書籍 地震、津波、東日本大震災 に関する出版された書籍
3月11日 東日本大震災 に関する書籍はたくさん出版されていますが
私がこれまでに手にした書籍です。 自分にとって良かった本を選びました。
本を読む一番目の目的は、
私が受けた大震災とはどのようなものであったか知ることです。
被災者だからと言って、なんでも正しく知っているわけではないからです。
本を読む二番目の目的は、次のようなものです。
通常、本を読んでもその内容を確かめることは難しいものです。 今回の大震災では
大地震、大津波、避難所の生活の体験者となりました。 自分の体験と書籍の内容が
一致するか、異なるかを確かめつつ読んでいます。
書名 | ||||||
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1 | 奇跡の災害ボランティア 「石巻モデル」 中原一歩 朝日新聞 ISBN978-4-02-273422-8 |
津波の年の12月 石巻専修大学で行われた県民大学講座の先生が奨めてくださった本。 先生によると、「石巻専修大学構内にボランティアセンターがあった。 そこに大量の支援物資と人が集まった。 1.公的な機関から届いた支援物資の担当者 2.私的な経路で届いた支援物資の担当者 の性格の異なる二人が、絶妙のコラボレーションで二百か所以上の避難所に、 支援物資と人的資源をスムーズに公平に分配したことが書いてあるので、 ぜひ読んでください」とのことであった。 * 残念なことに、その二人のうちの一人である石巻市内の建設会社の社長が、瓦礫処理で、 ボランティアが行った作業を、会社で行ったかのように装い公的資金を得たとして逮捕さた。 新聞によると本人は否認していると。 まだ、裁判により確定しているわけではない。 その後裁判は終結し確定したようだ。 会社は損害賠償を求められ倒産した。 避難民のためたいへん良いことをしたのに、最後は残念なことになってしまった。 |
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2 | 石巻災害医療の全記録 石井正 講談社 Blue Backs ISBN978-4-06-257758-8 |
テレビでも放送番組化されたらしいが、視聴していない。 応急仮設住宅に入り本を読むまで石巻赤十字病院の活動は知らなかった。 石巻赤十字病院は災害時に非常にうまく機能したようだ。 私は、震災直後から2か月半 避難所、渡波小学校にいた。 この本には、石巻赤十字病院から、当時、渡波小学校はどのように見えていたかが書いてある部分がある。 この本に書いてある渡波小学校と私が体験した渡波小学校はどのように同じで、違うのかをいずれ書いてみたい。 この本は少なくても次に起こる大災害までたくさんの人に読まれるにちがいない。 |
購入した。 | |||
3 | 石巻赤十字病院の100日間 石巻赤十字病院+由井りょう子 小学館 ISBN978-4-09-388207-1 |
被災後の石巻赤十字病院の活動をジャーナリストが取材して本にしたもの。 2.と3.を読むと石巻赤十字病院の様子が立体的にわかる。 当事者が書いた本とルポライターが書いた本ではどのような違いがあるかがわかる。 私が本を読んだ限りでは著者はジャーナリストであるよりはルポライターに属するように思われる。 |
小学館からの寄付された本(仮設住宅団地の集会所にあった本) | |||
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5 | 巨大津波 その時人はどう動いたか NHKスペシャル取材班 岩波書店 ISBN978-4-00-022596-0 2013年3月28日 |
仙台市南部(閖上地区)の聴き取り調査をして住民の避難行動を分析した本。 テレビで視聴した時よりも、この本で読むと、津波の日の住民の意識の状態と避難行動の実態がよくわかる。 (私にとっては)3月11日地震発生時のNHKラジオのアナウンスの内容と時間が正確にわかる本である。 |
石巻市図書館から貸し出しを受けた。 | |||
6 | 東日本大震災の科学 佐竹健治編 東京大出版会 2012年11月 ISBN978-4-13-0637107 |
