Let It Snow

2003/12 version

2003/12/31  良い一年だった

あの時、おれは高校生だった。
御多分に洩れず、ちょっと間抜けだった。

初詣に行って初日の出を拝もうじゃないか、ということになったわけです。 仲間内で。ま、高校生の考え付きそうなイベントであります。

初詣が終わり、やっぱ日の出と言えば海だろ、ということになり、海を目指す一同。 ところが、電車の中で日の出の時刻を確認したところ、 目的地に着く頃にはすっかり朝であることが判明。どよめく一同。 つかそんなもんもっと早くチェックせんかい。

しょうがねえ、降りちまえ。この辺で降りても海はありそうだぜ。 で、どっちに海があるんだよ。計画性のカケラもない俺達。 刻一刻と近づく日の出。

もうダメだ、間に合わねぇ。よし、高いところに昇ろう。 そうすりゃひょっとして海が見えるかもしれねえぞ。 通りすがりのマンションにいきなり侵入し、 さらに夜明け前にどたどたと階段を昇り屋上を目指す一同。 今更もう遅いのは分かってます。だけど言おう。言わずにはいられない。 ごめんなさい住民の皆様。ってもうどこのマンションだったか、 さっぱり覚えてないんだけどさ。

ついでに言うと、結局初日の出が見えたのかどうかも覚えてないんだよなぁ。 さらに、その日の他のイベント、例えばどこに初詣に行ったのか、 なんてことも忘れてる。 覚えてるのは、みんな笑ってたこと、なんだか楽しかったこと。

夜通しで遊んで日の出を拝む、なんてことが新鮮だったあの頃。 だから、そのイベントを締め括る「初日の出」は、 メインイベントというかフィナーレというか目玉というか、 とにかく大事だったに違いないのだ。

その目玉を完膚無きまでにしくじった。 という事実をこうして単純に綴ってみれば、こりゃ失敗以外のナニモノでもない。 実際その瞬間には、ちぇ、失敗したなぁと思ってたかもしれない。 なんだけど、おれが都合の良い人間だからなのか、 今じゃすっかり「良い想い出」に美化されちゃってる。

えーと、つまりさ。

例えば今年、つらい経験をしたとしても、何年か経って振り返ってみると、 悪くないって思えるかもしれない。 起きた出来事全てには、きっと何か意味がある…

なんて考えれば良い一年だったって思えるかなー。 つーか良い一年だったって自分が思っちゃえば勝ちかなー。

とまぁ、そんなことを思ったりするわけなのですよ。

今年、ここへ来て頂いた皆様に感謝。
そして、来年もまた素敵な一年でありますように。

2003/12/30  難問

最近、琴葉は時々「涙がいやなのー!」と言いながら、 ぽろぽろ涙を流して泣いてます。

泣くと涙が出て、涙がいやでまた泣く。

こういうの、なんて言うんだっけ。パラドックスじゃないし。 矛盾、っていうのもちょっと違うし。 何にせよ、妙に深いテーマで泣いてるような気がするぞ。君は。

街に出て、忙しそうに流れる人々を眺めて、電球を買って、家に帰る。

2003/12/29  窓拭きの才能

おれ、才能無いんだと思うよ。窓拭きの。

いや、その単純なテクニックだけの問題じゃないと思うわけ。 なんというかな、窓がきれいになることが、そんなに嬉しくない。 いや、きれいな窓は気持ちいいけど、プライオリティが低いというか。 ここがポイントだと思うわけです。

