応急仮設住宅 の 集会所と談話室 とは
どんなところで、何が行われているのだろうか?

図2. 応急仮設住宅団地の談話室

各団地には「談話室」または「集会所」があります。

談話室: 仮設住居と同じ棟内に設置 (50世帯以下の団地)
集会所: 仮設住居から独立した建物 (50世帯以上の団地)

テレビ、長い低い折りたたみテーブル、調理場(水道、ガス)、トイレ などがあります。
談話室も集会所もほぼ同じ設備ですが、談話室は狭い。 
(以下まとめて集会所とします。)

集会所を利用したい時どうするか?
応急仮設団地の住民の中に集会所の鍵をあずかっている人がいます。
その方の住居を訪ねて集会所を使いたいので開けてくださいと申し出ると使えます。

他の団地の人、自宅避難者、一般市民も利用可能です。

図3. 談話室の壁にあるのはアメリカのニューヨーク大学から寄せられた
布に書かれた激励のメッセージです。 ニューヨーク市民のメッセージも含まれています。
----------------------

応急仮設団地の住民の一人または複数の人が鍵をあずかっていますが、
集会所の管理者は、石巻市です。 鍵を預かっている人ではありません。
このことは重要です。

集会所で火災、備品の盗難があった場合でも、鍵を預(あず)かっている人には
管理者責任は及ばないことになっています。
 鍵を預かっている人は、
集会所の管理者ではなく、鍵を預(あず)かっているだけの人です。

このこと(管理責任の所在について)は、仮設住宅入居初期は知られていませんでした。 このため、
鍵を預かった人が責任を過大に感じて集会所が使われないまま閉め放しにしてしまう。

仮設の住民の側でも、集会所を開く、閉めるたびに鍵を預かっている人を呼び出さなければならない。
他の団地の利用者を白い眼で見るなどがありました。
このため、仮設の住民は遠慮をするので、集会所が使われないままになるのでした。

仮設設入居から3-4ヵ月後、我々の団地では、集会所(談話室)の 運用方法を変更 しました。

開成仮設住宅拠点センターの職員も各団地の集会所の鍵を保管、管理しています。

仮設団地の集会所でイベントを開くボランティア団体は、拠点センターの職員から
集会所の鍵を受け取ることになっています。

仮設住宅団地内で、集会所の鍵を預かる役目を担う人がだれもいない場合、
仮設の住民は、拠点センターの職員に集会所の利用申し込みを行い
鍵を受け取り、返却し、集会所を利用するシステムになっています。
--------------------------
集会所と談話室の問題点

集会所は独立した棟なので問題ありません。 一方、
談話室の隣には人が住んでいるので談話室でおしゃべりをすれば、
隣に聞こえます。 談話室の隣に住む人によれば、人の話し声、テレビの音が聞こえる。
そのため、腹が立つこともある、とのことでした。

世帯数が少ない仮設団地でも 「別棟方式の集会所」 にすべきです。

わたしは個人的な方針として、談話室の隣の人のことを考えて
自分の団地の談話室には出入りしないようにしました。
代わりに、開成の拠点センターを主に利用しました。


index のページに戻る    次のページへ