東日本大震災の大地震、大津波の書籍はたくさん出版されているが、 科学の分野で正確に書かれていてかつ一般の人が入手して読むことができる本は少ない。 信頼できる内容だと思う。 信頼して、自分の能力で読むことができるところを読んでいます。 |
小型の本のわりに値段が高いので移動図書館 「ひより号」 から借りた。 | |||
7 | 東日本大震災を分析する1 平川新、今村文彦 など 明石書店 3800 yen 2013年6月 ISBN978-4-7503-3823-1 |
「東北大学防災科学研究拠点」(メンバーおよそ40人)が、震災1か月後から4回開催した報告会 (定員300人に対し400人の聴衆が詰めかけた)を、再編集してまとめ、書き下ろした上下2巻のうちの1冊。 私は、このような報告会を知らなかった。 仙石線も不通で、新聞も読まず避難所で暮らしていた時期なので 聴講していない。 この本から、釜石沖(岩手県南部沖)に設置されたGPS波浪計による潮位変動記録を入手できた。 上記6.に対応するような東北大学版の本。 6.よりも読みやすいが値段が高い。 |
石巻市図書館から貸し出しを受けた。 | |||
8 | 巨大地震の科学と防災 金森博雄 朝日新聞出版 ISBN978-4-02-263012 |
アスペリティモデルの提唱者の本。 著者は文化功労者であり、アメリカ地震学会の会長でもあった。 寺田寅彦 −> 坪井忠治 −> 竹内均 の流れをくむ、竹内均 先生の研究室の出身者 著者自身の研究履歴と成果の紹介、地震、津波研究分野の研究の動向の変遷、そして、東日本大震災、 大津波をはじめとして太平洋岸沿岸で発生した地震、津波の解説がある。 巻末にある論文を3-4編既に読んでいるような人ならば、この本を読むと、この本の内容をわかるような気持ちに なれるかもしれない。 しかし、そうでなければ、どれも定性的と言うよりもお話し的な説明なので この本を読んだからといって、地震や津波についてわかるようになる見込みはない(私の場合)。 このような意味で、この本はだれのために書いた本なのだろう?と疑問に思う。 地震の物理(地震の大きさを表現するマグニチュウド、地震波の分析など)のお話は別にして、 私がこの本を読んで面白く感じた部分は、 竹内先生と研究室に出入りする学生たち(やがてそれぞれ研究者になる)が それぞれ(先生も含めて)興味の対象、研究の指向性が異なることが描かれている部分である。 地震の科学研究の分野でも流行のようなものあるようだ。 |
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9 | 津波と波浪の物理 保坂直紀 講談社 Blue Backs 2015年7月 ISBN978-4-06-257924-7 |
今読んでいる最中です。 高校では、紐(ひも)の上の波、音の波、光の波を学び、それを少し延長して、電子の波、X線の波(これも光)を 物理で学ぶ。 この本では、高等学校では学ばない、海の波(波長を長さの基準として海の深さを計り場合分けした、 深水波、浅水波、長波)と表面張力による波を扱っている。 本文には方程式は一個も登場しない。 数値計算もほとんどない。 本をかいている著者が一番楽しんでいる気がする本である。 |
購入した。 | |||
10 | 巨大津波 無視された警告 専門家たちの「想像力欠如」が 大惨事を招いた 柳田邦男 文芸春秋 2012年4月号 257−267頁 |
論説は読みやすく、わかりやすい。 研究成果があり警告は出ていたことは、わかった。 しかし、 警告がどのように生かされなかったかについては、明瞭には書いていない。 私にとってわからない点を書いてみる。 1. 箕浦教授は1986年の地震学会での報告に対し、地震学者たちは全く関心を示さなかったとのことであるが、 逆に関心を示したならばどのような取り扱いを受け、どのようになったのであろうか? 素人にはそこまできちんと書いてもらわなければわからない。 - |
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11 | 1986年または1990年頃、箕浦教授が仙台平野で西暦869年の貞観の津波のぶ厚い堆積物と 西暦915年の十和田(湖)噴火の火山灰を確認したと、NHKローカルのニュース放送(18:30−19:00)があった。 |