きれいになる→嬉しい→もっときれいにしよう→テクニック向上 →さらにきれいに

なんていう上昇気流に乗れるかどうか。 これがつまり「才能」なのではないかと。これがおれの主張なわけですよ。 おれの場合は、

きれいにならない→嬉しくない→身が入らない→余計仕上がりが悪くなる →悲しくなってくる→海が見たくなる

という感じなわけで。いやそのなんだ、 決してこれは窓拭きから逃げようとしてるわけじゃないんですよ。 才能というものの多面性について論じているわけです。

2003/12/28  いまどきのコドモ

東急ハンズそばのデッキから、琴葉と二人で道路を眺めていた。 突然琴葉が「マクドナルドだ!」と走り出す。 こりゃー待たんか!と追いかけるが、こういう時は妙に足の速い琴、 あっという間にマックの入り口へたどり着き、 くるりとこちらを振り向いて、にまーっと笑っている。 なんだよお前、さっき昼ご飯食べたばっかじゃんかよ、 お腹空いてるなら何か買ってあげてもいーけどさ。

「あ〜、こっちゃんおなかすいたな〜」

…めっちゃワザとらしい。あーわかったわかった。何が食べたいのさ。

「ぽてと!」

って答えながら既に店入ってんじゃねーかよお前は。

そんな感じで、最近どんどん子供になってゆく琴葉でありました。 困ったもんだ。

2003/12/26  海月

今日は最終日。四時を過ぎると「納会」と称して、 事務所内でみんなが酒を飲み始める。

なんとなく距離感が掴めず、ふわふわと場を漂うおれは、 なんだかくらげのようだと思った。

2003/12/25  サンタとプレゼントについての考察

きのうはさんたさんがとつぜんぼくに降臨してよどばしかめらにつれていって ぽーたぶるしーでぃーぷれいやーをえらんでくれました。

おれの愛用しているポータブル CD プレイヤーときたらそれは素晴らしい仕様で、

歩けない
音飛びがあまりにひどく、数歩たりとも歩行不可。 最近は電車で座っている時でさえ音飛び発生、 仕方がないのでカバンから出し、膝の上に水平に載せて CD を聴くという状態。 周りからは「なんてモノを大事にするヒトなんだ」と思われていたこと確実。
勝手に再生
誤動作防止のホールドスイッチは当然付いているのだが、 ホールド状態にも関わらずいつの間にか再生状態になってしまうという珍現象が頻発。 誰の耳にも装着されていないイヤフォンに音楽を垂れ流し続け、 いざ聴きたい時には電池切れ。仕方がないので最近は 「電源 OFF 時には電池を抜く」という根本的過ぎる方法で対処。
あっさり昇天
わずかな振動、例えば指先でとんとんとリズムを取る程度、 を与えていると、突然電源断。電源再投入後、レジューム機能は一切効かず、 一曲目冒頭からの再生となる。とにかく振動を与えてはならない。 漲る緊張感の中でリスニングという行為が行われるのだ。
持ち主に逆らう
リモコンの調子がすごぶる悪い。次の曲が聴きたいな、 と頭出し操作を行っても、こちらの意向を一切無視して曲の再生を続ける。 しつこく頭出し操作を続けると、運が良い日には次の曲へ飛ぶこともあるが、 通常は「一旦リモコンをジャックから引き抜き再装着」という儀式が必要。
など、先端のファジー/ニューロ/AI 機能が装備されています。 この辺りに関して語り始めてしまうと悪口になってしまいそうなので、 メーカ名を出すのは控えますが、特に「歩けない」という仕様、 これはどうなんですか。商品名が CD-Walkman でしょうが。 ってほとんどメーカ名出してるようなモンですが。

さらに使い込んでいくうちに、

充電池の持ちが激悪
しかたがないのでアルカリ電池一本槍。エコロジーが叫ばれる昨今、 正反対の方向へ突き進む。
音が悪い
別売りのイヤフォンは良い音だった。でも壊れた。 仕方ないから家に落ちてた、 いったいどこから拾ってきたんだか分からない、 もう見るからにショボいイヤフォンを、ま、一時しのぎと言うことで、 と言いながら使い続けて数ヶ月。 ってこれは機械本体が悪いワケじゃないか。
mp3とか再生したいじゃん
一曲 5M 程度として、650M の CD-R に 130 曲も入っちゃう計算だ。 Rough and Ready と Jeff Beck Group と Blow by blow と Wired と with The Jan Hammer Group Live と There and Back と Flash と Guitar Shop と Who Else と You had it coming と Jeff が全部入っちゃいそうな勢いじゃありませんか。ってすげえ疲れそうだが。
などの不満や欲求も生まれてくる。

