した。

 また、その人達の心遣いで僕は最少限の荷物でよいということになり、彼らのテントに入れてもらうことになった。
 自転車は、理由を話して近くの民家に預かったもらうことにした。
 今夜は高松さんと3人の大学生、そして僕の5人で温泉の近くにテントを張ることにした。
 明日は5時に出発することに決まった。3人に自分はパンを主食にするということを話すと、「米はたくさんあるから、作りてやるよ。」と言われ、たいへん嬉しく思っている。
 寝ようと思ったらテントの底にタバコで付けたらしい穴が空いていた。
 外は今も、雨が降っている。消灯8時30分。


 本日の宿泊地 相泊、本日の走行距離 30km (累計 2261km)




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