一般市民の一人であり、被災者でもある私が左の放送を当時どのように受け取ったかを書いてみたい。 1. なにかのまちがいではないかと思った。 これがわたしのニュースを見たときの第一印象だ。 近くには小学校、中学校、高校、がある。学校の先生の中には地学が好きな人も多い。 仙台市内の人の住む近くには化石の出る広瀬川、竜の口峡谷があり、化石に関心のある人も多い。 仙台には大学がたくさんある。 学生が多い。 研究者も多い。 地学の実習や卒業研究で県内を ハンマーを持って歩き回っている。 それなのに、なぜ、今になって、地表から浅いところに1000年前の ぶ厚い津波の堆積層と十和田湖をつくった火山灰が発見されたのだろうか? もっと前に発見されていてもよかったのに・・・。 発見者は大学の先生らしいので、大学の先生は、そうそうまちがったことを発表するはずもないが・・・。 2. もしも、この発見が正しいのならば、これから何度もテレビ、新聞、雑誌でとりあげられるだろう、 正しくなければ採り上げられることもないだろう。 以上が当時の私のテレビのローカルニュースを見た感想です。 論文を簡単に入手する環境になかったから、 論文を取り寄せて読んでみようとまでは思わなかった。 その後、大学の先生に不動産業者らしき人物から 脅迫の電話がかかってくるという夕方のテレビのローカルのニュースを二度ほど見た記憶がある。 しかし、その後メディアで大きくとりあげた番組を視聴した記憶はない。 だから、2011年の前年まで私の記憶から消えた状態であった。 - 避難所(渡波小学校)、そして応急仮設住宅団地に入居以来、避難者どうしの会話の中で、 イベントに集まった人たちの雑談の中で、「大学の先生のお名前」、「貞観の津波」という単語など を使って 話をしている人を見かけたことは一度もない。 仙台平野の海岸で1100年前の貞観の津波の堆積物の発見などについて話題になったことは一度もない。 それだけではなく、「慶長の津波」、「明治三陸津波」、「昭和三陸津波」、「プレート」、「日本海溝」、「南海トラフ」、 「津波の痕跡線」、「浸水深」、「東海地震」、「東南海地震」、「南海地震」、「連動型地震」 などの 単語を使って話す人もたった一度も耳にしなかった。 大津波以来何度も新聞、テレビの特別番組でとり上げられているいるので知らないはずはないと思うのだが・・・。 大学名や大学の先生のお名前は、応急仮設住宅団地住民にとり口にだすのもはばかられるほど さらに遠い存在であるような気がする。 自分にとってもそうだ。 - 仮設住宅団地の住民同士の会話の中で耳にした地震、津波のお話はどのようなものか? 「もう自分が生きているうちには今度のような津波はないよね・・・」、 「小さいのはあるかもしれないけどね」、 「また大きな地震があるかもしれないって、テレビで言っていたよ・・・」、 ・・・、などである。 まあこの程度であり、これ以上の詳しい話をする人はなかった。 (2011年8月から2016年2月現在まで) |
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12 | 仙台平野における貞観11年(869年)三陸津波の痕跡高の推定 東北電力(株)女川原子力発電所建設所 阿部、菅野、千釜 地震 第2号 第43巻 (1990) pp. 513-525 |
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13 | Traces of Tsunami Preserved in Inter-Tidal Lacustrine and Marsh Deposits:
Some Examples from Northeast Japan Koji Minoura and Shyu Nakaya Journal of Geology, 1991, vol. 99, pp. 265-287 |
この論文の末尾に東北電力から研究資金提供を受けたとある: Acknowledgements.- Tohoku Electric Power Company is thanked for the financial support on studies of tsunami deposits of the Sendai Plain. |
仙台の青葉山の図書館から入手した | |||
14 | 石巻平野における津波堆積物の分布と年代 宍倉正展(ししくらまさのぶ)など (産総研) 活断層・古地震研究報告 No.7, pp.31-46, 2007 |
