2004/12/31 終わり良ければ |
大晦日。一年最後の日。 大掃除もラストスパートですね。だのに何故。こんな日に。東京は大雪なのか。 仕方がないので雪かきをしていたら、腰がイヤな感じにダルくなってきました。 そして雪は雨になり、全身ずぶ濡れ。
腰を労わりつつ、身体を暖めつつ、ボロ PC でメールなどチェックしておったところ、 かんっ!かんっ!かんっ!という、おおよそ PC には似つかわしくない音が数回。 そして画面が凍りました。 再起動すると「ハードディスクが付いてません」などという寝言を言い出す PC に、今度はおれが凍りました。 いやまぁ、メインマシンじゃないし、「全米が震撼した」 ってほどのショックじゃないんです。なんだけれど、 OS 評価等ちょっとしたテストマシンとしてそれなりに重宝していたし、 長年苦楽を共にしたマシンだし、まぁ「町田が苦笑いした」ぐらいっすかねぇ。 それにしても、大晦日に相応しい素敵な事件が連発しますね。あっはっは。 おれは「終わり良ければ全て良し」なんて信じませんよ。信じませんとも。
雪も止んだので、夜は義父のところへ。 一人になって初めての正月、 一人きりなのも寂しいぢゃろ、ということでお邪魔したんですが、 おれはといえば、テレビを点けて紅白歌合戦などぼけーっと見てただけでして、 うるせーよと思ってたかもしれないなぁ。 ちなみに、先日のギター侍カミングアウト より恥ずかしいかもしれないんですけど、マツケンサンバ初体験です。 ふつーにやれば「苦笑」っていうネタを、苦笑に終わらせないパワーには敬服。 紅白歌合戦という番組自体はどうですかねぇ。 まー批判はそこら中でされてますから、 こんなところでおれが言うことは何もありません。 ただ、義理の妹であるところのよっちゃんに 「演歌でもチャンネル変えないんですね」とからかわれ、 悔しかったので根性で見続け、なんでおれは大晦日に根性出してなきゃイカンのだ? と自問自答したことだけは付け加えておきます。
そばを食いながら、「ゆく年くる年」をぼんやり眺める。 画面右上をふと見れば、いつのまにか「0:00」の文字。 終わり良ければ全て良し、かも。 |
2004/12/26 イベント雑感 |
志緒が参加しているサークル(音楽系ではない)で、 とあるイベントをやるというので、見に行ってきた。 参加者は、サークルのメンバーや、その子供たち。 ピアノの先生によるまともなショパンもあれば、小さな子の悶絶バイオリン、 詩や物語の朗読もあり、という、学芸会のようなイベントであります。
昨日の今日で、久しぶりに鉄弦アコギを引っ張り出してみる。 エレキやナイロン弦に比べ、まったくもって身体に悪いギターである。 指先が痛いのである。あっさり諦めたくなるのである。
気力体力ともに充実している時:
今: なんか、みょーに弱ってる自分を実感。 えー、ここは敢えて大リーグ方向でいってみたいと。斯様に思うわけなのです。
自分は優しくない、ということに気付いているということは、 優しくなれる可能性がある、ということなのでしょうか。 |
2004/12/24 勝負 |
昼休み、雑誌を買おうと思い、会社の売店へ行ってみる。 書籍コーナーの隣に、小さな CD 売り場があって、 先輩であるところのハットリさんが、「世界の中心で愛をさけぶ」の DVD を手に取って眺めている。ほほー、セカチューですかー、と声を掛けてみる。 「やーリオさん。あまり大きい声じゃ言えないんだけどね」 なんすか。 「ついこの間友達に『セカチューが』って言われてさ、 何ソレ?ピカチュウ?って答えたらすっごくバカにされてさぁ」 ははー。いやいやそんなもん、全く無問題でしょう。ピカチュウとセカチューなんて 一文字しか違わないし。 「そういう問題かなぁ」 流行りモノを知らないと言えば、ほら、最近そこら中でネタになってる 「残念!」ってあるじゃないすか。「なんとか斬り!」とか。 「ああ。波田なんとか。ギター侍」 そうそう。おれ、アレのホンモノ見たこと無いんですよ。テレビ見ないから。 「よく出てるけどねぇ」 アレを知らないのと、「セカチュー」を知らないのと、 どっちが恥ずかしいか?という、これはもう男と男の勝負だと思うんですよボクは。 「つかおれはもうセカチューが何なのか知ってるし」 あっさり負けてるおれ。とまぁこんな風に、全くいつも通り、 ごく普通の平日を過ごしておりますよ。本日クリスマス・イヴ。
