わたしの図書館
ひより号 と 石巻市図書館
石巻市図書館の東日本大震災関連の書籍のコーナー(右側の二つの書棚) (2013年2月)
今(2015年11月)は、もっとたくさん関連本が集まっている。
大震災関係の一般の書籍、写真集はたいへんよくそろっている。 けれども、
石巻市図書館は、東日本大震災の本を全部収集しようとする方針はないようだ。
震災に関する専門的な本もいくらかある。 論文集、英語の本はない。
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仮設住宅入居直後(2011年7月の末8月の初め頃)石巻市図書館へ出かけてみた。
あれっ、なぜ?と、思ったことが3つあった。
1. 大震災後間もないのに意外にも入館者がたいへん多かった。
この時期、再開していない会社が多かったせいもある。
新聞にも被災各地の図書館は入館者が多いと書いてあった。
2. 図書館職員の中に眼がくぼみ、頬がこけ、あごがとがった人を見かけた。
12月頃になってふっくらと元に戻った。
渡波小学校の避難所から仮設住宅に移った人の中にも
急に頬がこけ、やせてしまった人を数人見かけた。
仮設住宅に入居したのだから栄養状態が良くなり太るはずなのに・・・
どうしてなんだろうと不思議に思った。
3.
石巻市図書館は、日和山公園と陸続きで隣の羽黒山にある。
どちらも標高50メートルほどの丘である。
元の宮城県石巻女子高校の跡地でもある
学習者用の閲覧室がある図書館の2階に上がろうとしたら、
「避難者が暮らしているので上がれません」 とあった。
なんと、丘の上の図書館も大津波の避難所として使われているのだった。
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私は、南境(みなみざかい)、開成の仮設住宅団地に2週間に1度
土曜日にやって来る 移動図書館 「ひより号」 から本の貸し出しを受けて読んでいる。
図7. 移動図書館 「ひより号」 石巻市 応急仮設住宅 南境(みなみさかい)第7団地の駐車場 | 図8. 石巻市の隣町の女川町に原子力発電所が建設されているのでその交付金によるものらしい。 |
私がひより号に着くといつも3-4人が図書の返却、貸し出しを受けている。
他の団地は20-30分滞在なのだが
南境第六、七仮設団地は大きいので ひより号 は50分間滞在する。
全部で何人の人が利用しているのかは知らない。
解像度最低の設定でいつも写している。 もっとシャープに写ってほしい。 手振れのくせが直らない。
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そうだ、もうひとつおもいだした。 津波の年の6、7、8月、10月頃までの予定で
東京の東大和市の移動図書館が渡波小学校の校庭にやって来た。
毎週土曜日午後2時から午後4時のあいだに本の貸し出しを行った。
本は災害支援ということで一般の人から寄付されたもので、主に子供向けだときいた。
それでも、
ゲド戦記 1. アーシュラ・K. ル=グウィン を借りた。 自宅は電気がないので夕方以降は読めない。
朝方に読むことにした。 しかし、当時、読んでも、読んでも、本の内容が、なぜか、頭に入らなかった。
ゲド戦記 1. を、読むのはやめた。
本は借りるだけでなく、持っていってもよろしいですよとも言われたが遠慮した。
県外からのボランティアの人が移動図書館の運転手をしていた。
ゲド戦記 は、その後、開成応急仮設住宅団地の拠点センター
(周辺各仮設団地の公民館のような役割のバラックの施設)の
本棚に置いてあるのを見た。 本には石巻図書館の印はない。
時々、石巻市図書館の人がやってきて本を入れ替えているという。
今回の災害では、本当にいろんな人から支援を受けた。
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