で、サンタが選んだ(まだいうか)のは こんなの なんですけど、全てが一気に解消。 音質に関して若干シャープさが足りない感じはするけれど、 まーそれはイヤフォンの性格が大きいだろう(から気になるなら替えればいい)し。

装備された機能が、仕様どおりに動作する。 当たり前のことが、こんなに快適なのですね。

由緒正しいクリスマスというのはこうだ と思うんですよ。去年も書いたとおり。「眠っているうちにサンタがやってきて、 枕元にプレゼントを置いてくれる」ってのを、 小学校を卒業するまで信じさせといてやるってのが親の意地ってもんでしょう。 え、無理?あ、そう。

でも、難点が一つありまして。 それは、「おれが会社に行く前に琴葉が起きてこない」という、 なんというか、かなり根本的な問題であります。反応が見られないもんなぁ。

果たして、起きてきやがりませんでした。

来年からは「夕飯を食べている最中に、 サンタはこっそり隣の部屋にプレゼントを置いていく」とか、 「お風呂に入っている間に」とか、 勝手に設定をネジ曲げてしまおうか。ついでに「赤い服に白い髭、あれは昔のサンタ。 今風サンタはアフロヘアにサングラス、ジージャンとジーパン」 とかだと投資も必要なく、サンタの出現を装うことが出来ますね。 何故アフロに投資が不必要なのだ?という議論は取り敢えず置いておいて。

サンタよ。今こそ既成概念の枠から飛び出すべきだと、おれは思うんだがどうだろう。

2003/12/24  前夜祭なのに

クリスマスは 12 月 25 日。なのになんで盛大に祝うのは 24 日なんだ? という疑問を、きっと皆様お持ちではないかと思うのですよ。

というわけで、この手のトリビアネタには滅法強い(をい)、 いんたーねっと様にお伺いを立ててみたところ、 この辺 の説、つまり「ユダヤ教や初期のキリスト教圏では一日の始まりは日没であった。 そのため、12月25日は現在の暦でみると前日の日没から始まることになる。 日付の区切り目が深夜となった今日でも、この夜をイヴとして祭っているのである」 というのが非常にもっともらしく見えます。

つまり、キーワードは日没だったわけですよ皆さん。 沈む夕陽、そして夜の帳が下りはじめた空の下、そっと恋人の肩を抱く、 これがトレンドなわけですよ皆さん!って何を力説してるんだオレは。

さて、国立天文台 によれば、今日の日の入りは 16 時 33 分です。

四時半。そして今日は平日。ふつー仕事中だよなご同輩。とほほほ。

というわけで、ま、あまり細かいことは気にせず (って今まで書いてきたことは何だったんだつーの)、 素直に祝おうではありませんか。

Merry Christmas.

2003/12/22  二人の結論

こういう話を聞くのはいつだって悲しい。
何を書いたら良いのか、わからないぐらい。

というか、かける言葉なんておれは持ってない、んだと思う。

2003/12/19  BGM

中学生のおれときたら、そりゃもう YMO 小僧でした。 Yellow Magic Orchestra、Solid State Survivor、Public Pressure の三枚は、 擦り切れるほど聴いたものです。

そこへ出たのが「BGM」というアルバム。

これ、分からなかったんですよねぇ。上述の 3 枚のようなポップでキャッチー、 手軽にワクワク出来る感じがない。 少ない小遣いやりくりしながら発売日を心待ちにしてやっと買ったのに、 いきなり突き放されたような気分でした。 その頃は平行して普通の洋楽(ってのもヘンな言い方だけど、 American Top 40 とかそーゆーヤツね)も聞いてたんだけど、 突き放された反動で、ぐっとロック寄りになりましたね。