たろさんの日記で、マイルスのワイト島ライブ DVD のことを思い出し。 10 月頃にその DVD の存在を知って、早速ゲットぢゃ!と Amazon に行ったら、 発売日は 11 月末で涙した、という因縁の一品であります。 っておれが一方的に因縁付けてるだけですが。 そして因縁に決着を付けるべく、Amazon で今堂々とクリックだ! 自分にプレゼント。 ところで、「二重人格」というのは「ジキル博士とハイド氏」の昔から、 ミステリー等で魅惑的なネタであるわけですが、 「サンタクロースの正体を突き詰めてみたら、実は自分だった」 というストーリーはどうでしょう。 スリルとセンチメンタルに満ち溢れた傑作になる予感がしませんか。しませんね。 |
2004/12/23 修理完了 |
若から 修理完了との連絡を受け、出かけた帰り道、彼の家へ寄る。 ギターと一緒に、紙袋を渡される。 中には、薄いケースに収められた銀色円盤がぎっしり。 「全部やる」 前回、 CD 処分に関しては、放出リストから興味のあるものを選択、 という比較的穏やかな方法で受け渡しが行われましたが、 今回は問答無用。 「ひょっとすると、りおさんからもらったヤツも入ってっかもしれないけど、 ま、気にすんな」 この男気溢れる態度にノックアウトです。 今、ちょっと気になってた ROVO の "FLAGE" を聴きながら日記を書いているのは、 まぁそういうわけなのです。
家に着いて早速、直った Destroyer をアンプに突っ込んでみる。 このギター、 細かいピッキングのニュアンスや微妙なボリューム調整に敏感に反応する、 というタイプではない、というか対極というか。一言で言ってデリカシーがない。 ルックスもサウンドも、「オレはハードロックしか出来ないつーてんだろーが!」 と、世界の中心で叫んでるようなギターでして。 こいつを持って、頭を空っぽにして、 ハードロックのリフを弾いているのは、とても楽しいのでありますが。 反面、こういうギターでしっぶーいブルーズ弾くのも面白いんじゃないかなぁ、 とも思う。アルバート・キング(Flying-V を弾くブルーズマン) って、現役時代、どんな風に見られてたんですかね。 少なくとも今見れば、なかなかイカしてると思うんですけどね。 |
2004/12/18 お代は 6,300 円 |
防犯ブーム第二弾、ということで、 鍵の交換を予定していたのですね。 熟練者になると、モノの数十秒で施錠を解いてしまうという、恐怖の「ピッキング」。 我が家の玄関に取り付けられた鍵も、 このピッキングに対してあまり強くないタイプでありました。 そこで、ピッキングだ?ぶぁははは束になって掛かって来んかい、 的なシリンダーに交換しようというわけなのです。 注文した際、店とは「入荷まで一週間もかからないだろう、 入荷し次第連絡を入れるから、業者取り付けの日程を決めよう」 というハナシになってました。ところが一週間経つのに連絡が来ない。 で、店に行ってみた。 「すいません、本日先ほど入荷しまして!」 蕎麦屋か君は。 で、早速日程調整に入ったのですが、今年中に新しい安全な鍵に交換して、 安らかに新年を迎えよう、なんてのは誰でも思い付く凡庸なアイディアらしく、 年内に作業をするのが難しそうなのであります。凡庸。 演奏者としては屈辱的だぜ、とかこっそり思っていると、 店のおっちゃんが言うのです。 「まぁ、ご自分でも取り付けられますよ」 不器用が服来て歩いてるワタシでも出来ると思います? PC にパーツ付けるぐらいならやりますけど。 「それならもう十分ですよ!必要な道具も #2 のプラスドライバーだけ!」 と言われ、なんかもう、 こんなチョロい作業の一つも出来ないなんて男としてどーなのよ、 ってな勢いなので、んじゃやってみるかとシリンダーを持って帰りました。 早速交換作業。 