私の好きなこと

自転車ツーリング
 東日本を1周しました
   <最涯を求めて>
 自転車を担いだ富士登山!

オートバイツーリング
 日本中を走りました
 タンデムも楽しみました
 最近、バイク乗りを復活しました

登山・キャンプ
 山も登りました
 キャンプが大好きです


 乗るのもいじるのも好きです


 我が家の猫たちです

日曜大工
 ものを作るのが好きです

プロフィール

サイトマップ


ホームページをご覧いただきありがとうございます。

ご意見、ご感想などは、こちらからお寄せください。


最涯を求めて 


第19日目 7月24日(火) 曇時々雨

 4時起床。朝から雨が降っていて、今、霧雨から次第に止んできた。ミニあんパンが3個程あるので途中で軽食をとることにして、中標津に昼頃着けるように頑張って走る。とにかく今だけでも雨が止んでいるので助かる。

 飯を食い終えて一服している。今日はほとんど雨に降られずラッキーだった。今、空はところどころ雲が晴れ夕焼け空だ。これからニュースと天気予報を聞くところだが、明日は晴れそうな気がする。
 中標津の途中の別海町は、パイロットファームとして有名な町だ。とても日本とは思えない風景だ。北海道では道を走っていると、人や家より牛や馬の数の方がずっと多いのだ。
 その後は開陽台(小高い山の上にある展望台で、地球が丸く見えるとして有名なところ)からの眺めは、くもり空とはいえ、素晴らしいもので思わず8枚組のパノラマ写真を写した。展望台の周囲は、自転車やバイクのツーリスト達の連泊者が、我が物顔で、ゴミを散らしていた。おまけに、登ってきたライダーが連泊中と思えるライダーに「今夜ここに泊まってもいいですか?」と許可を求めるのを聞いていて、がっかりし、泊まる気を失い急いで下山した。
 その後は養老牛を通って裏摩周に行くはずだったのだが、ダートがひどく、天気も悪かったので、諦めて引き返し、今夜ここで寝ることになった。自分の勇気のなさ、根気のなさを素直に認めるが、僕の最大の目標は、何といっても知床岬なのだ。そんなわけで開陽台の帰り道はずっと知床岬のことを考えていた。そうしたらいつの間にか中標津に戻っていた。
 もし死んだら、無事に帰れなかったら、それこそ最悪、親不孝の極致だ。親不孝なのは自分でも十分分かっているのだ、でもどうしてもやりとげたいし、やらなくてはいけないと思う。そして今はその具体的な内容についても考えている。いよいよ知床岬が近づいてきたのだ。とにかく荷物をできるだけ軽くしなければならない。特に水だがこれが重要な問題だ。そのことから考えて、飯を炊くわけにはいかないので、パンを食ベることにしよう。主食は フランスパンにして、非常食として、はちみつ、チョコレート、カロリーメイ卜を持とう。みそしる、紅茶も飲まないようにしよう。何しろ水が補給できないのだから。食事をロクにとらなくても、熊にさえ出会わなければ、無事に帰れるだろう。できるだけ熊のことは考えないことにして、万が一のときは”にらめっこ”しかない。とにかく勇気を出して行くぞ!! でもやはり怖い。

 明日は羅臼まで70kmm弱、のんびり行って岬までの計画をしっかり立てなければ。そして海上保安署で潮の満ち引きも調べなくては。
 その後、明後日は午前中に計画をチェックの上、ダートの道を30km走りて夕方早く相泊まで行ってセセキ温泉で風呂に入り、出発に備えよう。とにかく怖いけれども男の意地がある。そして何よりもすばらしい大自然を自分の目で、この体で感じたい。岬にたどり着き たい。人の手の入っていない大自然を見たい。やるぞ、必ず岬に行くぞ、頑張るぞ、歩くぞ、岬に行くぞ。多少興奮ぎみだが、少しは落ち着かなくては。今日の昼も食パンだったので、岬に行くためにも明日、明後日と栄養のあるものをいっぱい食わなくては、3日間随分節約した。何しろこれが最後となるかもしれないのだから。 消灯7時50分。


 本日の宿泊地 中標津野球場、本日の走行距離 113km (累計 2161km)




←TOPへ] [自転車ツーリングへ] [前日に戻る] [翌日に進む