で、今日。帰り道、ふらっと寄った Disk Union で中古盤を発見。 なんだか懐かしくなって買ってみた。

良いじゃん。これ。

確かに Happy End とか Loom とか、環境音楽みたいなヤツもあるんだけど、 「突き放された」と感じるほどかなぁ。 そりゃ Tong-Poo や Rydeen と比べてどちらがとっつき易いかと言えば、 勝負にならんかもしれんが、そもそもそんな比較は意味がないよな。

それより何より面白かったのは、おれ、かなりちゃんと曲を覚えてる。 なんだかんだ言って、それなりにがんばって聴いてたんだな。

え、元を取ろうとしたんじゃないかって? う、うーむ。否定できん。

2003/12/18  大袈裟

師走である。「年の暮れのご挨拶」の季節である。 今日も、とある社外の方が、手土産に あけぼの のおかきを持ってやって来た。

客が帰った後、早速グループ内でつまんだのだが、 その中に一風変わったおかきがあった。おかきの上にチョコレートが乗り、 その上にアーモンドが乗っている。 チョコレートフリークスのおれは当然コイツをチョイス。なかなかイケる。

えー、りおさんソレ美味しいですかぁ? なんて聞いて来る同僚たちを見て、 おれは思った。まさに今だ。 ポテトチップ・チョコレート について熱く語り、その感動を伝え、愛好家の輪を広げ、世界に羽ばたかせる、 それは今をおいて他にない、と。 つーかなんでオレが世界に羽ばたかせなきゃいかんのか良くわかんないけど。

だから語った。しかしてその反応は、

「えー、ぽてちとちょこぉ?」
「いくらロイズだからって、それはちょっと〜」
「っていうかロイズっておかしくなっちゃったの?」
「ゲテモノです」
「そんなの買う方も買う方。異端者ですよ」

い、異端者って。たかがおやつで、それも食ったことないのに、 何故そこまで言うのだ君達は。大袈裟じゃないか。 って先におれが熱く語ったからいかんのか。

いいよもう。おれは密やかにポテトチップ・チョコレートを愛することにするよ。 誰も分かってくれなくていい。それでもおれは君が好きだ。 くだらない雑音に心を傷める必要は無いのさ。 君が最高であることを、おれはちゃんと分かってる。 そして、だから、ただ無償の愛を、おれは君に捧げるのです。

結局一番大袈裟なのはおれ。
しかし書いてたらまた食べたくなってきた。

2003/12/17  コウモリ

今日は研修を受けてきました。だりーっす。やってらんねー。 とても有意義な時間でした。

参加者の所属に従って「開発」「生産」「営業」「スタッフ」 の各ファンクションに分類し、 それぞれのファンクションが含まれるようにグループを作り、 グループ内で「てめーんトコにはコレが足りねーんだなんとかしろよこのボケ」 「なんだと具体的にはどーして欲しいんだ言ってみろやこのタコ」 と唾を飛ばしてケンカする、という内容でした。 いやまーいたって穏やかでしたけどね。

さて、おれの業務ってのはちと微妙です。所属は開発部門ですが、 やってるコトは非常にスタッフ的な内容。 さらに、業務上関わりがあるのは同じ開発ファンクション内の別部門。 他ファンクションへの要望と言われても、うーん。

なので、開発部門として別ファンクションに、 めっちゃ無責任に軽〜い文句言ってみたり、逆に他からの開発部門への文句は 「いやーボクってスタッフ的な仕事でぇ〜」 と逃げたり出来るのではないか。

と計画していたのに、結局は自分が関わっている開発への要望を挙げるしかなく、 それならば開発内のスタッフ的な部門の協力が必要ですね (つまり「てめえが働けよ」)、ということになり、 自分で自分の首を絞めて倒れました。

コウモリの末路はいつも哀しいもんです。ね。イソップさん。

2003/12/15  News

朝、テレビで「フセイン大統領拘束」というニュースを放映しているのを見て、 むぅ、今日のネタはフセインか、それとも「ヒロスエ妊娠」か、どっちだ…

…なんて二つを迷ってる時点で駄目だと思います。

2003/12/14  町田Act

冷や水@町田Act。二日続けて町田Act。 やはり町田は世界の中心なので皆集まってくる、というわけなのです。がははは。 とか書いて次回羽村にされると困るので、ここは低姿勢で行きたいと思います。 皆様、町田へようこそ。