まず室内側から座取付ビスを外します、とな。 → ビスを外すと、ドアのノブごとがばっと外れるわけね。 → で、同時に室外側のノブも外れる。 → ということは室外側に手を出して外さなきゃいかんわけで、 → でも今ドア閉まっちゃってますよ。 → で、開けるにはノブが要るんですが、既に外れちゃってます。 → っておい! なんていう背筋も凍るような間抜けな状況に陥ったり、 ようやく付けたシリンダー、 さて動作テストだ、鍵を差し込んで施錠、 施錠したら最初に位置に戻して鍵を抜く、 って最初の位置に戻したら鍵がまた開いちゃうんですけど! 鍵閉められないんですけど! なんていう空前絶後の状況に悶絶しつつ、 幾多の苦難を乗り越え(二つだけど)、なんとか取付完了。 やれば出来るもんだ。偉いぞおれ。 ちなみに、出張料+取付費は 6,300 円でした。 シリンダーを注文した時点でこの費用も払っていたのですが 「自分で付ける」ということになったので、戻ってきたわけです。 終わってみれば、心地良い充実感。普段味わえないスリルもありました。 そして 6,300 円の臨時収入。 なかなか良い日じゃないか。 ま、新しい鍵が妙にゴツくて、十年以上愛用のキーホルダーに入らなかった、 という間抜けなオチもあったけどな。 |
2004/12/11 防犯ブーム |
師走。なにかと物騒な時期でもあります。 我が町内会でもしばらく前に、また、某友人宅そばでもつい先日、 空き巣被害が発生しており、 ココは一つ何か対策を打たねばならんと思っておったワケなのです。 え、入られても盗られるモノがない? 図星過ぎてぐうの音も出ませんが。 統計によると、一般住宅対象空き巣の侵入手段は「ガラス破り」 がトップだそうです。なので、防犯シートなるものを購入してみました。 ぱっと見は、妙にデカい下敷きみたいな感じです。 こいつをクレセント錠の辺りに貼っておくと、ガラスを叩いても割れ落ちない、 だから手を入れて開錠出来ない、というワケなのです。ブラボー。 ところで、この製品には「防犯対策済」と4ヶ国語で書かれた、 警告ステッカーなるものが付いてきます。 これ、「お主にこの扉は破れん。無駄ぢゃ無駄。尻尾巻いて帰れぐわははは」 という明確な意思表示で、犯行前に諦めさせてしまおう、 ってなモンだと思われるのですが、効果のほどはどうなんでしょう。 挑まれた勝負から逃げるわけにはいかぬ、退かぬ!媚びぬ!省みぬ! みたいな、お前は聖帝サウザーか! っていうファイティングスピリットの塊のごとき泥棒は居ないんですかね。 ワタクシ、「音楽は勝ち負けだ」を標榜しております都合上、 ちょっとその辺が気になりまして。
ウチで一番速い(と言ってもクロック 1G 弱) 某メーカ製 PC。 当然これがおれのメインマシンであるはずなんですが、 使用頻度は「嫁:おれ」=「8:2」ぐらいであろうと思われ、 庇を貸して母屋を取られるつーか、単純に家庭内のパワーバランスという噂もあり、 さめざめと涙で枕を濡らす毎日。 そんな不憫なワタクシのメインマシンは P3 600MHz、 ハードオフで衝動買いした、なんつーの?ベアボーン? その、メーカ製じゃないやつ。不憫なので「町田二号」と命名しました。 って余計不憫な気もしますが。 で、そのマシンには Red Hat Linux 9 と Windows98 と Windows2000 が入ってまして。 80G のハードディスクが、それぞれの OS にほぼ三等分される形で分けられてます。 このマシンを仕立てた当時は、
人間はストレスが溜まると、例えばショッピングであるとか、 スポーツであるとか、音楽を聴くとか、休むとか、OS を再インストールするとか、 様々な形での発散を試みるわけでして。はい。 てなわけで、午後、おやつの時間頃にふと思い立って、終わったら夜中の二時。 ああ。発散した。 しかしなぁ。年末年始の楽しみに取っておいた作業だったんだがなぁ。 |
2004/12/05 微妙な敗北感 |