石巻市渡波地区(私の町内)で、太平洋の海岸線から800メートル付近から 真北方向(JR石巻線の路線沿い)に際(きわ)地区まで8箇所 ジオスライサーを使いボーリング(地質)調査をした。 その結果、地表から70-100センチメートルの深さに、西暦869年の貞観(じょうがん)の津波の堆積層、 その上に、西暦915年の十和田(湖)噴火の火山灰の層を発見した報告書。 (論文のうち私の関心のある部分のみを取り出し私なりにまとめた。 正しくは原著論文を参照願う。) - 仮設住宅に同じ渡波町内の人がいる。 同世代で週2-3度会いしお話をする間柄なので、 この論文のコピーをさし上げることにした。 わかりやすいように地層図に色鉛筆で色分けした。 簡単に説明をして手渡そうとすると 「あっ英語だ。 英語は読めない。」と、受け取ってくれない。 「英語は要約の部分のみで、日本語の論文だから大丈夫。 英語部分は気にしなくてもよい。」 その他若干説明をして、地表からたった70-100センチメートルの浅い位置に 1100年前の津波の堆積物があることを説明したが、 だんだん後ろに下がり受け取ろうとしない。 「病院にも通っている。 仕事もある。 自分は頭がいっぱいだ。 そんなことを考える余裕がない。」と。 地元の昔の津波のおもしろい論文なのに、結局受け取ってもらえなかった。 |
Webからも入手できる。 論文中のカラーの地図が不鮮明だったので、オリジナルの雑誌を調べてみたが、同じくもともと若干不鮮明であることがわかった。 | |||
15 | 霊性の震災学 金菱清(かねびし) (ゼミナール) 編 工藤優花(ゆか)、 小田島武道(たけみち) など 新曜社 2016年1月20日 ISBN978-4-7885-1457-7 |
このページ下段にJR石巻駅前のタクシープールの写真を貼り付けてあります。 | 石巻市の移動図書館「ひより号」が応急仮設住宅南境第7団地にやって来た時、貸し出しを受けた。 | |||
京都ぎらい 井上章一 朝日新聞出版 ISBN-13: 978-4022736314 |
1. 京都のこの種のお話はこれまでにもあり興味はない。 それよりも、言いにくいことを どのように巧妙に表現するかのレトリックの本として読んでいる。 - 2. 東日本大震災での仏教関係者の活動は、特定のお寺の活動を除き、消極的で貧弱だった。 これは、この本の中に書いてある 「京都の祇園は、我々でもっているようなものだ」 とうそぶく 京都の仏教界の現状と関係があるかもしれない。 - 3. この本の中にある山折哲雄さんのエピソードはおもしろい。 街の通りに立つお坊さんだけにあてはまるわけではないだろう。 |
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地震波トモグラフィーで 地球の中の写真を撮る 趙大鵬(Dapeng Zhao) 2016年7月27日 |
講演 オープンキャンパス(高校生向け、一般の人も対象)東北大学での講演(体験授業): オープンキャンパスの2-3日前まで 趙大鵬(Dapeng Zhao) 先生のことは知らなかった。 演題が「地震波トモグラフィ」 とのことだったので急遽出かけた。 予定通りぴったり10時45分に助教による先生の紹介から始まった。 修士課程入学以来地震波トモグラフィの研究をしている。 20年間に200本の論文を出版した。 世界の地震学をリードしている先生です、と。 - X-線断層撮影と原理は同じであると最初に説明があった。 そこで、X−線断層撮影の原理から類推しながら聴講した。 X-線の場合: 入射X−線は、体の肉、骨で減衰しながらも直線的進む。 各方向のX−線の入力と出力の強度を調べた後、計算する。 地震波の場合: 各地の地震波の到達時間を調べるが、地震波は、地球内部の密度の変化に従い屈折しながら 進行するから複雑だ。 人間の体の場合は、碁盤の目のように仮想的にさいころ状に分割すれば よいが、地球は球体なので、計算しやすく、表示しやすくどのように分割するのがよいか 私には見当がつかない。 - 地球内部の密度に従い色分けした計算結果の表示があった。 分解能はわからないが、 地球内部を断層撮影できていることがわかった。 初めて見ることなのですばらしいと思った。 