若は今日も欠席。 ギター二本のアレンジを施してある曲ばかりなので、音が薄いのは仕方ないが、 反面いつもより見通しが良くて、細かいところに手を入れられる感じはする。 転んでもタダでは起きないぜつーか。

2003/12/13  さくらいさんの気持ち

たろさん(g) & いーだたくや(b) とセッション@町田 Act。 今回、たろさんが持ちかけて来たテーマは、

「つまるところ『曲も決めずにダラダラ演奏しよう』というだけです」

であります。コードを 2 つ 3 つほど使った循環パターンの繰り返し、 リズムは幾つかのテンポやパターンを試して、 それをぐるぐる繰り返す上で、ソロを弾いたりお互い絡んだり、 ということを実験してみたい、と。

「実験」ですよ。実験。めっちゃ興味深いセッションぢゃないっすか。 事前に、「こんな感じ」という具体的な音の提示は一切なし。 一切各人にお任せ。試される、とも言う。

たろさんって面白いよなぁ。流暢なテクニックの持ち主、 って感じじゃないんだけど、なんていうかな、 演りたいことが、ギターのさらに向こう側にある感じ。

本当は、今日のメンツには若も含まれていたんだけれど、 出張が長引いて帰って来れず、やむなく欠席。 スタジオ取ってくれたのは若だったし、本人楽しみにしてたし、 残念。

で、おれが代理ということになり。 スタジオの受付で「さくらいさーん、時間です」と呼ばれて、 ほいほいと会員証を持って行ったりしていたわけですが、 リハの後も「さくらいさん、料金は 5,000 円で」 「さくらいさん、新規会員の方はこの紙にご記入を」などなど、 さくらいさんと呼ばれ続け、

さくらいさんというのはこういう気分なのだなと思いました。

たろさんは新規会員だったので、申込書(?)を書くことになります。 ま、住所氏名だの担当楽器だの書くんですが、その中に「バンド名」 という欄がある。 バンドつーかセッションだし何て書きゃいーんだ? ということになり、 おれが、

男子三楽坊

というのを提案したら、さりげなく却下されました。 いーだたくや曰く「ブームが過ぎた後、 楽坊とは何なのかを説明するのは、面倒かつサムい作業である」 むー。つまり、本家が我々よりも長くがんばってくれれば良いんじゃないすか。 ね。そうすれば僕等は心置きなく男子三楽坊を名乗れると。

ちなみにおれ、一度も聴いたことないけどな。女子十二楽坊。

セッションの後はウチに来て、メシを食いながら「次はもう少し構成を作りこんで」 「方向としては例えばこんな感じ」なんてハナシ。実験は続く。らしい。良い刺激。

2003/12/10  ぼくはエンジン

ロック系のバンドにおけるドラムという楽器の役割に関して、 「ドラムはバンドのエンジンだ」なんて物言いを時々耳にします。 ドラムがビッとしてなきゃバンドは走らねえぜ、と。

でもさー。ふつーの人はエンジンなんて見ないよねぇ。

フェラーリ F355 が目の前に置いてあるとする。 うわー、かっちょいーなー、キレイなスタイルだなー、 とか思う人は居ても、 うわー水冷 V 型 8 気筒 DOHC 40 バルブだぜー、 なんてヒトは居ない。え、居る? いやだからおれがココで取り上げてるのは一般人のハナシでございまして。

そもそもエンジンって外から見えないじゃん。 ああ、そうか。ドラムセットや他のメンバーに遮られて見えにくいドラマーに、 そんなところも似ているというわけですか。泣けます。

つまり、ドラム無いとロックにならねーしな、 辞められちゃ困るから取り敢えず褒めたフリしとくか、でも嘘はいかんしな、 というニーズを的確に満たしたセリフなのです。 「ドラムはバンドのエンジン」というのは。

