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最涯を求めて 


第15日目 7月20日(金) 曇のち晴れ

 4時30分起床。
 7時10分、西胤さんと下旬に羅白のキャンプ場で再会する約束をし、”かにの家”を出た。

 今、足寄駅に着いた。帯広から65km、かなりのハイペースだ。途中の芽登坂などかなりきつい峠道もあったが、逆から(足寄から帯広へ)だったらもっときつい道だろう。足寄町に入る峠からのダウンヒルを”大空と大地の中で”(松山千春の名曲)を唄いながら下りた時は、思わず涙が出た。
 帯広の”かにの家”は、結構楽しい話やら、いろいろ勉強になってよかったが、タオルを忘れたのが残念だ。それは今まで2週間分の汗と涙がしみ込んでいたものだからなのだ。
 今、昼飯を食っている。この食堂は、”かにの家”で会った人が「足寄に行ったら是非食ベてみろ」と言っていた駅前の大阪屋食堂なのだ。ここの自慢は、みそジンギスカン、ライス付きで650円は少々きついが久しぶりに食ベる肉は最高だ。おまけに店のおばさんが僕の姿を見て、サラダをサービスしてくれた。何しろ野菜が不足していたので、とてもうまかった。スーパーで自炊のための材料を買い込み、千春の家にも行ってみた。これから山道を約50km、オンネトー湖に向う。

 途中、山の中のダートもありかなりきつい道だったが、やっとオンネトーに着いた。
 苦労して来ただけあってとても感動! 山の中にひっそりと水を溜める湖と、その後にそそり立つ雌阿寒岳・阿寒富士の姿はまさに北海道三大秘湖にふさわしい景色。湖の展望台が歩いて800mという山の上にあるというので、他のツーリスト(バイク)と登ってみたが、展望台とは名ばかりでがっかりした。すぐに展望台から下り結局この湖の美しさに見とれ2時間もいた。そろそろテント場を決めなくては。
 今、夕食が終わってテントの中にいるが、今夜はひとりではない。オンネトーで出会った富山県の林さん(スズキのGSX250に乗る大学生)とキャンプを張ることになった。林さんはシュラフしか持っておらず、今夜の宿が決まらずにいたので僕が誘ったのだ。いつも外食だそうだが、ここは山の中、家一軒ない。そんな訳で僕が飯を作ってやることになり、2人で旅の話をしながら飯を食った。とても優しい人だ。
 今日はずいぶん走った。帯広からここまでほとんど登り坂なのだ。昨夜はオンネトーのキャンプ場にでも泊まろうと思ったのだが、湖からまだダートの道を先に走るしかなかったし、キャンプ場に金を払うのがバカらしかった。そんな訳で、林さんとも友達になれてよかった。このテント場はほんとうに山の中で、自分ひとりだったら怖くて泊まれそうもないところだ。周りに木が生い茂り、今にもヒグマが出没しそうだ。
 明日は弟子屈の駅に泊まる予定なので阿寒湖などをのんびりと見ることができるが、明朝は走り出してすぐに峠を越えるしかない。その後は阿寒横断道路だが、相当きついという話しだ。距離的には50kmくらいなので頑張って走ろう。今日は午後から天気になったので、走り終えたら体中(特に腕)の汗が塩に変わってしまいジャリジャリと気持ちが悪い。今日で6日くらい入っていないので、そろそろ風呂に入りたくなった。
 足寄付近はとてもよいところだ。最も今日までずっと天気が悪くて景色が見られなかったため、そう感じるのかもしれない。そう思うと、今まで走ってきた陸中や、大沼公園、洞爺や支笏湖などが残念でならない。とても悔しい。しかし確実に自分の足で走りてきたのだから後悔は少しもない。
 美笛峠で会った西胤さんや、今夜一緒にキャンプをすることになった林さんのように、これから友達を作っていろいろ話がしたい。景色の良さもさることながら、旅先で人と出会い話をすることが自分にとってどれほどのプラスになるだろうか... きっとそれは計りしれないだろう。これこそが旅の本質ではないだろうか。少なくても僕はそう思う。
 出発から15日目、今夜初めて星を見ることができた。今までそれほど天気に恵まれていなかったのだ。 消灯10時30分。


 本日の宿泊地 足寄、本日の走行距離 120km (累計 1680km)




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