クロノア:うわっぷ! ロロ:クロノアさん、こっち! クロノア:ごほっ げほ ごほっ、こ、これは…? ポプカ:世界の異変ってヤツかァ…? ロロ:たぶん…。 ロロ:この使い子様のまわりは 空気が浄化されています。 ロロ:使い子様から次の使い子様まで 一気にダッシュできれば、なんとか 神殿までは行けると思うんですが…。 クロノア:息つぎポイントってわけか。 ロロ:地震で道も変わってるみたいだし、 大丈夫でしょうか…。 クロノア:わかった! よし、行こう!! ポプカ:オイラはヘーキなんだけどねー。 不便だなあ、おまえら。
大巫女:そうですか。レオリナと名のりましたか…。 ロロ:あの、大巫女様、レオリナってもしかして…。 大巫女:ええ。 おそらくは、巫女のリオのことでしょう。 クロノア:…巫女…! ロロ:あの人も…巫女…。 大巫女:リオも かつてはこの寺院で修行をつんでいました。 しかしある日…。
リオ:…いつまでこんなムダな修行をつめと…! 大巫女:急いてはなりません。 大巫女:そのような心では、世界の和は保てませんよ。 リオ:…わかりました! 大巫女:? リオ:私は… 私のやり方で力を手に入れてみせます。 さすれば神も、私を認めてくれましょう! 大巫女:リオ…。 リオ:…いや、力さえあれば、 私は神をもこえてみせる…!
大巫女:そしてリオは寺院をはなれ、 私たちもやむなく彼女を破門としました。 ロロ:……。 大巫女:てがらをあせるあまり、 彼女は進むべき道を見失ってしまったのです。 ロロ:大巫女様……私……。 大巫女:…<五つめの鐘>が…現れてしまった! クロノア:現れた……? 大巫女:ロロ、行きなさい、クロノアさんと共に。 レオリナのときはなった 恐ろしい力を封じるために。 ロロ:大巫女様……。 クロノア:行こう、ロロ! いっしょに! ロロ:はいっ。行きましょう、クロノアさん! ポプカ:よっしゃァ、行くぞーっ!
クロノア:やめろ! レオリナ! レオリナ:フ…もう遅い…。 クロノア:……。 レオリナ:この力で… レオリナ:世界に哀しみを教えてやる! クロノア:なっ! クロノア:ま、待てっ! クロノア:……!! ロロ:あの箱船…。 クロノア:え? ロロ:あの箱船、 かつては世界をめぐり回っていたって…。 ロロ:ずっと考えていたんです。 <五つめの鐘>があるってことは、 “五つめの国”もあるんじゃないかって…。 クロノア:それじゃあの箱船は! ロロ:世界と“五つめの国”を結びつけてしまう!? ポプカ:冗談じゃねェ! そんなことになったら、 この世界はどうなっちまうんだよ! クロノア:僕たちも行こう!! 箱船を追うんだ!
クロノア:う、海が…無くなっちゃった…? ロロ:クロノアさん、あれ! クロノア:まさか…あそこに“五つめの国”が…。 ポプカ:クロノア! ポプカ:早く! これに乗って行け!! クロノア:よし! 行くぞ! ロロ!!
夢の声:助けて…助けて…助けて…助けて!!
レオリナ:世界は…私のものだ…。 私が救世主になるんだ…。 レオリナ:この力で、この力で…。 クロノア:レオリナ! レオリナ:私が世界を変えるんだァァァ! クロノア:レオリナ…!? レオリナ:あ、ゥあ……な、なん…だ…と!??? レオリナ:……やめろ。やめろ。こんなはずじゃ……。 哀しみのエネルギーが……。 こんな、哀しみの力なんかじゃ……。 クロノア:こ、これは…。 力に…のみこまれてる…。 レオリナ:う、う、うわああああああああ!!!!!! レオリナ:おぉぉぉぉぉぉんんんんんんん!!!
レオリナ:グ…ん…。 レオリナ:ブザマだな…。 クロノア:レオリナ…。 レオリナ:力を利用する? レオリナ:はは、利用されてたのは あたしの方だったってワケだ…。 レオリナ:わかってたさ…あたしはしょせんニセモノ… …巫女にも救世主にもなれない、 バカなヤツだって…。 クロノア:レオリナ…。 レオリナ:ちくしょう…ちくしょう…。 力なんかじゃない。 力で哀しみを消せやしないんだ…。 タット:レオリナぁ…。 レオリナ:クロノア…哀しみの怪物を止めるんだ。 レオリナ:怪物の力が世界をのみこむまえに… 哀しみの国と世界をつないでしまう この船を止めてくれ。 ロロ:レオリナさん…! レオリナ:ロロ…おまえならできる。 クロノアといっしょにここまで来た… 今のおまえなら。 ロロ:私…やります! クロノア:よし、やろう! 船をとめるんだ!
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