2003/12/09  マイペース

すっかり更新の滞っている「日々」コーナーであります。 このところ仕事が忙しく、 業務中にサボって馬鹿文を書くことがげほげほげほなんでもありませんありません。

さて。朝会社に着いて、やる気出ねぇよと思いながら、 いくつかのサイトの更新状態などチェックしてたワケです。 このサイトってのはもちろん、 IT だのコンピュータだのインフラだの、 そういう動向をチェックするための情報源であって、 決してお気に入り雑文サイトなどではありませんありません。

その中で、「森で屁をこく」 が更新されていた。って思いっきり雑文サイトじゃないかっ。

トップページのリストはこうなっている。

其の179 ジョソ・レノソに棒ぐ(2003/12/9)
其の178 ジョン・レノンに笹かまぼこ(2002/12/9)
其の177 主婦ムーブ(2002/11/17)
其の176 涙のボーリング大会(2002/4/26)
其の175 なくしてしまうのだ(2002/2/25)
其の174 唐突な人(2002/2/12)
其の173 加藤(2002/1/27)
其の172 ジョン・レノンに捧げるだに(2001/12/9)
 :

前回更新からきっちり一年間。潔いまでのマイペースぶりである。 見習いたい。見習ったら日記にならないか。 いや、おれのは日記じゃなくて「日々」だからいいのだ。だめ?

そして毎年 12/9 にはジョン・レノンがマクラ。 ちなみに 2000/12/9 は「ジョン・レノンに捧ゲルゲ」、 1999/12/9 は「ジョン・レノンに捧げちゃうぞ」、 1998/12/9 は「ジョン・レノンに捧げるのだ」、 1997/12/8 は「ジョン・レノンに捧ぐ」である。

更新が減り、それでもサイトは生きている。 そして今、年に一度の更新で繰り出されるのはジョン・レノン・ネタ (ってマクラだけど)。作者様のそんな、サイトへの、そしてアーティストへの愛を、 私たちはインターネットを介して感じることが出来るのです。 ありがとうインターネット。

つか、作者様の御都合を棚に上げて言わせて頂くと、 もっと更新してくれればいいのにな。面白いのに。

2003/12/08  元気

夜。家に辿り着いて、玄関の鍵を開ける。 鍵の音を聞きつけた琴葉がどたばたと走っている音が聞こえる。 と、突然泣き出した。慌てて家の中に入る。なんだなんだどうした。

「挟まっちゃったの!」

引き戸に指挟んじゃったのね。慌てるからだよ。もう痛くない? ただいま。

「ただいま」

琴葉は『おかえり』だよ。

「おかえり!」

元気をくれて、ありがとう。

2003/12/07  ゲーマー

PICO ってのは、下記リンク を見て頂くとハナシは早いと思いますが、 要は子供用コンピュータというか知育ゲーム機というか。 梅ちゃんの愛娘であるところのみっしーが「もうお姉ちゃんだから琴ちゃんにあげる」 と言ってくれたのであります。 ソフトは「アンパンマンとことばあそび」「アンパンマンとえいごとなかよし」 の豪華二本立て。

昨日、元オーナーのみっしーに手ほどきを受け(?)、しかし初心者である琴葉。 結構気に入ってた感じではあったが、はてさて本日の反応や如何に。 と思ったら、朝起きて開口一番、

「ゲームする!」

ばっかもーん!朝は朝ごはん! 出かけて帰ってきてお昼ごはん食べてお母さんベース弾きに行ったら、 その後ゲームね。わかった? まずは朝ごはん。

「あさごはんじゃないの!」

朝ごはんなの。

「あさごはんじゃないんだもん!うえええ」

…泣くなつーの。なんとかなだめすかして、ようやく午後。 お待ちかねのゲームタイム。

「これを押すとね、ペンギンさんがね、がしゅーって、すべるんだよ!」
(20 回繰り返し)

