第4日目 7月9日(月) 雨
4時半起床。天気予報によると梅雨前線の影響で、東北地方は大雨だそうだ。走り出す前から今晩のテント場が心配だが、ガード下で寝られるのでこわいものはない。そろそろ出発しよう。
南仙台駅前でやっとコインランドリーを発見、ビショビショのTシャツやパンツをやっと洗うことができて、気持ちが軽くなった。雨もほとんど止んでおりひと安心だ。これから石巻までは約50km。これから昼食を済ませ、のんびり走ろう。
やっとテント場に着いた。河北町(宮城県)の北上川の橋の下だ。今夜も場所が悪い。おまけに水が1g弱で、おかずもなく、最悪の状態だ。
いつもツーリングに出る度に思うが、距離を稼ぐのに専念して生活の要素を疎かにしがちである。今日だってこのように水の補給を忘れたり、おかずを買い忘れたり... この場合忘れたというより、走るのに夢中だったわけだ。
明日からは陸中45号線だが、道は相当にきつそうだ。無理をせずに“生活”しよう。とにかく天気になってほしい。山に向かって走っている時に、雨降りだと、とても寂しく怖い。とにかく晴れてくれ!
うまい物を食って、早く寝よう。そろそろ飯を炊こう。5時40分
飯を食い終えたが、ごはんとふりかけのみ、水がないから仕方がない。明朝は飯が炊けるだろうか? それとも紅茶だけだろうか? 旅に出てみて、水の大切さを痛感している。
僕は、「明日は明日の風が吹く」という言葉が好きだ。どんなに苦しいことがあっても、明日に希望を持つ。
7時のNHKニュースによると、東北地方は明日からもしばらく雨が続くそうだ。晴れた時の素晴らしい青空を期待して、頑張ろう。根性あるのみ「巨人の星」を歌いながら頑張るぞ!
福島と宮城の県境はきつかった。また、松島から石巻までは向い風で道もきつい。でも陸中45号線はもっともっときついだろう。
どんなに疲れていてもカセットを聞きながら煙草を吸っていると不思議に落ちつく。
仙石線に京浜東北線の車両らしいブルーの電車が4輌で走っていた。東京でしか見ないせいか、田舎には見合わないような気がした。消灯8時半
本日の宿泊地 河北町、本日の走行距離 130km (累計 420km)
思いこんだら 試練の道を やるぞどこまでも 命をかけて
行くが男の ど根性 父と鍛えた ど根性
真赤に燃える 王者のしるし でっかく生きろ 剛球燃えろ
巨人の星を つかむまで 男の誓いを 果すまで
血の汗流せ 涙をふくな 血の汗流せ 涙をふくな
行け行け飛雄馬 どんと行け 行け行け飛雄馬 どんと行け