VAIO が壊れた。 あ、いや、壊れたわけじゃなくて、 ひょんなきっかけでネットワークに繋がらなくなっちゃっただけなんだけど、 昨今、ネットワークに繋がらないコンピュータなんてモノはもう、 飛べない豚はただの豚だ!ってな勢いです(意味不明)。 この VAIO、Linux マシンです。ディストロは Debian 3.1。 synaptic (っていう、Debian がリリースしてるパッケージ一覧を参照したり、 選択したものをインストールしたり、 その他各種メンテが出来たりするツールがあるんです) でほけらーとパッケージ一覧を眺めてて、 ああ、そーいや kernel のバージョン上がってるんだよなー、 アップグレードしとくかなー、なんて思ったわけです。 kernel ってのは、人間で言うところの脳みそみたいなモノでありまして、 その証拠に、コイツのインストールに失敗したりすると、 コンピュータは正に脳死状態になり、 ついでにそういう失敗をしちゃったオレは灰になったりします。 なんでまぁ、あまり気軽に弄るなよってなモンなんですがね。 えーと、最新バージョンは 2.4.27 だよな。2.4.27 で検索するってーと… を、この linux-wlan-ng-modules-2.4.27-1-686 ってのは何ぢゃ?
はい。ここ↑注目。これが地獄への第一歩です。 ふーむ。Prism チップ用のドライバとユーティリティ、ね。 VAIO に突っ込んであるこの無線 LAN カードも Prism チップなんだけど、 今ひとつ不安定なんだよなぁ。これ入れると良くなるかな。 入れてみよう。ぽちっとな。 インストール作業はとても簡単。そして再起動。あっさり立ち上がる… って LAN 繋がってませんがな。 結論からすると、上記パッケージを入れたために、 今までは違う設定ファイルを読みに行くようになってしまい、 そちらは当然のことながら、この環境固有の設定がなされていないため、 接続できない、と。 一時間ほど、設定ファイルを探したり、いろんな設定を試してみたり。 カードの認識→ESSID の認識までは上手くいくんだが、WEP の設定が効かない。 設定しようとすると、(多分ドライバが)そんな設定はサポートしてねえよ、 とか抜かしやがります。 なんかね。疲れちゃいましてね。もう人生に。 Linux って無線 LAN にはあまり優しくないんですよ。 いや、Windows だって優しくはないけど、 メーカがサポートしてくれるのは Windows です。
でね。なんか魔が差しまして。 さくっと OS 入れて。Windows Update かけて。 無線 LAN カードのメーカサイトからドライバをダウンロードして。 Sony のサイトから VAIO 用のドライバだのユーティリティだのをダウンロードして。 まー半日作業だったワケですが、思ったこと。 VAIO って Windows マシンなんだなぁ。 例えば普通の Note PC にはジョグダイヤルだのメモリスティックスロットだのは 付いてない。だから、普通の Note PC 用であるところの Linux を突っ込んでも、 そいつらは使えないわけです。いや、VAIO ファンの Linux ハッカーが、 ユーティリティを公開してたりはするんですが、おれは試してませんでした。 Windows マシンにした途端、ジョグダイヤルに触ると「ピッ」という音がして、 いかにも Sony っぽいジョグダイヤルコントローラが画面にぴょこんと出てくる。 AC 電源で使っていたところ、突然「充電が完了しました」とか PC が喋りやがる。 嗚呼。VAIO だ。嗚呼。Sony だ。そんな感じ。 OS 入れ替えのきっかけになった無線 LAN の設定も、 メーカ謹製ドライバ + ユーティリティで楽々設定、あっさり安定。 なんて手軽なんだ。なんて快適なんだ。 いやその、おれは Windows が嫌いなワケじゃないんだ。 触ってて楽しいのは Linux だってことで。その、だから、ね、そういうことですよ。 分かってくださいよ。 ボクを包む、この微妙な敗北感は何なんだろう。 しかしなぁ。Debian のマシンがなくなっちゃったなぁ。 Aptiva に Debian をインストールし直すかのぅ…(←全然懲りてない) |