「スパゲッティにするの! おとうさんがやるの!」
自分でやれよ… はいはいペンをこうやって、スパゲッティをお口に持っていくのね。
「もぐもぐって言うのね!」
(20 回繰り返し)

その昔、朝、若からかかってきた電話を志緒が取って 「旦那は?」「首都高走ってる」「朝っぱらからナニやってんだよ!」 なんてことがあったなぁと、スパゲッティもぐもぐを繰り返しながら、 おれはぼんやりと思い出していたのです。

つか、おめーは朝からやってたんじゃねーかよ! > オレ

午後。ゲームが終わって。
今日はお母さんちょっと遅いから、夕飯お父さんと食べるんだぞ。

「カレー?」

違うよ。昨日のラフテーと押し鮨、少し残ってるからそれとか。 おいしかったろ?

夕方。ハッチポッチステーションを見ながら。
琴、お腹空いてきた? 何時ごろ食べよっかな。

「カレー?」

だからさっき違うって言っただろ。あまーく煮たお肉です。お・に・く。

ラフテーやサラダを皿に盛り付けながら。
琴、ごはんできたよ!

「カレー?」

おおおお前の頭はカレーで出来てるのかーっ!
つか、そのギャグ、おれの持ちネタなんすけど。

2003/12/06  何故か沖縄

11/24 の日記を読んだ K 君が、 先日メールをくれた。曰く、

キヤノン製品の拡販にご尽力頂きまして誠にありがとうございます。
つきましては「割り勘」で焼肉は如何でしょうか。

「」内の言葉がおれの辞書には載ってなくて、 ちなみに「不可能」はバッチリ載ってますけどね、 閑話休題ちょっと理解不能なんですが、 ま、とにかくご馳走してくれると。おれの努力と成果を称えて頂けると。 キヤノン本社の前にはおれの銅像が立つと。まぁそういうことなんですよね。 であれば、祝賀パーティ参加、ヤブサカではありません。

で、12/6 に若も一緒に焼肉食うかってコトになってたんだけど、 ここへ梅ちゃんからメールが。

「この間ちょっと話したPICO、 今度渡しに行きたいんだけど、12/6 とかどう?」

その日は焼肉食う予定なんだけど、んじゃま一緒に食うか。 家族で来るなら店よりウチの方が良いよね。何食べよっか。 前に言ってた沖縄料理で行きますか。

というワケで。今食卓にはラフテーが。ミミガーが。チャンプルーが。 ポークたまごおにぎりが。えとせとらえとせとら。 料理してくれたちこ様しお様に大感謝。おいしゅうございました。
若、押し鮨おいしゅうございました。
K 君、ケーキおいしゅうございました。
梅ちゃん、 Darwin 7.0.1 for x86 おいし…いワケねーだろ。つかどういう土産ぢゃい。

ギター弾いたり、バンドの話したり、馬鹿ネタで笑ったり、 はたまた子供たちに振り回されたり。楽しい時間。

2003/12/05  All Along the Watchtower

いろんなことが、うまくいかない日。 帰りの電車の中、座席に沈み込み、丸くなって Jimi Hendrix をじっと聴いていた。

このままずっと聴いていたいと思った。
あっさり着いてしまった。

2003/12/04  当たり前

朝。居間で身支度をしながら、今日は電車で読む本がないなー、と思っていた。 ふと、ダイニングテーブルにぽんと置いてあった 「子供が育つ魔法の言葉(ドロシー・ロー・ノルト)」が目に付いた。 志緒が買ったらしい。

「広い心で接すれば、キレる子にはならない」
「親が正直であれば、子供は正直であることの大切さを知る」
「子供に公平であれば、子供は正義感のある子に育つ」
「やさしく、思いやりをもって育てれば、子供はやさしい子に育つ」
エトセトラ、エトセトラ。

当たり前のことを実践する難しさよ。

Plamo をざっくり削って、 Debian を入れてみる。

Plamo の時に、Red Hat ってーのはヌルいディストリだったのねん、 という感想を持ったおれでしたが、今回もう一度言わせてもらおう。 まだ甘かった。Plamo だって十分甘いディストリだったのねん。