福島県の原子力発電所のある双葉郡の下に地球深部から煙のように湧き上がってくる 温度の高い部分がありおおきな地震の発生に注意する必要があると軽く (30秒間ほど)注意喚起があった。 - ぴったり予定通り11時45分にお話が終わった。 高校生向けの体験授業とは思えないほど 入念に準備された講演だと感じた。 - これとは別に、地球の内部を断層撮影する方法には、宇宙線や原子炉から出る素粒子を使った トモグラフィが考えられている。 早く結果が出てほしいと期待している。 そして、二つの方法のそれぞれの特徴を知りたい。 - この後、自然史標本館に立ち寄り、お昼を食べて帰る。 上記リンク先の5枚目の写真からさらに2枚目の教室の写真の中に私も小さく写っている。 |
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海と生きる作法ー漁師から学ぶ災害観 川島 秀一 富山房インターナショナル 1800yen ISBN978-4-86600-1 |
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地球深部探査船 「ちきゅう」 乗船見学 石巻市雲雀野(ひばりの)埠頭 2016年8月21日(日) |
東北地方太平洋沖地震調査掘削 プレート境界のすべり面のコアーを採取した調査船の見学 石巻市工業港の雲雀野(ひばりの)埠頭(ふとう) 2016年8月21日(日) プレート境界すべり面のコアのレプリカ: 残念ながら、 本物には触れることができず、見ることもできなかった。 地球深部探査船「ちきゅう」の見学に来る人なんてほんの少しだろうと予想していたのだが たくさんの人が見学に訪れた。 おじいさん、おばあさん、若い夫婦、幼い子供、小学生が多く、 中学生、高校生は少なかった。 |
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「防災学習を通して学んだこと」 渡波小学校 6年生 阿部 愛 第45回 渡波地区意見発表会 (13人が発表) 2017年2月5日(日) 於 渡波公民館 大ホール |
発表された意見: 渡波小学校は2メートル浸水した。 渡波小学校の避難者は初期2000人だった。 それなのに、 1.渡波小学校にある備蓄倉庫は、平地にあるので津波で浸水する。 改善が必要。 備蓄食料は3000食だけで不十分、2000人のための3日分が必要。 重い備品は下に、軽い備品は上に整理すべきだ。 2.発電機は校舎内の高い所に移動すべきだ。 浸水したら故障する。 3.ゆれが小さい地震でも大きな津波が来る場合がある。 津波避難タワーの自動開錠装置は震度5でなくて震度4で開くように改善が必要。 |
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初めて渡波地区意見発表会に出かけた。 大震災の時は、まだ小学校に入学していなかったのに、 6年生になると論旨明快で、説得力のある内容を発表できるようになるものだと感心してしまった。 途中からメモを取りながら聴いた。 渡波小学校の備蓄倉庫の場所をはじめて知った。 津波避難タワーの入り口扉は、蹴破ることができるようになっている。 だから、震度5で自動開旋でもよいとおもう。 |
JR石巻駅前のタクシープール (乗り場方向) |
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どちらも JR石巻駅前のタクシープール で、同じ場所からカメラを 左、右 に振って写しただけ。 たしか、この辺は、70−80 センチメートルほど浸水した。 応急仮設住宅団地に4年半生活をした。 この間、震災幽霊の話を何度聞いたことがあるか? --- いちどもない。 仮設団地の集会所、談話室 の集まり、拠点センターのイベントでたくさん人が集まった中で耳をそばだててみた。 幽霊の話は聞いたことはない。 わたしのまわりには、幽霊の話を聞かせてくれるほどの親しい人はいない。 |
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図3. 石巻市 日和山(高さ50メートルの丘): 眼下に全壊した南浜町(みなみはまちょう)、 門脇町(かどのわきちょう)が広がる。 |
図4. 石巻市 日和山公園 --- 津波の避難場所ではあるが、 それよりも桜の名所なのです。 大津波の翌年(2012年4月) |