第12日目 7月17日(火) 雨
4時起床。
昨日の願いも空しく、夜半頃から雨が降り出し、今も降っている。テントの中に雨が入り、床上浸水だ。シュラフも濡れてしまい大慌て。おまけに朝食の自炊中、ポリタンクの水を1gと作りたてのみそしるをこぼしてしまった。まったくテントの中の自炊は嫌なものだ。この濡れて重くなったテントを畳んで、カッパを着て出かけると思うと気が重い。この調子だと今夜はステーションホテルになりそうだ。北海道三大秘湖のひとつのオコタンペ湖も諦めるしかないだろう。天気予報では一日中大雨になるとのことだが苫小牧で買い物をして、静内あたりま で行きたいものだ。
今のニュースで、「国道235号の門別と新冠町の間が土砂崩れで全面通行止めで復旧の見込みがない」と流れた。襟裳岬を諦めるしかないようだ。とても残念だが、とにかく今日は行けるところまで走ろう。
今日は西胤さんと2人で走ったので、ひとりの時と違いのんびり走行となった。距離は少なかったが、支笏湖々畔のダートは最悪の道で、途中には峠もありとても疲れた。結局今夜はステーションホテルになった。今とても眠いがこの駅の最終列車が9時半なので、それまでは寝られない。ここでも駅員が親切で雨風の凌げる橋(反対ホームに渡るための通路)の上で寝るように言ってくれた。自転車も濡れる心配がないのでほっとしている。明日からは襟裳岬を諦め、西胤 さんと帯広まで一緒に走る予定。一人と違って安心だが、逆に気が緩むことが多い。明日は日高町まで行き、明後日、日勝峠を越え一気に帯広に出る予定だ。襟裳岬に行けないことは残念だが、最大の目標である知床岬や宗谷など、見るべきところはまだたくさんあるので、とにかく頑張るつもりだ。何より早く天気になって、暑くなってほしい。今日も一日とても寒かった。
昼間、支勿湖で”ゆっくり走ろう北海道”のステッカーを買って自転車に貼ったので、気分がいい。オコタンペ湖はちょうど霧が晴れ、少しの間だけ見えた。
夕食はちょっと贅沢してうまい物を作り、たくさん食ベた。苫小牧で燃料のガスボンベを買ったが、北海道は物価が高いのか、本州ではひとつ350円くらいのボンベが何と500円もする。しかし、飯が炊けなくては生活できないので、何とか負けてもらい2つで800円で購入した。
ともかく天気になることを期待して”ゆっくり走ろう北海道”
今、お金を計算してみたら一日平均2000円くらいだ。最近どうも使い過ぎるようだが、宿に泊まると思えばそれだけで3〜4000円、まあ妥当なところだろうか。昨日と同じことを書いてしまった。こうしている間に、京都からのライダーが1人来た。これも北海道の駅ならではの光景だ。
西胤さんと僕と3人でしばし旅の話に花が咲く。消灯9時40分
本日の宿泊地 勇払駅、本日の走行距離 55km (累計 1262km)