まずはネットワーク経由でベース部分をインストール。ここまではすんなり。 さて、X を立ち上げ……って立ち上がらないよ。ドライバがダメ? つか X のバージョンが 4.1.0 ってどうよ? XFree86.org でドライバの対応状況を……んがー! 手持ちのグラボに未対応ときたもんだ。 汎用の vesa で行けるか? を、とりあえず立ち上がったぞ。 ではブラウザを立ち上げて情報収集……ってブラウザ無いんですね。 ここはアレですね、Debian のウリ "apt-get" ですね!オーケーオーケー! ……って使い方わかんないよ。四苦八苦。ようやくブラウザが入って、さて検索…… って検索窓に日本語入れられないじゃんかよ、日本語環境どうなってるんだ ……っていきなり X 落ちたよ。他のマシンで検索検索、 ナニぃ、vesa ドライバのバグ?

「十分に枯れたバージョンを使って安定動作!」が裏目に出てたり、 「apt-get でラクラクパッケージ管理!」出来るところまで辿り着くのが大変だったり (つか辿り着いてない)。 この辺に助けられてはいますが、 なかなかにイバラの道。

えーと。
Plamo に戻って良いすか(涙)。

2003/12/02  メールメールメール

昨日一日休んで、今朝。
溜まったメールが 960 通。

最近、SPAM がとっても多い。昔、fj に投稿する際に使っていて、 今はほとんど使っていない (けれどゼロじゃないので頭が痛いんだけど) アドレス宛に、そりゃもうじゃんじゃか来る。

「魔法のようなダイエット方法!」
「ヤバいドラッグをオンラインでゲット!」
「ハーイ、ヴァージニアよ。元気? ところでアタシのセクシーなプライベート・フォト、ココに置いたわ」
「ケーブルテレビに金なんて払うな!スクランブルはコイツで解除!」
「ヴァイアグラがたったの 2 ドル 40 セント、今すぐお届け!」
「ペニスがデカくなるパッチ、彼女も大喜び!」

こうして改めて、ネタにするために眺めてみるってーと、 いやぁホントに脱力しますねぇ。リラクゼーションっていうんですか(違う)。

最近は、SPAM をデータベース化してフィルタを作り、そいつとメーラを連携して、 SPAM は自動的にゴミ箱行き、なんて技術もあるわけですが、 近所では逆に、 何故か上司のメールが SPAM と認識されてしまい情報伝達が滞ってしまった、 なーんて笑えない(笑ったけど)例もあり、なんとなーく未導入なおれ。

以前に一度、そりゃ From: は騙られまくりだけど、 ドメイン名はある程度使い回されたりしてないのかなーと思い、 SPAM メールのドメイン名を片っ端から、メーラのフィルタに登録してみたことがある。 例えば、spammer@writeme.com からメールが来たら、"@writeme.com" を登録する。 そうすれば、cm@writeme.com も sexy@writeme.com も drug@writeme.com も、みーんなゴミ箱行きぢゃ!と。

結果、おれをあざ笑うように、 新しいドメインからのメールが後から後から涌いて来るのは、 なんとゆーか壮観でしたねぇ。 つまり完敗だったんですけど。とほほほ。

では、上記のような怪しいサブジェクトを、 頻出キーワードで引っ掛ければ良いのでは?

これもダメ。例えば "Viagra" というキーワードで引っ掛けようとすると、 敵も然る者。ちゃんと viagra であることが分かる形で、 微妙に変化させてきやがるんですよ。例えば "via.gra"。 これでもう "Viagra" には引っ掛からない。さらに、 "v i a g r a"、"V_i_a_g_r_a"、"V-1-@-G-R-A" とかね。 イチイチ全部を登録するなんてできっこないっす。

そんなわけで、おれは今日も SPAM を消すのです。ぷちぷちと。

地球温暖化進行中の今日この頃、雪なんて降らないかもしれませんが、 まぁその、季節モノというか。


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